スバル・R-2 スバル・R-2の概要

スバル・R-2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 02:49 UTC 版)

スバル・R-2
K12/12W型
1970年 R-2 デラックス
R-2 GL
1972年 R-2 GSS
※画像は沖縄向け左ハンドル仕様
概要
販売期間 1969年8月-1973年2月
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドアファストバックセダン
3ドアライトバン
エンジン位置 リア
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン 空冷2気筒・2ストローク「EK33」型
ボア×ストローク:61.5×60mm
排気量:356cc
圧縮比:6.5
燃料タンク:25L
最高出力 30PS/6,500rpm
最大トルク 3.7kg-m/5,500rpm
サスペンション
セミトレーリングアーム/トーションバー
セミトレーリングアーム/トーションバー
車両寸法
ホイールベース 1,920mm
全長 2,995mm
全幅 1,295mm
全高 1,345mm
車両重量 430kg
その他
タイヤ 4.80-10
ブレーキ 4輪ドラム
系譜
先代 スバル・360
後継 スバル・レックス
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概要

1969年8月15日にスバル360の後継として発売された。キャッチコピーは「ハードミニ」。

1958年の発売以来、改良を重ねてロングセラーモデルとなっていたスバル360であったが、1967年に本田技研工業(ホンダ)がより高出力・低価格なN360を発売して大ヒットとなったほか、スズキ・フロンテのモデルチェンジやダイハツ・フェローの登場により、次第に商品力を失っていた。その中で発売されたR-2は、スバル360の基本メカニズムを踏襲しつつ、それを発展させたモデルとなっている。

スバル360より120mm延長されたホイールベースで室内スペースが確保されたことと、トランクスペースの創設、アルミ合金製シリンダーブロック、リードバルブの採用が主な特徴として挙げられる。R-2は発売当初は順調な販売を記録するものの、他社の競合車種も強力であったため、発売後1年余りで販売台数が落ち込んだ。1970年2月に、R-2ライトバン、同年4月にSSおよびスポーティーデラックスのスポーツバージョン、10月にGLの豪華バージョン、1971年2月のマイナーチェンジにより標準エンジンが32馬力にパワーアップ、さらに同年10月のマイナーチェンジでは水冷エンジン搭載モデルおよびスポーツモデルGSS投入と、矢継ぎ早なマイナーチェンジで対応したものの、販売台数の回復には至らなかった。

1972年7月に水冷2ストロークエンジンを搭載したレックス2ドアが発売されると、R-2は水冷シリーズがカタログ落ちして空冷のみ存続したが、1973年2月のレックス4ドア発売により全モデルの販売が終了した。

ボディ・シャシ

ボディデザインは富士重工業社内によるもので、Aピラー以降のデザインには1960年代初頭から数々試作されていたスバル360ベースの研究車の影響が見られる。「家族旅行も可能なトランクスペース」の確保が絶対条件であり、ボンネットにあたる場所に210 L容量のトランクルームを確保(『360cc軽自動車のすべて』三栄書房71頁参照)。フロントセクションはシンプルなラインで構成され、三角窓を排除したモノコック構造を採用(『360cc軽自動車のすべて』三栄書房 71頁参照)。スバル360より広くなったグラスエリア等と延長されたホイールベースを生かし、室内の大幅な拡大を実現している。スバル・ff-12ドアセダンとほぼ同じ寸法のドアの採用もあり、大人4人が無理なく乗車することが可能となった。

標準車におけるボディ外寸は、全長×全幅×全高=2,995×1,295×1,345mmと、スバル360の標準車と比較してほぼ据え置きのサイズとなっている。


  1. ^ 1969年型 R-2デラックス
  2. ^ 1968年型 スバル360スタンダード
  3. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第17号23ページより。


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スバル・R2

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R2[3](アールツー、SUBARU R2[4])は、富士重工業(現・SUBARU)が2003年から2010年まで生産・販売していた軽自動車である。


注釈

  1. ^ UAの降板後は、観月ありさ木村カエラがCMキャラクターに起用された。

出典

  1. ^ “【Movie】スバル「R2」〜開発者にインタビュー(その1)”. webCG. (2003年12月20日). https://www.webcg.net/articles/-/15468 2022年1月3日閲覧。 
  2. ^ a b “新型軽「スバルR2」発売”. webCG. (2003年12月9日). https://www.webcg.net/articles/-/15516 2022年1月3日閲覧。 
  3. ^ a b c d e スバルR2を発売』(プレスリリース)富士重工業株式会社、2003年12月8日https://www.subaru.co.jp/news/archives/03_10_12/03_12_08.htm2022年1月3日閲覧 
  4. ^ SUBARU R2”. SUBARUオンラインミュージアム. 2022年12月21日閲覧。
  5. ^ “【スバル『R2』発表】昔の名前で二兎を追う?”. Response.. (2003年12月8日). https://response.jp/article/2003/12/08/56187.html 2022年1月3日閲覧。 
  6. ^ “【スバル『R2』発表】寸法で勝負しない---新コンセプト軽自動車”. Response.. (2003年12月8日). https://response.jp/article/2003/12/08/56180.html 2022年1月3日閲覧。 
  7. ^ a b スバル R2「iプラス」を発売』(プレスリリース)富士重工業株式会社、2004年6月30日https://www.subaru.co.jp/news/archives/04_04_06/04_06_30r.htm2022年1月3日閲覧 
  8. ^ a b c 特別仕様車スバル R2「Utility Package」、「Custom typeS」を発売』(プレスリリース)富士重工業、2005年6月14日https://www.subaru.co.jp/news/archives/05_04_06/05_06_14.pdf2022年12月21日閲覧 
  9. ^ スバル R2シリーズを改良 あわせて特別仕様車R2「Refi(レフィ)」を発売』(プレスリリース)富士重工業株式会社、2005年11月24日https://www.subaru.co.jp/news/archives/05_10_12/05_11_24_2.html2022年1月3日閲覧 
  10. ^ a b 特別仕様車 スバル R2 「Refi レフィ limited(リミテッド)」を発売』(プレスリリース)富士重工業、2006年4月5日https://www.subaru.co.jp/news/archives/06_04_06/06_04_24_2.html2022年12月21日閲覧 
  11. ^ スバル R2シリーズを一部改良 あわせて、特別仕様車「Refi Bitter selection(レフィ ビター セレクション)」を発売』(プレスリリース)富士重工業、2006年10月12日https://www.subaru.co.jp/news/archives/06_10_12/06_11_15_02.html2022年12月21日閲覧 
  12. ^ スバル発売50周年記念特別仕様車 スバル R2「FAVORITE Edition」を発売』(プレスリリース)富士重工業、2008年8月4日https://www.subaru.co.jp/news/archives/08_07_09/08_08_04_02.html2022年12月21日閲覧 
  13. ^ スバル R2シリーズに特別仕様車「Smart Selection」を設定』(プレスリリース)富士重工業、2009年11月4日https://www.subaru.co.jp/news/archives/09_10_12/09_11_04_2.html2022年12月21日閲覧 
  14. ^ 第37回 東京モーターショー出展概要』(プレスリリース)富士重工業株式会社、2003年10月14日https://www.subaru.co.jp/news/archives/03_10_12/03_10_14.htm2022年1月3日閲覧 
  15. ^ SUBARU R2の販売に関するお知らせ - SUBARU公式サイト[リンク切れ]
  16. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第43号23ページより。


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