ノートパソコン 拡張機能

ノートパソコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 00:17 UTC 版)

拡張機能

拡張機能 参考画像 特徴
PCカードスロット PCカードスロット
古くからのノートパソコンの主な拡張機構で、2005年頃までのほとんどの機種に備えられていた。デスクトップPCにおけるPCIスロットに相当する汎用拡張スロットとして、通信など各種入出力系のインターフェースカードや、メモリカードなどを装着できる。一部のモバイルノートパソコンには、PCカードスロットとともに、コンパクトフラッシュスロットを搭載する機種もある。2005年頃から、互換性のない新しい規格として、ExpressCardスロットを搭載した機種も登場した。2010年代にはこうしたスロットが存在するノートPCは珍しくなった。
入出力ポート
USB
1990年代までは大型のものでは本体に、小型のものではポートリプリケータやドッキングユニットにレガシーデバイスを一通り備えており、多くの入出力ポートを利用することができたが、2000年以降はこれら入出力ポートが省略され、汎用入出力端子はUSB端子のみか、USBとHDMIを搭載した機種が中心となっている。ただし法人向けの機種は、2006年まではパラレル端子などは標準搭載されていた場合が多い。
光学ドライブ 着脱式CD-ROMドライブ
初期はCDドライブ、2000年代にはDVDスーパーマルチドライブ、ハイエンドモデルではBlu-ray Discドライブが搭載されたが、2010年代以降はドライブの無いものが増えている。
イーサネットモデム PCカード型無線LANカード
イーサネットは従来はPCカードを利用して接続していたが、1998年頃にオフィス向けを中心として標準で内蔵した機種が登場し、ADSLなどのブロードバンドインターネット接続が普及し始めた2002年頃からは標準で搭載されるようになり、さらには無線LANモジュールのみで有線LANケーブル端子が無い機種も増えている。

ダイヤルアップ接続(あるいはFAX送信)を行うためのモデム(端子としては公衆交換電話網に接続する2芯のモジュラー端子)については、持ち運んで使うノートパソコンの性格上、ほとんどの機種が内蔵していたが、2000年代中盤以降、公衆無線LAN接続や、モバイルデータ通信定額制サービスの利用が多くなったことから、大型の機種を中心にモデムは外されるようになった。現地の状況でダイヤルアップ接続しかできない場合、USB接続のモデムを使うことになる。

フロッピーディスクドライブ 外付けフロッピーディスクドライブ
フロッピーディスクドライブはデータのやり取りやバックアップ、BIOSのアップデートに使用する起動ディスクなどのために搭載されていた。大型のものは内蔵され、コンパクトノートやサプノート向けには、専用端子(2000年あたりからはUSB端子)に接続する外付けの機器が使用されていた。

2000年代中盤以降ではCD-RやUSBメモリの普及、BIOSのアップデートの簡易化などによりフロッピードライブは標準搭載からは外され、オプション扱いがほとんどである。フロッピーディスクを使用する場合には、USB接続の汎用外付けドライブを利用する。

その他 Webカメラ(画面上部中央の黒い点状の物)

指紋認証
機種によっては、メモリーカードリーダライタWebカメラ指紋認証などが内蔵されている場合がある。Webカメラは主として個人向けの機種に、指紋認証は主として法人向けの機種に搭載される場合がある。

注釈

  1. ^ 計量法の規定により、商取引で「インチ」の使用は禁止されている。
  2. ^ 一般的なノートパソコンでは、内部のスペースの制約によりHDDは1基のみ内蔵されることが多く、2基内蔵されるものは数少ない。
  3. ^ 広告などで価格帯を低いほうへ広げ、見かけの価格を低く抑えるため、最量販機種とは別にすべてのスペックが低いモデルが用意されている。
  4. ^ 2004年~2007年頃は1.8インチHDDを搭載するモデルが多く、処理速度の低下に輪をかけていた。
  5. ^ Let's note
  6. ^ Xs・Xシリーズ
  7. ^ LOOX Tシリーズ

出典

  1. ^ 最近のパソコントレンド(AllAbout2009年4月)
  2. ^ 2010年、ノートではなくデスクトップを選ぶ意味 ASCII.jp2010年6月
  3. ^ 世界のノート・パソコン生産台数,2009年に初めてデスクトップ型を上回る Tech-On!2009年3月
  4. ^ 世界PC生産台数、2010年は対前年比16.8%増で急回復 日経BPネット2010年6月
  5. ^ 日本初の世界標準「ノートPC」24年史”. 2013年8月閲覧。
  6. ^ IBM 5100 computer”. oldcomputers.net. 2009年7月6日閲覧。
  7. ^ GRiD Compass 1101
  8. ^ ノート型コンピューターの父、ビル・モグリッジ氏が亡くなる
  9. ^ ASCII 1983年9月号, p. 119.
  10. ^ Bob Armstrong, http://cosy.com/language/cosyhard/cosyhard.htm
  11. ^ ASCII 1983年8月号, p. 96.
  12. ^ ASCII 1983年7月号, p. 97.
  13. ^ 格安Fusionベアで懐かしのラップトップPCを作ってみた ASCII.JP 自作PC
  14. ^ Macintoshを通じて視る未来 ASCII.JP MacPeople
  15. ^ ITジャーナリスト・林信行とAppleのノートパソコン史を振り返る。|Pen Online”. Pen Online (2020年6月1日). 2024年1月20日閲覧。
  16. ^ IT用語辞典バイナリ: スリムノートとは?”. 2008年12月9日閲覧。
  17. ^ 武者良太 (2020年9月29日). “ゲーミングノートPCメーカー4社に聞く「ライバル製品どうですか?」:ガジェットメーカーさんいらっしゃい!”. ギズモード・ジャパン (メディアジーン). https://www.gizmodo.jp/2020/09/welcome-manufacturers-gaming-laptop.html 2024年1月21日閲覧。 
  18. ^ Quanta と Compal、ノート PC 生産頂上決戦
  19. ^ “冷却台で夏場のノートPCの発熱対策”. ケータイWatch (インプレス). (2019年9月17日). https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/todays_goods/1207608.html 2020年5月5日閲覧。 
  20. ^ 低温やけどにご用心 ノートパソコンでも 産経ニュース、2009年12月4日






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