第二次改装
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第二次改装は1934年(昭和9年)に榛名より始められた。主眼は速力30ktの高速戦艦とすることである。このため機関の全面改装、船体延長などがなされている。 速力 主機は全面換装され艦本式タービン4基に交換された。主缶は榛名の場合ロ号艦本式重油専焼缶11基とされ(霧島、金剛は8基)、出力136,000馬力に引き上げられた。また艦尾を水線長で7.4m延長し船体の抵抗を減少させた。これにより金剛型は30kt(榛名の公試成績で30.2kt)の高速戦艦となった。 主砲 主砲は仰角が43度まで引き上げられ最大射程は35,450mまで増大した。またそれに合わせて前檣トップに10m測距儀(榛名は当初8m)が新設され、振動防止のサポート支柱が前檣背面に設けられた。また後部艦橋が新設され予備方位盤が装備された。これにより主砲を前後に分けての分火指揮も可能になった。また弾薬庫が改造され九一式徹甲弾が使用可能となっている。 副砲 副砲も仰角が30度まで引き上げられ最大射程19,500mとなった。装備数は2基減少して14基となった。 水雷兵装 4基残っていた水中発射管はこの時全廃されている。 カタパルト 航空兵装は3番4番砲塔間の作業甲板を広げカタパルト1基を装備、航空機3機を搭載した。(金剛、霧島は改装前に装備済み) 対空兵装 対空兵装として25mm連装機銃10基を装備(榛名は改装後に追加装備)している。 装甲配置 主甲帯 203 KC(下端 76) 中甲板甲帯 152 KC 上甲板甲帯 152 KC 横防御隔壁 前部中甲板 152 KC 下甲板 127 KC 後部中甲板 152 KC 下甲板 203 KC 水平防御 缶室下甲板 19 NS+76 HT 機械室下甲板 19 NS+89-83 NCNV 最上甲板 28 NS 魚雷防御隔壁 102-76 HT 弾薬庫 甲板平坦部 19 NS+127-102 NVNC 甲板傾斜部 19 NS+70 NVNC 垂直部 19-13 NS 底部 25-19 NS 司令塔 側面 254 KC 上面 76 KC 床面 76 KC 交通筒 178-102 NCS 主砲塔 前盾 254 KC 側面 254 KC 後面 254 KC 上面 152 VC バーベット 229-76 KC+76 VC+127-64 VC ケースメイト 砲盾 38 NS 隔壁 51 舵取機室 なし(大戦中に周辺にコンクリート充填) 煙路 203 VC その他 注排水装置や防毒装置なども装備された。また副錨がこの時撤去された。(榛名は後日撤去) 比叡の改装 比叡は第一次改装をしていないのでその工事も合わせて1936年(昭和11年)から1940年(同15年)にかけて実施された。取り外されていた4番主砲、舷側装甲を再装備し他艦と同じ主砲連装4基になった。他艦が一次改装で実施した水平防御の強化もこの時実施している。また前檣は他の3艦と違い塔型の艦橋構造物となった。これは大和型戦艦のテストを兼ねての改装である。主砲塔用水圧ポンプの1台も大和型に採用予定のブラウン・ボベリー式ターボ・ポンプとしている。また比叡のみバルジの幅をさらに広げ他艦より艦幅が1m広くなっている。
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第二次改装
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後世国際連合では戦後を考え、紛争地域へ平和維持軍を迅速に運ぶ方法を研究していた。そのため、日本ではコンパクトな旅団を輸送する母艦を保有しようと考え、建御雷を改装してその役目につかせることにした。 二次改装後は九鬼特殊旅団の母艦として働いた。
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