テフ
【英】TeX
テフとは、活版印刷の技法をコンピューター上で実現するページレイアウトソフト(いわゆる「組版ソフト」)で、Donald E. Knuthスタンフォード大学教授(当時)によって開発されたソフトウェアのことである。
テフの最大の特徴は、商用印刷に用いても見劣りしない高度な組版をコンピュータ上で作成できることである。他には、フリーソフトウェアとして無償で公開されていること、行き届いた標準化によりUNIXを始めWindowsやMacintoshなどの様々なプラットフォームでも全く同様の出力が得られること、あるいは、特に数式についての表現力に優れ、大学など学術機関での利用にも堪えることなどが挙げられる。
テフの「版組み」方式には、マークアップ言語と同様に、文書の中に埋め込まれた組版情報を処理過程において印刷の形式へと変換される方式が採用されている。テフの機能強化版としてLaTeX(ラテックス)やAMS-TeXなどが登場しており、日本語版としてはアスキー社の開発した「pTex」(アスキー日本語TeX)などがある。
ちなみに、テフは「TeX」と表記される(テックスと発音される場合も多い)が、その正確な表記はすべて大文字の「TEX」で、字間を詰めて「E」をやや下げて表記される。しかしそのような表記は通常、容易ではないので、「TeX」と小文字を併用して代替することが慣わしとなっている。
参照リンク
TUG(TeX Users Group)
日本語TeX情報
TEX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 16:57 UTC 版)
TEX
tex
TeX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 17:13 UTC 版)
TeX (TeX) は,ドナルド・クヌース (Donald E. Knuth) が開発[2]し,広く有志による拡張などが続けられている組版処理システムである。
補足
- ^ 2021年2月現在のバージョンは 3.141592653 である。
- ^ 2021年2月現在のバージョンは 2.71828182 である。
- ^ NTT JTeX は千葉大学の櫻井貴文によって UNIX システムに移植され、メンテナンスされている。現在、「Software by Takafumi SAKURAI」で公開されている。
- ^ 各 DVI ウェアの間には DVI ファイルの解釈・表示について互換性がない場合がある。特に、ある DVI ウェアに依存したパッケージをソースファイルに用いるなどして、その DVI ウェア用の専用命令文 (special) を埋め込んで作成した DVI ファイルは、当然ながらその専用命令文を解釈可能な DVI ウェアでなければ画面表示・印刷などが正しくできない。
出典
- ^ “CTAN: Package TeX”. CTAN. 2021年2月21日閲覧。
- ^ bit 編集部『bit 単語帳』共立出版、1990年8月15日、155頁。ISBN 4-320-02526-1。
- ^ 『LaTeX2ε美文書作成入門』技術評論社、2020年11月27日、1頁。
- ^ Knuth 1984.
- ^ Knuth 1984, p. 1, Ch. 1: The Name of the Game.
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- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for amslatex, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ XyMTeX 化学構造式描画システム
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for XyMTeX, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ Werner Icking Music Archive: MusiXTeX Files
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- ^ ptexlive Wiki
- ^ ptetex—teTeX 用日本語パッチ集
- ^ ptetex Wiki
- ^ W32TeX(日本語)
- ^ dviout/dviprt 開発室 — Oshima Laboratory
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- ^ LyX
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for MakeIndex, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for etex, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for Omega, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for aleph, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ TeXShop — Richard Koch
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for TeXShop, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ TeX 入門 #EasyTeX — 中川 仁
- ^ Welcome to GNU TeXmacs (FSF GNU project)
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for TeXmacs, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ TeX Live — TeX Users Group
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for texlive, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ The teTeX Homepage
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for teTeX, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ mimeTeX quickstart
- ^ The TeX Catalogue OnLine, Entry for mimeTeX, Ctan Edition(Ring Server によるミラーリング)
- ^ Textext — Pauli Virtanen
- ^ Inkscape de LaTeX
- ^ TUGboat - Communications of the TeX Users Group
- ^ The PracTeX Journal home page
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- ^ tex.stackexchange.com
- ^ TeX ユーザの集い2009
- ^ TeX ユーザの集い2015
- ^ TUG 2013 - TeX Users Group
TeX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:17 UTC 版)
詳細は「TeX」を参照 出版におけるもう1つの主要な標準はTeXである。TeXはドナルド・クヌースが開発し、1970年代から1980年代にかけて継続的に改良した。TeXは数学書を業務品質で組むためのテキストやフォントに関する綿密なレイアウト機能を目標としている。この目標のため、クヌースはかなりの時間を組版技術の調査に費やした。主に学術分野で使われ、理数系の出版物・論文などの多くではデファクトスタンダードとなっている。TeXのマクロパッケージであるLaTeXはTeX上で意味マークアップシステムを構築しており、広く用いられている。
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TeX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:39 UTC 版)
日本での TeX の普及を図っている。彼が運営しているサイト TeX Wiki は、日本の TeX に関する情報が集結する、ほとんど唯一のサイトである(ポータルなリンク集もある)。同サイトの TeX Q & A(現在は閲覧のみ可)、QA: 一般フォーラムには、様々な Q & A が蓄積されており、結構な規模のデータベースとなっている。 彼は、キャラクタベースのパソコン操作に慣れていない Windows TeX ユーザ(となるはずの人々)のために、著書『LaTeX2ε 美文書作成入門』の改訂第4版までにおいて GUI なTeX統合環境として WinShell を紹介した。WinShell の普及を図っていると誤解されることがあるが、同書の改訂第5版以降、問題のあるとされる Winshell ではなく、W32TeX にも同梱されている TeXworks を紹介している。 彼の運営サイトは PukiWiki によるウィキ化が進められており、編集、コメントにより、最新の情報を容易に共有することができる(前述の TeX Q & A, QA: 一般フォーラム から FAQ などがフィードバックされることもある)。
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