トー横キッズとは? わかりやすく解説

トー横キッズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 13:30 UTC 版)

新宿東宝ビルの周辺(トー横)

トー横キッズ(トーよこキッズ)とは、東京都新宿区若者学生のコミュニティである。歌舞伎町新宿東宝ビル周辺の路地裏に集まっていることが多い[1][2]。「トー横」とは「新宿宝ビルの」を略したもので、元来は東宝ビル東側の路地のことを指したが[3]、語義が拡大され、西側のシネシティ広場なども含めた東宝ビル周辺一帯を指す場合もある[3]

なお、東横イン東急東横線東横特急などの「東横」を冠する他の事物や東急グループとは無関係である。

歴史

2015年に、ゴジラヘッドが特徴的な新宿東宝ビル(TOHOシネマズ新宿)が開業した。その後2018年頃より、ブラック校則から逃れてきて自撮りを行う都内の学生たちがこの周辺に増え始め[4]、彼らは「自撮り界隈」を自称し始めた。未成年も含む学生が多く集まっていたことから、周辺の居酒屋風俗店の店員や、風俗嬢キャバクラ嬢らが彼らを「トー横キッズ」と呼び始めた。しかし彼らは「キッズ」と呼ばれることに抵抗し、2019年9月頃から「トー横界隈」と名乗りだした。その後は無名の存在であったが、2021年頃に界隈を狙った犯罪行為や誹謗中傷の被害が問題化したことから一躍注目を浴びることになった。

援助交際・暴力被害

新宿区は独身者の多い都心の住宅街に囲まれた立地であることから、援助交際暴力被害が絶えず起こっている[5]。2021年6月には当時15歳の少年が、生活指導の一環として路上でホームレスの60代男性の頭を足で踏みつけようとする動画がSNSで拡散され、少年は書類送検された。

同年5月には当時交際関係にあったとされる18歳の専門学校生の少年と、14歳の女子中学生が近くの歌舞伎町のホテルから飛び降り自殺をしており、さらにオーバードーズによる薬物中毒状態だったことが判明するなど、深刻な問題も起きている[5]

同様のコミュニティ

主に東京の若者から構成されるトー横キッズに対して、その派生コミュニティが首都圏および京阪神の各地に存在し、神奈川県横浜市横浜駅西口(横浜ビブレ)周辺の「ビブ横界隈」、愛知県名古屋市中区錦三丁目の栄ナナイロ(テナントにドン・キホーテ栄本店が入居している)周辺の「ドン横キッズ」、大阪府大阪市中央区道頓堀グリコサインの下の意から「グリ下キッズ」、福岡県福岡市中央区天神警固公園(けごこうえん)周辺の「警固界隈」などがある[6][7]

脚注

出典

関連項目

外部リンク


トー横キッズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 08:44 UTC 版)

新宿東宝ビル」の記事における「トー横キッズ」の解説

2018年頃から、若者が会う際の待ち合わせ場所として、SNS新宿東宝ビルTOHOシネマズ新宿)の横の意味で「トー横」の語が使われるようになり、その後家庭内などに居場所がない若者自然発生的に集うようになったとされる。ここに集う若者は「トー横キッズ」と呼ばれ犯罪関係する危険もあることから、警察などが対策乗り出している。 なお、大阪市内にも同様に家庭内などに居場所がない若者集う場所が道頓堀戎橋付近にあり、近在著名なグリコ大型広告看板があることから、「グリ下」呼ばれ、「トー横同様に警察などが対策乗り出している。また、名古屋でも繁華街の栄にあるドンキホーテ周辺若者たむろすることから名古屋版トー横として「ドン横」と呼ばれる2022年には「ドン横の王」を自称するインフルエンサー逮捕された。その他、福岡繁華街天神警固界隈(けごかいわいキッズ等、地方版トー横キッズが全国広がっている。 2021年歌舞伎町発生した傷害致死事件犯人グループが「トー横キッズ」とされたが、主犯26歳の男は被害者と同じボランティア団体歌舞伎町卍會」の元メンバー(違反行為により脱退)であった

※この「トー横キッズ」の解説は、「新宿東宝ビル」の解説の一部です。
「トー横キッズ」を含む「新宿東宝ビル」の記事については、「新宿東宝ビル」の概要を参照ください。

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