自動車の暴走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 21:29 UTC 版)
自動車やオートバイを故意に暴走させる(道路交通法や道徳を無視して乱暴に走る)者がおり、そういった者は暴走族と呼ばれる。集団を構成して共同危険行為を行う共同危険型暴走族と、公道上で速度を競うように走行する俗に走り屋と呼ばれる違法競走型暴走族がある。運転者不在の暴走については「自走」ともよばれる。 意図しない暴走の例として、以下のような事例がある。 傾斜している場所に車両を駐車しているとき、斜面上におけるブレーキの利きが不十分なため、運転者が車から離れ無人のまま走り出して交通事故につながる例がある。重力の路面(鉄道車両においては線路)に平行な成分が車体に加わっているが、ブレーキが十分に利いていないと、その力に抵抗できず、車輪が転がるからである。 ブレーキとアクセルの踏み間違え事故。ブレーキペダルを踏むつもりでアクセルペダルを踏んでしまうことがあり、それによって人や建造物に衝突する例がある。 居眠り運転、違法薬物の影響、てんかんなどにより、運転者が意識に障害を生じ正常な運転操作をすることができなくなることによって生じる事故も、近年ではマスメディアなどにより「暴走」と呼ばれるようになっている(例:亀岡暴走事故、池袋危険ドラッグ吸引RV暴走死亡事故など)。通常の処方薬等でも、添付文書に、「発現状況に応じ自動車運転等の禁止又は自動車運転等の際は注意が必要とする旨(以下「自動車運転等の禁止等」という。)」という文言が記載されている薬もあり、服用者への注意喚起や危険性の説明が重要である。
※この「自動車の暴走」の解説は、「暴走」の解説の一部です。
「自動車の暴走」を含む「暴走」の記事については、「暴走」の概要を参照ください。
- 自動車の暴走のページへのリンク