NRN野球ネットについて
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「ラジオ大阪ドラマティックナイター」の記事における「NRN野球ネットについて」の解説
1965年(昭和40年)のNRNネットワーク発足当時、関西地区における加盟局はOBCの他に朝日放送(ABC、現・朝日放送ラジオ)、毎日放送(MBS、現・MBSラジオ)そしてラジオ関西(CR→AM KOBE→CRK)、近畿放送(KHK→KBS→KBS京都、現・京都放送)、和歌山放送(WBS)の6局であった。ABCはTBSラジオ(JRN、『TBSナイター』)と、MBSはニッポン放送(LF:NRN、『ショウアップナイター』)とそれぞれ主にネットワークを結んでいたため、NRN結成後は火 - 木・土曜はMBS、日曜は薄暮試合を含めてABCが関西地区の制作を担当することとなり、CRは野球中継から撤退して音楽番組中心の編成に移行し、KBSはラジオ関東(RF:現・RFラジオ日本、『バッチリナイター』)との独自ネットを中心に、WBSはMBS・ABC制作分を含む全国ネット本番カードを中心に編成した。 詳細は「ABCフレッシュアップベースボール#巨人戦」および「ラジオ日本ジャイアンツナイター#大洋戦放送権本格獲得」を参照 OBCも1958年7月の開局からしばらくはプロ野球中継を行っていた。レギュラー編成としては一時撤退した年もあったが、年度によりNRNナイターとは無関係のローカル番組として、週末などの放送を行った年もあった。 その後1972年から南海ホークスをメインとした『南海ナイター』(なんかいナイター)を土曜・日曜に編成する(4月15日開始。当時の放送時間は土・日曜18:30から試合終了まで)こととなっても、引き続きNRNナイターとは無関係であった。『南海ナイター』は、1972年の開始時に、土曜日に限り和歌山放送(WBS。当時はNRN単独ネット局)で同時ネット。当時のリスナー向けプレゼントにも、OBCと同局の名前が併記されていた。この背景には、和歌山放送のサービスエリアの一部が南海ホークスの親会社・南海電鉄の沿線地域であることや、投手として第42回選抜高等学校野球大会(1970年)で和歌山県立箕島高等学校を全国大会初優勝に導いた同県出身の島本講平が1971年にホークスへ入団したことなどが挙げられる。「南海ナイター」終了後も、WBSは独自の自社制作で不定期に(主に日曜・祝日のデーゲームを中心として)南海グループ協賛による大阪球場での南海主催試合の中継を実施した。この期間は自社制作のみならず、南海がビジターゲームのうち関東遠征分をラジオ関東からネット受けしたこともあり、1973年には日拓ホームフライヤーズとの開幕戦を近畿放送を加えた3局ネットで放送した。 NRNの担当曜日は1969年に月・金曜がABC、それ以外はMBSと再編成されたが、1976年にMBSが日曜のNRNナイターをローカルの「ブレーブス・ダイナミック・アワー」(阪急電鉄・阪急百貨店提供)に差し替えたため、ナイター中継とネットスポンサーのCMが関西地区では放送されない事態が生じた。また、同年にABCが阪神タイガースとラジオ放送権の優先契約を結んだため、1980年までMBSの阪神主催ゲーム制作に制限がかかることになった。事態を重く見た土・日曜担当キー局の文化放送(QR)はMBSとのナイターネットを見直すこととし、土・日曜の関西地区NRNナイター制作局をOBCとする事に変更。翌1977年よりOBCはNRNナイターの制作に参加し、『OBCビッグナイター』がスタートした。同時にNRNナイターの制作を担当しない平日にも、関西ローカル(ビジターゲームでは文化放送・九州朝日放送の制作協力)の「近鉄バファローズナイター」を開始した。 詳細は「MBSベースボールパーク#ブレーブス・ダイナミック・アワー」および「文化放送ホームランナイター#関西地区の土・日曜の制作担当局の変遷」を参照 土・日のNRN担当になったことから、土・日の阪神・阪急→オリックス・南海・近鉄の主催試合のNRN向け制作を担当。しかし、当時関東・関西にプロ野球チームが集中していたことと、巨人が絡む試合がほぼナイターであったこと、クロスネット局は土・日はJRNナイターを放送していたこと、前述の阪神とABCの優先契約で1980年まで阪神主催試合の制作がMBS同様制限されていたことから、「阪神対巨人」をNRN全国ネットとして配信する以外のネット先は「阪神対中日」の際の東海ラジオ (SF)、南海がダイエーになって福岡移転後の「オリックス対ダイエー」「近鉄対ダイエー」の際の九州朝日放送(KBC)に限られ(OBCは近鉄戦がない場合はNRN全国ネットカードを優先したため、「近鉄対ダイエー」でOBC-KBCの相互ネットになる以外はほぼ裏送り)、それ以外は雨天中止時の予備音源としての制作のみだった。 ただし、NRNでは一時期巨人主催試合の放送権が無かった時代があったため、ナイターが巨人主催試合と当該試合の2試合だけの場合は必然的にこの試合がNRN全国中継となった。また、東海ラジオは2001年頃まで「阪神対中日」をOBCが放送しない場合は裏送りを受けていたが、2002年頃からはOBC-SFの相互ネットの場合、もしくはQRがネットしてNRNネットのメインカードとなった場合のみの放送となり、SFはOBC・QRとも同カードを放送しない場合、MBSからのネット受けによる放送を行っていた。 詳細は「東海ラジオ ガッツナイター#阪神・オリックス戦」を参照 なお、対広島戦については、中国放送(RCC)が土・日曜はJRNネットとなるため、予備カードからの昇格または日程の都合上、稀にNRNネットの本番カードとなった時にNRN単独加盟局向けとなる際に放送される程度で、この場合、阪神主催はOBCが自社制作、広島主催(阪神が関与しないカードを含む)はRCCが裏送りという形態だったが、広島と阪神の対戦時は、ビジター側のリポーター派遣が行われないことが多かった。 詳細は「RCCカープナイター#阪神・オリックス戦」および「ABCフレッシュアップベースボール#広島戦」を参照 「ビッグナイター」が「ドラマティックナイター」に改称された1993年からは週6日中継を達成するが、近鉄球団最後の年となった2004年から、OBCは野球中継を段階的に縮小していった。2004年は金・土・日曜(うち金曜は「近鉄バファローズナイター」)のみとし、2005年は金曜の中継を不定期化(「オリックス・バファローズ ナイトスタジアム」)。2006年度は本番組だけが残され土・日のみの放送となった。さらに2007年度はOBCは土曜のみの放送となり、日曜開催の試合の中継でOBCが担当する阪神・オリックス主催ゲーム(甲子園・京セラドーム大阪など)が全国放送される場合は裏送りとなった。 2007年シーズンをもって、OBCはプロ野球ナイターの放送から全面撤退。これは、日本の民放ラジオ史上でもラジオNIKKEIとエフエム沖縄に次ぐ、3社目のことだった(前述)。これに伴い大阪地区のNRNナイターネットワーク局変更が検討されたが、2008年以降もMBSは土・日曜のMBSでの放送をMBS-LFラインで継続することとしたため、大阪府のラジオ局では2009年までNRNナイターを聴くことは事実上出来なくなっていた(MBSは他のNRNナイターのネット局<当時はシングルネットの6局=STV、QR、IBS、SF、KBS、KBC。うちKBSは2008年をもって週末ナイターから撤退>向けにQR制作の技術協力を含めた裏送りと並列制作だった。2010年度からはSF・KBC向け(2017年度からSTV向けも追加)のデーゲームをMBSが、TBC・RCC向けおよび関西ローカルのデーゲーム(一部JRN扱いあり)とナイター全般をABCがNRN中継の担当として中継している。 詳細は「文化放送ホームランナイター#ネット局」および「ニッポン放送ショウアップナイター#MBSとの2局ネット時の対応」を参照 「MBSベースボールパーク#土・日曜日の阪神・オリックス主催戦中継」も参照 なお、2005年までは、日本シリーズ中継についてはNRN全国中継担当を行わない放送局の音源(西暦偶数年は1,3,5,7戦は文化放送、2,4,6戦はニッポン放送 奇数年は1,3,5,7戦がニッポン放送、2,4,6戦は文化放送がそれぞれ制作)を放送している。ただし、2006年以降日本シリーズ中継は放送されていない。 詳細は「MBSベースボールパーク#歴史」および「ABCフレッシュアップベースボール#日本シリーズ」を参照
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