駅伝制とは? わかりやすく解説

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駅伝制

読み方:エキデンセイ(ekidensei)

道路に駅を設置した交通・通信制度駅制伝馬制総称


駅伝制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 02:23 UTC 版)

駅伝制(えきでんせい)とは、国の中央から辺境にのびる道路に沿って適切な間隔で人・(馬)車などを常備した施設を置き、施設から施設へと行き来することで逓送(リレー)し情報を伝え、また使者が旅行する交通通信の制度を指す[1]。伝馬制ともいう。この施設のことを、古代中国で「駅」と「伝」と呼んだ。


  1. ^ a b c 世界大百科事典 第2版「駅伝制」
  2. ^ a b c d e f g 世界史の窓「駅伝制」
  3. ^ An ancient Persian institution served as the model and inspiration for the United States Postal Service and other such delivery services. BBC 更新日:26th June 2020
  4. ^ 『山川出版社 詳説世界史B』2017年3月5日発行 168ページ
  5. ^ [1]
  6. ^ 武部健一 2015, p. 39.
  7. ^ a b 武部健一 2015, p. 40.
  8. ^ 武部健一 2015, p. 36.
  9. ^ a b c 武部健一 2015, pp. 39–40.
  10. ^ a b 武部健一 2015, pp. 36–37.
  11. ^ a b 武部健一 2015, pp. 37–39.
  12. ^ a b c d 武部健一 2015, pp. 40–41.
  13. ^ 中村太一 2000, p. 35.
  14. ^ 『靜岡縣史料』4輯、靜岡縣、1938年、178-179頁。
  15. ^ 『靜岡縣史料』4輯、靜岡縣、1938年、178頁。



駅伝制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 12:33 UTC 版)

日本の古代道路」の記事における「駅伝制」の解説

詳細は「駅伝制」を参照 古代陸上交通では専ら徒歩徒走であった牛馬などの家畜当時高価貴重な財産であり、またこの頃荷駄運搬陸送大規模に行われること少なく家財現地調達基本である。 街道整備する最も重要な理由は、情報伝達往還による情報交換であり、高速移動できる馬はこのため利用された。しかし、長距離伝達経路確保するには、馬を交代させ、乗り手宿泊させる設備が必要であり、したがって官道整備とともに駅馬伝馬育成調達管理(これを特に厩牧令(くもくれい)という)し、厩(うまや、駅、駅家とも)を置き、これを厳格に運営しなければならなかった。 大化の改新により646年正月出され改新の詔で 「初め京師(みさと)を修め畿内国司(うちつくにみこともち)、郡司こおりのみやつこ)、関塞(せきそこ)、斥候(うかみ)、防人駅馬(はゆま)、伝馬つたわりうま)を置き、及び鈴契(すずしるし)を造り山河定めよ。」 — 武部健一 著、『道路日本史』(2015年)p. 35より。(『日本書紀』からの孫引き) とあり、駅伝制を布いたことがわかる。これを一般的には宿駅伝馬制度という。宿駅としての機能は、街道にそって中央の支所として置いた各国国府郡衙兼ねた場合が多い。 直線道路網の全国的な整備は、これを契機として計画的になされ始めたではないかとする説がある。改新の詔については、その信憑性巡って根強い論争続いているが、発掘調査などによれば全国各地、とくに関東地方九州北部直線的な道路多数発見されており、少なくとも大化の改新直後には畿内及び山陽道直線的な駅路駅家(うまや)の整備が行われ、680年頃までには九州西海道北部から関東地方東海道)に至るまでの広範囲わたって整備進んだようである。日本では急流のために渡河難し河川があるため水駅もおかれた。 日本の駅伝制は、8世紀制定施行され律令において詳細に規定された。律令の駅伝制は、駅間をついで駅馬往復させる駅路と、中央からの使者旅行用い伝馬から構成されていた。史料には「駅路」は、「駅道」「大道」「達道」などとも記載された。 研究者によっては、地方交通路は国内情報伝達収集するのであるとし、伝路と呼ぶ場合がある。しかし史料には「伝路」の用語は見当たらない。このことから、制度として明確に道が定められていたことも、また名称もあったわけではない思われる

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駅伝制(伝馬制)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 11:04 UTC 版)

古代日本の地方官制」の記事における「駅伝制(伝馬制)」の解説

詳細は「駅伝制」を参照 中央からの伝達官吏往来地方間の連絡租税物資の運搬などが円滑に行われるための制度として公的な交通制度、駅伝制が整備された。主要道沿って駅を約16キロごとに置き、駅家(うまや)を設置し駅馬(えきば)を配置し、郡に伝馬(てんま)を設けた。駅には駅戸(えきこ)を付属させ、駅戸から駅長駅子(えきし)をだし、駅長駅戸の中から選び駅田面積大・中小路異なる)を耕作し駅馬飼育した6年ごとの口分田斑給のための斑田使行政監察するため巡察使各国行政報告貢納に当たる四度使(しどし)などが、また臨時使者など官道往来した

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駅伝制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 19:58 UTC 版)

新アッシリア帝国における国家通信」の記事における「駅伝制」の解説

公式メッセージは、リレー式に交代する騎手たちが運ぶか、あるいは信頼できる一人使者によって運ばれた。駅伝制(kalliu)はアッシリア革新であり、それまでよりもはるかに高速通信可能にした。駅伝制では、信頼できる単独使者が全距離を移動するではなく、別々の騎手それぞれ行程一部分担した区間は駅で終わり、そこで騎手新しい2頭のラバとともに待機している新し騎手手紙渡した休憩して動物回復を待つかわりに各駅で動物騎手交代したため、メッセージはるかに速く届けられた。騎手ラバは、アッシリア軍から提供された。 通信速度求められない場合には、信頼できる単独使者により運ばれることもあった。この方法は、非常に機密性の高いメッセージを送る場合や、その場での回答必要な場合好んで用いられた。皇太子センナケリブから父親サルゴン2世の手紙のように、両方方法同時に使用された例もある。

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