Z兵器とは? わかりやすく解説

Z兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 07:51 UTC 版)

殺人光線」の記事における「Z兵器」の解説

太平洋戦争当時大日本帝国海軍は、電波利用したエネルギー兵器実用化試みていた。この「Z兵器」は、通信探知レーダー)など間接兵器として使用されている電波直接攻撃兵器として運用できないか……という発想からスタートした。パラボラミラーによって電波照射し飛行機自動車焼損破壊しようという企図であったB-29型超重爆による日本本土空襲が始まると、従来高射砲防空戦闘機局地戦闘機)を凌駕する対空兵器としてZ兵器の開発急いだ静岡県島田大型パラボラミラーや反射鏡設置され基礎実験をおこなう段になっていたという。 島田理化工業島田工場島田製作所)(旧島田分室島田実験所島田実験会)において、同所長水間正一郎海軍技術大尉伊藤庸二の下、旧東帝国大学教授渡辺寧らによって真空管マグネトロン用いた57種類高出力殺人光線「Z」が計画・開発実験され戦後GHQ科学情報調査団コンプトン調査団デイビット・T・クリッグス博士によって査察を受け接収された事が、島田製作所元職員八木春尚、牛込恵子水間正一郎の娘)と水間の遺された日誌島田実験所元海技術大尉矢波雅夫の証言アメリカ国立公文書館保管されアメリカ陸軍諜報部門が作成した文書簡1945年10月23日)およびワシントンポスト1946年4月22日付)、米海軍訪日技術使節団1945-1946年にグライムス海軍大尉作成文書簡への取材元に解明され、このことが2014年7月26日TBS報道特集において放映された(TBS報道特集殺人光線「Z」 秘密実験所深層 (2014/7/26 放送)」)。この分室では渡辺寧宮島龍興菊池正士小谷正雄渡瀬譲小田稔などが研究していた。島田実験所1943年「強力極超短波」の兵器利用研究のために設立されたものである真空管マグネトロンについてここで工学者物理学者の間で研究が行われた。

※この「Z兵器」の解説は、「殺人光線」の解説の一部です。
「Z兵器」を含む「殺人光線」の記事については、「殺人光線」の概要を参照ください。

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