Isilとは? わかりやすく解説

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ISIL

読み方:アイシルアイスル
別名:イラク・レバントのイスラム国イラクとレバントのイスラム国
英語:Islamic State of Iraq and the Levant

中東拠点テロ活動繰り広げているイスラム過激派組織通称イスラム国」(IS)を指す呼称のひとつ。

イスラム国2014年までイラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)の名で活動しており、2014年6月国家樹立宣言、「イスラム国」(Islamic State)を名乗った。ただし「国」は自称過ぎず国家承認した国はない。各メディアは「イスラム国」、その略称「IS」、旧名の「ISIS」など、それぞれの呼び名用いている。「ISIL」の呼び名もまた複数ある呼称のひとつである。ただし2014年時点では日本のメディアが「ISIL」の呼び名用いる例はさほど多くなかった

2015年1月自民党が同テロ組織を「ISIL」と呼ぶ方針固めたイスラム国という呼び方が同組織を「国」と見なしていると解釈される危険をさけるための対応である、と説明されている。

ISIS

別名:イラクとシャームのイスラーム国イラク・シャーム・イスラーム国イラク・シャーム・イスラム国イラク・シリア・イスラーム国イラクとシリアのイスラーム国イラクとレバントのイスラーム国イラク・レバント・イスラーム国、Dawlat alIslāmiyya fi al-'Iraq wa-l-Sham
英語:Islamic State of Iraq and al-ShamIslamic State of Iraq and SyriaIslamic State of Iraq and the Levant、ISIL

イラクおよびシリア中心とする地域で、イスラーム国家樹立目的として活動する過激派武装組織の略称。「ISIS」の他に、「IS」、「ISI」、「ISIL」、「イスラム国」、「Daesh」など、さまざまな呼び名用いられる

ISISは「イラクとシャームのイスラーム国」の略とも「イラクとシリアのイスラーム国」の略とも解釈される。「シャーム」(al-Sham)はシリアSyria)の異称であり、シリア周辺地域を指す歴史的な呼称である。なお、ISISの異称のひとつ「ISIL」(イラクとレバントのイスラーム国」における「レバント」は、シリアレバノンなど複数の国地域を含む歴史的な地域名である。

ISISは当初ISI」(イラクイスラーム国)という組織名名乗り2013年4月にISISに改称2014年6月には建国国家樹立宣言してイスラム国」(IS)を名乗る至った組織拡大に伴い名称のスケール広げている流れ汲み取ることができる。ただし「イスラム国」の呼び名はあくまで自称であり、国際的に国家として承認されていない。「イスラム国」の呼称は同組織国家として扱っているかのような印象与えるとして、基本的に避けられている。

ISISは2006年結成されとされる以来2015年現在に至るまで、多数自爆テロ誘拐暗殺などの事件起こしている。イラクファルージャ周辺勢力基盤持ち2011年からシリア騒乱ではシリアにおける勢力拡大して北部の諸都市制圧する動き見せている。

ISISは、かつてアルカイダ対す忠誠表明しており、アルカイダ傘下組織一つ数えられたこともある。しかしアルカーイダ2014年1月発表した声明では、アルカーイダとISISとの関係性明確に否定された。この声明に対しては、ISISがアルカーイダに「破門」されたとする見方もあった。その理由として、ISISがシリアにおいて、同じくアルカーイダ対す忠誠表明するアンヌスラ戦線との対立強めていることが挙げられている。

ISISは、アンヌスラ戦線の他にも、反体制立場をとる武装勢力としばしば抗争起こしていることが知られている。ISISは2014年1月に、レバノン武装勢力ヒズボラ構成員目標としたテロ犯行声明発表した

2015年1月には前年拘束していた日本人2名を人質にとり、日本に対して身代金要求した日本はこれの要求退けている。

アイシル【ISIL】

読み方:あいしる

Islamic States of Iraq and Levant》⇒アイシスISIS


ISIL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/02 22:05 UTC 版)

ISIL(アイシル)は、現在はアフガニスタンイエメンで活動するイスラーム過激派である。イスラム国英語: Islamic Stateアラビア語: بلد إسلامي‎略称: IS)と自称している(→#名称・表記も参照)。2024年2月現在、イラクシリアにおけるほぼ全ての支配地域を損失し、「国家」としてのISILは事実上壊滅しているが[15]、現在でもサハラ地域やアフガニスタンナイジェリアなどで、ISILを支持する勢力による自爆テロや襲撃事件がたびたび発生している[16]




「ISIL」の続きの解説一覧

ISIL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 16:01 UTC 版)

イドリブの戦い (シリア内戦)」の記事における「ISIL」の解説

ISIL宗教警察は、「第17師団、タブカ航空基地での勝利近くイドリブ市にも至るだろう」と述べイドリブ征服する意思示した

※この「ISIL」の解説は、「イドリブの戦い (シリア内戦)」の解説の一部です。
「ISIL」を含む「イドリブの戦い (シリア内戦)」の記事については、「イドリブの戦い (シリア内戦)」の概要を参照ください。


ISIL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/06 03:17 UTC 版)

カレド・シャローフ」の記事における「ISIL」の解説

シャローフは、兄弟パスポート使用してシドニー国際空港から出発し2013年12月6日にISILの支配地域入ったその後2014年にISILに加わった2014年8月に、シリア兵の切断された首を持つ7歳息子写真ネット上に公開して以降彼の活動オーストラリア大きく報じられた。この一件は、オーストラリア指導者たちから一般大衆からも強い非難浴びた。シャローフの行為は、戦争犯罪相当するとも考えられた。また、この件は、オーストラリアイスラム教徒英語版)が、海外におけるテロ活動関わる可能性や、彼らがオーストラリア国内戻ってテロ攻撃を行うことへの危惧広めた。 シャローフは、2015年6月19日に、無人航空機による攻撃殺されたと報じられた。しかし、彼の死は確認されず、その後は彼がまだ生きていることを示唆する報道もあった。2016年3月、シャローフの娘ザイナブ (Zaynab) が、「私たちは、彼が確かに死んでいると承知している」と述べたオーストラリア政府は、彼の死を確認できなかった。 モハメド・エロマー (Mohamed Elomar) とともに、シャローフは、多数切断した頭部や、切り刻まれ死体写真ネット上に公開していた。 2017年8月11日、彼が空襲によって殺されたという報道が再びなされた息子のうち2人道連れになったオーストラリア放送協会 (ABC) テレビ時事報道番組7.30』が明らかにしたところでは、シャローフがシリアラッカ近くで車を運転中有志連合攻撃受けて殺されたとする信頼できる情報」を、匿名政府高官受け取っていたという。 オーストラリア移民国境警備大臣英語版)ピーター・ダットン(英語版)は、シャローフの死について悼むべき点などないと述べた

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