疫学研究
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「酸性食品とアルカリ性食品」の記事における「疫学研究」の解説
医学においては「根拠に基づく医療」が提唱され、臨床実験に基づいた診療ガイドラインが策定されている。2004年の『尿路結石症診療ガイドライン』には、動物性蛋白質や砂糖や塩分といった食品は、体液を subclinical acidosis(酸性)にするため、カルシウムを排出させこれが病気のリスクとなることが記載されている。 1987年の『デヴリン生化学―臨床との関連』下巻では、慢性的なアシドーシス(酸性化)の場合、骨からアルカリを引き出して血液のpHを保つため骨軟化症が現れるが、電解質となるアルカリを与え補充することで骨が回復することが分かっていると記載されている。 ヒトの血液のpHは、正常な状態ではpH7.35~7.45と若干のアルカリ性を示している。しかし、体内からミネラルを補充したり、尿に余分なミネラルを排出することで血液や体内のpHが保たれているので、骨や尿は摂取する食品の影響を受ける。尿はpH4.5-7.0の範囲で変化する(他の文献で4.5-7)。2000年の『一般生化学』のテキストによれば、肉のたんぱく質には硫黄とリンが多く、硫酸とリン酸という形で遊離するため酸性の代謝物となり、植物性の食品は有機酸のアルカリ塩が豊富である。 アルカリ性食品の一つのクエン酸を体が受け入れられる量以上に摂取すると尿中にクエン酸アニオンが大量に排泄される為に尿をアルカリ性にする(過剰なアニオンが尿中に排泄されれば同様で食塩の塩化物アニオンが尿中に大量に排泄されてもアルカリ性となる;出典メルクマニュアル12章)。 18~22歳の日本人女性で、酸性の負荷の高い食事は、心血管代謝症候群(cardiometabolic syndrome)のリスクが高い。アルカリ性食品、特にカリウムの摂取が多い場合、高齢者の筋肉量が保存できる可能性がある。
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疫学研究
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1862人の喫煙家に対して、α-トコフェロールを毎日50 mgとβ-カロテンを毎日20 mg(通常所要量の10倍)か、その両方か、偽薬を与え、5.3年追跡したところ、α-トコフェロールやβ-カロテンを摂取した方が死亡率が上昇していた。 北米とヨーロッパから7つの研究約40万人をもとにした報告では、5種類のカロチノイドの摂取は肺がんのリスクを減らしていた。ビタミンAは細胞膜の損傷を防ぐ働きをするので、胃癌や肺癌に対する予防効果が注目されていたが、その効果を否定する臨床試験の結果が示された。
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