第一次今市の戦いとは? わかりやすく解説

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第一次今市の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 16:48 UTC 版)

今市の戦い」の記事における「第一次今市の戦い」の解説

4月18日大鳥圭介第二大隊率いて田島出発し20日藤原到着して同地本陣とした。ここで副総督山川大蔵合流し大鳥進軍し小佐越到着して諸隊長と会見した会見で翌21日期して今市攻撃することが決定され、その作戦計画立案された。作戦計画では、第三大隊の1小隊と貫義隊が今市東南東大沢から今市向かって攻撃し第三大隊主力小百出でて、同大隊の御料兵が小百西南西の高百付近高地占領して日光方面警戒して第三大隊主力側面援護させ第三大隊主力小百から山地超え山地南側瀬尾出て大谷川渡河して日光街道至り東面して今市攻撃し一部日光街道に留まって日光から増援するであろう新政府軍阻止するという攻撃計画であった。本攻撃計画では第二大隊第七連隊会津藩兵は全く言及されていない閏4月21日旧幕府軍及び会津軍は兵力2つ分け日光街道東西両方向から今市攻撃始めた先発部隊払暁小百至り午前4時頃に予定通り2道に分かれて前進した先ず大沢口から攻め入った山川副総督率い部隊は、攻撃開始時の打ち合わせもしていなかった為後方部隊よりも早く今市前方達して攻撃開始するとなった。この時後方部隊3小隊はまだ大谷川渡っておらず、大沢方面銃砲声を聞いて急いで攻撃移ったが、この時既に大沢方面部隊撃退されつつあり銃声次第止んでいった。旧幕府軍は攻撃時機を完全に逸してしまった。後方部隊尚も攻撃前進したが、土佐藩兵は兵力増強し抵抗時間を追うごとに強烈になり旧幕府軍の死傷続出した。ここで旧幕府軍は3小隊程度では今市攻略不可能である事をようやく認識し攻撃断念して小百敗走した。 この日土佐藩は敵襲情報によって予知していたが、警戒態勢取ってはいなかった。21日早朝大沢道方面は三番隊当番警戒しており、警戒中に突如攻撃受けた三番隊隊長小笠原謙吉はすぐに事前に構築してあった胸墻陣地籠って奮戦した旧幕府軍は増加する一方であった。また、旧幕府軍は砲を有しており、砲撃新政府軍苦戦要因であった土佐藩銃声激しくなってきたことから臨機増援派遣してこの危機打開した先ず控え五番隊が一番早く準備完了させ、三番隊左翼に連繁し射撃開始した。敵は依然優勢であり、土佐藩はさらに八番隊と断金隊増援して三番隊の右に展開した。しかしこれでもまだ敵軍制圧するには至らなかった。この危機打開したのが四番隊隊長であった谷重喜である。谷は部下集合が遅いことに立腹して半数の兵が集まった段階前線急行した。この時両軍射撃戦の最中で、胸墻陣地によって射撃している土佐藩兵に情勢は有利であったため互角戦況となっていた。谷率い四番隊半隊は大沢右側の道を急速に前進して森林入り旧幕府軍の左側面に不意に現れ射撃した精強大鳥軍もこの奇襲攻撃には為す術もなく遂に敗退して、砲も放棄して逃走した土佐藩兵はこれを森友まで追撃した大沢道方面の旧幕府軍を撃退した後、今度西正面日光街道方面戦闘展開された。西正面土佐藩九番、十番隊が担当しておりここにも胸墻陣地有った守備部隊当初2隊のみであった苦戦したこの方面の旧幕府軍の一部白兵突撃敢行したが、これは胸墻手前撃退された。西正面には支藩の斉武隊と四番隊半隊が来援したため旧幕府軍の陣地攻略困難になった。さらに北村重頼率い砲兵来援し、後方から臼砲による砲撃行った土佐藩増援尚も送り込まれた。予備隊として控えていた一番、十二番の両隊が他の守備兵等を伴って旧幕府左翼に半包囲攻撃展開したが、そこに最後予備部隊であった七番隊と東正面から引き返した八番隊が加勢した。その結果西正面新政府軍兵力は7小隊半と砲隊と優勢に転じ後退する敵を大谷川渡って山裾の江久保まで追撃して今市凱旋した。 この戦闘土佐藩兵は戦死3名、負傷者12名の被害出した旧幕府軍の損害戦死6名、負傷者18であった。この日の戦闘板垣壬生出張して不在であった時に行われており、指導片岡源馬谷干城祖父江可成共同であった板垣周囲新政府戦況の悪化鑑み今市周辺防御陣地構築し今市旧幕府軍を迎え撃つ体制作り着手した新政府軍防戦専念した結果今市臨時要塞化しつつあった。

※この「第一次今市の戦い」の解説は、「今市の戦い」の解説の一部です。
「第一次今市の戦い」を含む「今市の戦い」の記事については、「今市の戦い」の概要を参照ください。

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