福田甲子雄とは? わかりやすく解説

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福田甲子雄

福田甲子雄の俳句

八方の嶺吹雪をり成人祭
斧一丁寒暮のひかりあてて買ふ
早乙女が着替へる納屋の月明り
早乙女と別れて急ぐ杉の坂
早乙女の耳の産毛の金色に
梢夜明けて早乙女の動きだす
生誕も死も花冷えの寝間ひとつ
田植女の誰も火がまつ家路あり
鉄橋をかへる早乙女星ふやし
雨の野を越えて雪降る谷に入る
 

福田甲子雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/28 17:31 UTC 版)

福田 甲子雄(ふくだ きねお、1927年8月25日 - 2005年4月25日)は、日本俳人

経歴

山梨県中巨摩郡飯野村(現・南アルプス市飯野)に生まれる。1947年より、飯田蛇笏選「春夏秋冬」に投句をはじめ、「雲母」に入会、蛇笏に師事。1960年より飯田龍太選に投句し龍太に師事、1963年より終刊まで「雲母」編集同人。1969年、第5回山盧賞を受賞、2002年、第25回野口賞を受賞。

1971年6月、第一句集『藁火』を出版。その後、数々の句集や評論集などを出版。1992年、「雲母」終刊。その後は、盟友・廣瀬直人の主宰誌「白露」の同人として活躍。作品は、重厚な風土性と格調の高さが特徴であると評される[1]

2004年、句集『草虱』にて第38回蛇笏賞を受賞。同年、胃癌の手術を受け自宅療養に入るが、2005年、再入院。 同年4月25日、心不全により[2]南アルプス市内の病院で死去。享年78。

親族

著作

句集

  • 『藁火』(1971)
  • 『青蝉』(1974)
  • 『白根山麓』(1982)
同文庫版(邑書林〈邑書林俳句文庫〉、1998)
  • 『山の風』(1987)
  • 『盆地の灯』(1992)
  • 『福田甲子雄句集』(1994)
  • 『草虱』(2003)
  • 『師の掌』(2005)
  • 『福田甲子雄全句集』(2018)

評論集など

  • 評論集『人と作品・飯田蛇笏』角川源義と共著(1973)
  • 評論集『飯田龍太』(1985)
  • 俳句鑑賞『龍太俳句365日』(1991)
  • 入門書『入門講座 肌を通して覚える俳句(1999)
  • 俳句鑑賞『忘れられない名句』(2004)

参考文献

  • 金子兜太編 『現代の俳人101』 新書館、2004年
  • 坂口昌弘著『平成俳句の好敵手』文學の森

個別参照

  1. ^ 小島健「自然・風土と人間性の一体」『白根山麓』解説 邑書林〈邑書林俳句文庫〉、1998年。
  2. ^ 訃報欄 福田甲子雄さん死去『朝日新聞』2005年(平成17年)4月26日朝刊 14版 39面
  3. ^ レファレンス事例詳細(Detail of reference example)国立国会図書館

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