メタ言語とは? わかりやすく解説

メタ‐げんご【メタ言語】

読み方:めたげんご

metalanguage対象言語構造真偽一段高次元から論じ言語高次言語。→対象言語


メタ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/19 01:23 UTC 版)

メタ言語(メタげんご、英: Metalanguage)とは、何らかの言語について論じる際に、その対象となる言語(単に対象言語などと表現される)と区別する形で記述する側の言語を指す用語である(ここで指す言語は自然言語であることも形式言語であることも有り得る)。

しばしばメタ言語は対象言語と同じものが使われる(日本語で日本語を論じたり、集合論の言語で集合論を論じるなど)が、これらの区別が曖昧であった場合、とくに論理学や意味論において矛盾を生じることがある[1]

数学

数理論理学において言語とは、取り扱う対象となる(述語・演算・関係などを表す)記号の集合であり、例えば集合論では一般的な論理記号および量化子と集合の所属関係 ∈ がその言語となる。この場合は、それら特定の言語が対象言語であり、それを論じる人間が扱っている言語 (すなわち自然言語である日本語や英語など) がメタ言語となる。

コンピューター分野

バッカス・ナウア記法

特にプログラミング言語のような形式言語の構文を記述する際に使われる記法がバッカス・ナウア記法 (BNF) である。BNF記法には様々な変種が存在するが、そのうち拡張バッカス・ナウア記法とも呼ばれるEBNF (Extended BNF) はISOIECによって標準化されており、文書は「Syntactic metalanguage」(直訳: 構文的メタ言語) と題されている[2]

ML

Standard MLOCamlF#などの言語の源流であるMLは、元々は1970年代にロビン・ミルナーと彼の研究グループが開発したMeta Languageという名前の定理証明システムとその内部で使用されたメタ言語(すなわち、証明を記述するために使用された言語)であった[3]

関連項目

脚注

  1. ^ 丹治信春メタ言語」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、2023年https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%A8%80%E8%AA%9E-9244 
  2. ^ ISO - ISO/IEC 14977:1996 - Information technology — Syntactic metalanguage — Extended BNF. ISO/IEC. (1996). https://www.iso.org/standard/26153.html 2023年3月2日閲覧。 
  3. ^ MacQueen, David; Harper, Robert; Reppy, John (2020-06-12). “The history of Standard ML”. Proceedings of the ACM on Programming Languages 4 (HOPL): 86:1–86:100. doi:10.1145/3386336. https://doi.org/10.1145/3386336. 

メタ言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 07:51 UTC 版)

生存可能システムモデル」の記事における「メタ言語」の解説

実行可能なシステム再帰昇順で行うと、各自律型5-4-3-2メタシステムのコンテキスト拡大し、より多く多様性獲得します。 これは、自律的な下位レベルでの決定不能性を解決するための能力高めるメタ言語スタック定義します。プロセスレベルに近い誰かが潜在能力達成するために革新する必要がある場合、または能力回復する必要がある場合、より多様な管理から支援確保することができます現実能力から統計的に有意な量だけ逸脱したときに送信されるアルジェドニックアラートは、このプロセス自動化します曖昧さ決定不可能性(決定問題としても知られる)を解決するために多様性や状態を追加するという概念は、チャイティン超数学予想アルゴリズム情報理論主題であり、一般的な管理ヒューリスティック潜在的に厳密な理論的基礎提供しますプロセス合意され製品生産してない場合該当する場合は、これを修正しあいまいさ矛盾、または決定不能性を解決します。 「Platform for Change」(ビール1975年)では、イギリスの警察病院などの学術団体への論文集通じて論文展開され、「トータルシステム」の視覚化が行われている。ここでは、「関連する倫理」が「実験的倫理」と「腹のつぶれた倫理」から発展し、「古い制度」が改革されて「新し制度」となり、「ソフトウェア界」からの承認(『プラットフォーム』163-179ページの「計量基準に関する質問」)によって駆動され文化がシステムアプローチを取り入れ、「Homo faber」(作り手としての人間)が「Homo Gubernator」(自己操縦となって持続的地球生み出すのである

※この「メタ言語」の解説は、「生存可能システムモデル」の解説の一部です。
「メタ言語」を含む「生存可能システムモデル」の記事については、「生存可能システムモデル」の概要を参照ください。

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