A310の開発とイギリスの加盟とは? わかりやすく解説

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A310の開発とイギリスの加盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 02:29 UTC 版)

エアバスA300」の記事における「A310の開発とイギリスの加盟」の解説

詳細は「エアバスA310」を参照 A300販売好転すると、エアバス・インダストリー次期製品検討本格化した。これまで行っていた市場調査結果から座席数200席強の旅客機需要が高まると予測され同社A300胴体短縮した派生型開発決断した。この派生型はA310と名付けられ1978年7月7日に正式開発決定され同月13日にフランス・ドイツ両政府からの事業認可得たA300販売好転とA310の開発決定という将来性見えてくると、これまで様子見をしていたイギリス政府方針変えたイギリスは、1977年4月29日ホーカー・シドレーを含む航空機メーカー4社を統合し国有企業としてブリティッシュ・エアロスペース(以下、BAe)を設立させた。そして1978年11月イギリス政府エアバス計画への加盟決定したエアバス苦し時期支えてきたフランス政府は、このイギリス政府態度反発したが、同じくエアバス支えてきたドイツ政府米国へ対抗するためにはイギリスの力を無視できない考え最終的にイギリス政府参加実現した。 A310の胴体は、A300胴体から平行部分で11フレーム短縮された。また、このままでは機体重心から尾翼までの距離が長くなってしまうので、圧力隔壁後方にあたる尾部も2フレーム短縮され尾部絞り込みA300より急角度になった。これにより、A310の全長はA300B2より6.96メートル短縮された。初期のA310構想では主翼システム類はA300のものを流用して開発費抑える考えだったが、ボーイングが全くの新規開発双発ワイドボディ機7X7」(のちの767)を研究していたことから、それに対抗するためエアバス・インダストリーはA310にできるだけ新技術盛り込むことにした。短縮した全長合わせて主翼新規に設計された。当時デジタル通信制御技術急速に進歩していたことと、航空会社直接運航費抑制求めていたことから、アナログ式だったA300機体システム全面的にデジタル式設計変更され、自動化技術フライ・バイ・ワイヤ技術導入されいわゆるグラスコックピット化された。これらにより、A310は標準仕様操縦士2人運航可能なワイドボディ機となった。A310では水平尾翼降着装置新設となったほか、炭素繊維強化プラスチック (CFRP) などの複合材料使用範囲拡大された。 A310はA300と同じ組み立てライン生産され製造番号A300と共通の通し番号採番された。通算162号機がA310の初号機となり、1982年4月3日初飛行した。A310は1983年3月11日型式証明取得し1983年4月10日ルフトハンザ航空により初就航した。

※この「A310の開発とイギリスの加盟」の解説は、「エアバスA300」の解説の一部です。
「A310の開発とイギリスの加盟」を含む「エアバスA300」の記事については、「エアバスA300」の概要を参照ください。

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