エルツ山地 エルツ山地の概要

エルツ山地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 18:44 UTC 版)

エルツ山地
英語:Ore Mountains
ドイツ語:Erzgebirge
チェコ語:Krušné hory
チェコの村ミスリヴニチェコ語版貯水池からの眺め
最高地点
山頂クリーノベツ山英語版
標高1,244 m (4,081 ft)
座標北緯50度23分46秒 東経12度58分04秒 / 北緯50.39611度 東経12.96778度 / 50.39611; 12.96778
地形
ドイツ側の地図での場所

チェコ側の地図での場所

Physical map
チェコ共和国ドイツとの国境周辺
州/地方カルロヴィ・ヴァリ州ウースチー州(チェコ)、ザクセン (ドイツ)
山脈座標北緯50度35分 東経13度00分 / 北緯50.583度 東経13.000度 / 50.583; 13.000座標: 北緯50度35分 東経13度00分 / 北緯50.583度 東経13.000度 / 50.583; 13.000
地質
造山運動バリスカン造山運動
岩石の年代古生代
岩石の種類堆積岩変成岩火成岩
プロジェクト 山

青銅器時代から鉱石を産出し、1168年にフライベルク付近で鉱が発見されて以来、ヨーロッパ有数の銀鉱山として地域社会を発展させた。銀の他、コバルトビスマスウランニッケル石灰カオリン石炭なども採掘され、操業は1968年まで続いた[1]

2019年に、『エルツ山地鉱業地域』としてUNESCO世界遺産に登録された[2]

地理

概ね東北東から西南西方向に伸びた山地であり、西端はテューリンガーヴァルト(Thüringer Wald)及びベーマーヴァルト(Böhmer Wald)と交差している。最高所はクリーノベツ山英語版の標高1,244m、東へ行くにつれ標高は低くなっており、エルベ川の峡谷が山地を横断している。

山地にHamatocaulis vernicosus英語版ヒメツルスゲ英語版ナガバノモウセンゴケ英語版などの生える湿地Pinus rotundataチェコ語版などのマツクルムホルツ英語版が多く、クロライチョウヨーロッパオオライチョウエゾライチョウなどのライチョウ類が生息している。チェコ側のエルツ山地にある河川、養魚池貯水池などの水域と高層湿原泥炭地フェンは2005年にラムサール条約登録地となった[3]

特産

くるみ割り人形をはじめ、数多くの独特で精巧な木材芸術で有名。

冬季はレジャークロスカントリースキーで賑わうアルテンベルク(Altenberg)や、エルツ山地木材芸術博物館があり、東エルツ山地では最も高いシュヴァルツェン山(Schwarzenberg)を抱えるザイフェン英語版(Seiffen)など、観光要素も豊富である。


  1. ^ ドイツの世界遺産 新たに2件(PR TIMES、ドイツ観光局)
  2. ^ a b Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2019年7月8日閲覧。
  3. ^ Krušnohorská rašeliniště | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2007年1月1日). 2023年4月12日閲覧。


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