5つの前奏曲とは? わかりやすく解説

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ウィリアムソン:5つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
ウィリアムソン:5つの前奏曲Five Preludes作曲年1968年  献呈先: アントニエッタ・ノタリエッロ

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 船 Ships2分40 No Image
2 塔 Towers2分05 No Image
3 ドーム Domes2分50 No Image
4 劇場 Theatres1分45 No Image
5 聖堂 Temples4分19 No Image

スクリャービン(スクリアビン):5つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):5つの前奏曲5 Preludes  Op.15作曲年: 1895-96年  出版年1897年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ロ長調 H dur1分30秒 No Image
2 嬰ヘ短調 fis moll1分00 No Image
3 ホ長調 E dur1分30秒 No Image
4 変ホ短調 es moll1分30秒 No Image
5 嬰ハ短調 cis moll1分00 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《24の前奏曲 作品11と共に1897年出版され数々前奏曲集1つ

第1曲目 イ長調 4分の3拍子 アンダンテ
 23歳時にモスクワ作曲された。左手8分音符に対して右手が3連音符と5連音符交互に弾くポリ・リズムの曲。終結部分では、4分の2拍子と4分の3拍子交互に用いる他、リタルランド、アッチェレランドア・テンポ組み合わせ歩調変化生み出している。

第2曲目 嬰ヘ短調 4分の3拍子 ヴィーヴォ
 23歳時にモスクワ作曲された。当初は、冒頭速度表記アジタートであった16分音符8分音符かみ合うこの曲は、ポリ・リズムに頼ることがない左右の手それぞれに独自のうねりをみせ、その音の動きしなやかさ際立っている。また、最後に主題現れるところは、メトロノーム表記により、テンポ速める変化指示されている。

第3曲目 ホ長調 8分の6拍子 アレグロ・アッサイ
 23歳時にモスクワ作曲された。幅広い音程分散和音のこの曲は、ショパン作品10-11練習曲想起させるこの分和音跳躍させる左手は、とりわけ手首柔軟さ求められている。

第4曲目 ホ長調 4分の3拍子 アンダンティーノ
 24歳時にパリ作曲された。左手の2個ずつの組み合わせとなっている8分音符音価1つ拍節ずらされた、クロス・フレーズの曲となっている。スラー長さ長短変化左右の手による長短組み合わせ特徴的である。

第5曲目 嬰ハ短調 8分の6拍子 アンダンテ
 23歳時にハイデルベルク作曲された。多声的な書法書かれたこの曲は、半音階的音の動き随所散りばめられている。


スクリャービン(スクリアビン):5つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):5つの前奏曲5 Preludes  Op.16作曲年: 1894-95年  出版年1897年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ロ長調 H dur3分00 No Image
2 嬰ト短調 gis moll1分30秒 No Image
3 変ト長調 Ges dur2分00 No Image
4 変ホ短調 es moll1分00 No Image
5 嬰ヘ長調 Fis dur0分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 《24の前奏曲 作品11と共に1897年出版され数々前奏曲集1つ

第1曲目 ロ長調 4分の3拍子 アンダンテ
 22歳時にモスクワ作曲された。幅広い音域分散和音しなやかに動き回る左手は、時に3オクターヴもの音域カバーすることもある。2小節に及ぶ左手序奏が、右手メロディーをゆったりと引き出す。左手は、引き続き幅広い音域行き来する分散和音をなぞり、その上で右手息の長いメロディーのびやか歌い上げる

第2曲目
 23歳時にスイスのヴィツナウで作曲された。4対5、3対5、2対5のポリ・リズムによって細かく振動するような響き生み出すこの曲は、最後は、両手で5連音符同時に弾くようになる両手和音を鳴らすことを主体とした曲である。

第3曲目
 22歳時にモスクワ作曲された。序奏提示される両手6度音程による並進行を左手受け継ぎその上で右手が綾を織りなしていく。曲が進むにつれ、右手音価細分化されていく。

第4曲目
 23歳時にペテルブルク作曲された。3小節フレーズ積み重ねにより構成されている。僅か12小節の短い曲である。右手単音みになるところと、両手和音響かせるところの対比印象的である。

第5曲目 嬰へ長調 8分の3拍子 アレグレット
 23歳時にモスクワ作曲された。この曲のメロディーは、幅広い音域動きまわる。そこに添えられる左手単音であることが多く、これまた幅広い音域覆っている。


スクリャービン(スクリアビン):5つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):5つの前奏曲5 Preludes  Op.74作曲年1914年  出版年1914年  初版出版地/出版社: Jurgenson 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 苦しみ悲痛な "Douloureux, dechirant"1分30秒 No Image
2 十分に遅く瞑想的に "Tres lent, contemplatif"1分30秒 No Image
3 劇的アレグロ "Allegro drammatico"1分00 No Image
4 ゆっくりした漠然とあいまいな "Lent, vague, indecis"1分30秒 No Image
5 高慢な好戦的な "Feir,belliqueux"1分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 齊藤 紀子

 1914年作曲され楽譜同年出版された。スクリャービン最後作品番号を持つ作品である。音・光・舞踊・香を一体化させた世界初舞台芸術試み神秘劇》の構想練り始めた頃の作品である。なお、《神秘劇》は着想のみに終わっている。

第1曲目 4分の3拍子 痛ましく、胸の張り裂けるような
 フランス語表記用いられている。そして、半音階的音の動き多用が、悲痛さを生み出している。この曲の和声は、変化音を多用するスクリャービン手法究極の形と見ることができょう。

第2曲目 8分の4拍子 非常にゆっくりと瞑想的
 スクリャービンは、この曲について「死と愛」であり、「《神秘劇》の序幕の妹」であり、「最高の調和白い光輝」であると語ったとされており、作曲家本人が特に気に入った作品であったと見られる。前の曲と同様にフランス語表記用いられ半音階的音の動き多用している。

第3曲目 8分の9拍子 アレグロ・ドラマティコ
 長い音価の音と、半音階的音の動き織り混ぜた声部とが、響き移ろい生み出している。終結部分では、全音半音交互に現れる下降音階印象的に用いられる

第4曲目 4分の3拍子 ゆっくりとおぼろげに曖昧に
 半音階的書法特徴的である。とりわけ長3和音短3和音同時に響かせる手法際立っている。多声的に書かれており、部分的に並進行をする声部の関係やポリ・リズム使用みられる

第5曲目 2分の3拍子 尊大に好戦的に
 3連音符や5連音符、6連音符みられるこの曲は、オクターヴ跳躍幅広い音域分散和音など、これまでの作品見られスクリャービン多様な手法織り合わさるかのように構築されている。


5つの前奏曲

英語表記/番号出版情報
イェーガー:5つの前奏曲Five Preludes
ギブズ:5つの前奏曲5 Preludes Op.62作曲年1927年 
ショスタコーヴィチ:5つの前奏曲5 Preludes作曲年: 1920-21年 

5つの前奏曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 09:07 UTC 版)

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