西ヶ岡(村岡町)
出展:日本の棚田百選 |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/2.8 | 6.9 ha |
維持・保全・利活用状況 |
集落の高齢化率47%にもかかわらず、中世より先人の築いてきた棚田を守るという気風が強く、集落が一団となって水路、農道等を維持管理している。 又、田植え、稲刈りのシーズンには多くの写真家が訪れることから集落の美観の保全にも努めている。 そのような中、平成10年度に和佐父棚田保存会の結成と同時に棚田保全計画を策定しており、高齢化、担い手不足による耕作放棄に歯止めをかけるべく、棚田及び集落の美観の保全を行っている。 |
推薦項目 | 景観 |
推薦理由 | ・棚田の形状的な美しさ 数十メートルの湾曲を描きつつ下方へと続く棚田は絶景であり、その雄大さに驚きを受ける。又,冬期には降雪により一面 真っ白な棚田を見ることができ、初春にかけては積雪の白と畦畔の暗色により、ひと味変わった風合いの棚田を見ることができる。 ・周辺地域を含んだ農村風景としての美しさ 集落の周りを緑深い針葉樹におおわれており、農道のコンクリート舗装など人工的な手がほとんど入っておらず、最近まで畜産農家がいたことから牛舎、いなき等もそのままの姿を残しており、ほとんどのものが自然の素材で構成され、まさに田舎の香りが漂う田園風景である。又、棚田の向かいの山の中腹に五重塔や寺院も見えることから人と自然の歴史を感じさせる地域である。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 126 枚 | 水 源 | 河川(渓流を含む) |
事業導入 | 無 | 法面構造 | 土羽 | |
開発起源 | 中世(平安~室町時代) |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 18 戸 | 10a当収量 | 426 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.38 ha/戸 7 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 冬は1mを越す積雪寒冷地帯で裏日本特有の多雨多湿であり、1000m級の山々 に囲まれ、夏は昼夜の寒暖差がある。このような気象条件、自然環境等を最大限に生かし、JA、町、普及センター等関係機関が一体となって減農薬、無農薬有機栽培米等、消費者のニーズに合わせた高付加価値米の栽培に取り組んでいる。 又、平成11年度より有機センターの設立により牛糞堆肥を利用した土づくりを強く推進している。 |
特記事項の有無 | なし。 |
(注:この情報は平成11年のものです)
固有名詞の分類
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