クエン酸とは? わかりやすく解説

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くえん‐さん【××櫞酸】

読み方:くえんさん

柑橘(かんきつ)類の果実多く含まれる有機酸溶けやすい結晶で、さわやかな酸味がある。清涼飲料医薬品など利用


くえん酸

分子式C6H8O7
その他の名称β-ヒドロキシトリカルバリル酸、Citric acid、β-Hydroxytricarballylic acid、2-Hydroxy-1,2,3-propanetricarboxylic acidシトロ、シトレッテン、アシレッテン、Citro、Citretten、Aciletten
体系名:2-ヒドロキシプロパン-1,2,3-トリカルボン酸、くえん酸、2-ヒドロキシ-1,2,3-プロパントリカルボン酸、クエン酸


クエン酸

英訳・(英)同義/類義語:citrate, Citric acid

化学式が、CH2COOH-C(OH)COOH-CH2COOHで表される、ヒドロキシトリカルボン酸の一種植物の果実酸味与えるほか、誘導体クエン酸サイクル形成して細胞内でのエネルギー生産関与する

クエン酸

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クエン酸(クエンサン)

梅干レモン含まれている酸味のもとです。

クエン酸(くえんさん)

レモンミカンなど柑橘かんきつ)類に含まれている有機酸一種焼酎用の黒麹菌白麹菌はこの酸を大量に生産することができるが、清酒用の黄麹菌はほとんど生産しない焼酎開放式発酵を行うので、製造環境など外界から絶え雑菌侵入する機会さらされている。したがってこれらの雑菌侵入してきても発酵醪(もろみ)の中で繁殖することができないような工夫が必要である。わが国醸造法では醪を酸性の状態にすることで雑菌繁殖抑制する技術確立されており、焼酎では黒麹菌または白麹菌生産するクエン酸がその役割担っているし、清酒では黄麹菌にその能力がないので、乳酸菌生産する乳酸にその役割を担わせている。焼酎主産地わが国の南に偏在しているが、このような気温湿度の高い地域開放式発酵安全に営まれるのも、クエン酸を生産する焼酎麹菌使われているからである。

クエン酸

果物に多い有機酸で特に柑橘類果実に多い。酒石酸と同様、酸味料として使用される

クエン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/29 22:48 UTC 版)

クエン酸(クエンさん、枸櫞酸: citric acid)は、柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつである。爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用される。


注釈

  1. ^ ウラリットの臨床成績によると、酸性尿の改善効果により、痛風に93.3%(180/193)、無症候性高尿酸血症に98.1%(51/52)、高尿酸血症を伴う高血圧症に91.2%(31/34)、高尿酸血症を伴う腎障害に87.5%(21/24)、Lesch-Nyhan症候群に100.0%(5/5)、小児急性白血病に100.0%(7/7)、尿酸結石ほかに95.8%(92/96)、アシドーシスの改善効果により、ファンコニー症候群に90.5%(19/21)、ロウ症候群に92.9%(13/14)、糖原病に100.0%(12/12)、シスチン症に100.0%(4/4)、腎尿細管性アシドーシスに88.6%(39/44)、高クロール血症性アシドーシス(尿路形成術など手術後)に66.7%(10/15)、その他のアシドーシス(アルギニノコハク酸尿症、腎障害に伴うアシドーシスほか)に100.0%(16/16)の有効な改善効果が認められた。
    有効性の機序としては、主としてクエン酸の代謝産物の重炭酸塩(HCO3−)が、生体において塩基として作用することに基づくと考えられる。(参考:医療用医薬品 : ウラリット
  2. ^ 化学式は、

出典

  1. ^ Solubility of citric acid anhydrous in non-aqueous solvents
  2. ^ Solubility of citric acid monohydrate in non-aqueous solvents
  3. ^ Dawson, R. M. C., et al., Data for Biochemical Research, Oxford, Clarendon Press, 1959.
  4. ^ Stryer, Lubert; Berg, Jeremy; Tymoczko, John (2003). “Section 16.2: The Glycolytic Pathway Is Tightly Controlled”. Biochemistry (5. ed., international ed., 3. printing ed.). New York: Freeman. ISBN 978-0716746843. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK22395/ 
  5. ^ Oöpik, V.; Saaremets, I.; Medijainen, L.; Karelson, K.; Janson, T.; Timpmann, S. (2003). "Effects of sodium citrate ingestion before exercise on endurance performance in well trained college runners." Br. J. Sports Med. 37: 485–489. PMID 14665584.
  6. ^ Oopik, V.; Saaremets, I.; Timpmann, S.; Medijainen, L.; Karelson, K. (2004). "Effects of acute ingestion of sodium citrate on metabolism and 5-km running performance: a field study." Can. J. Appl. Physiol. 29: 691–703. PMID 15630143.
  7. ^ Hausswirth, C.; Bigard, A. X.; Lepers, R.; Berthelot, M.; Guezennec, C. Y. (1995). "Sodium citrate ingestion and muscle performance in acute hypobaric hypoxia." Eur. J. Appl. Physiol. Occup. Physiol. 71(4): 362–368. PMID 8549581.
  8. ^ van Someren, K.; Fulcher, K.; McCarthy, J.; Moore, J.; Horgan, G.; Langford, R. (1998). "An investigation into the effects of sodium citrate ingestion on high-intensity exercise performance." Int. J. Sport Nutr. 8(4): 356–363. PMID 9841956.
  9. ^ Nielsen, O. B.; de Paoli, F.; Overgaard, K. J. Physiol. 2001, 536, 161-166., doi:10.1111/j.1469-7793.2001.t01-1-00161.x
  10. ^ 八田秀雄、「新たな乳酸の見方」『学術の動向』、Vol.11 (2006) No.10 p.47-50, doi:10.5363/tits.11.10_47
  11. ^ 『競技力向上のスポーツ栄養学』 トレーニング科学研究会/編 朝倉書店 2001年 ISBN 978-4254690194
  12. ^ https://kensa.coop-kobe.net/qa/other/post-318.html


「クエン酸」の続きの解説一覧

クエン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 08:48 UTC 版)

抗凝固薬」の記事における「クエン酸」の解説

クエン酸三ナトリウムとして用いられカルシウムイオン結合する

※この「クエン酸」の解説は、「抗凝固薬」の解説の一部です。
「クエン酸」を含む「抗凝固薬」の記事については、「抗凝固薬」の概要を参照ください。


クエン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)

現像」の記事における「クエン酸」の解説

酢酸代えて現像停止使用する場合がある。現像液定着液にも使用される場合がある。

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クエン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:45 UTC 版)

ワインの酸」の記事における「クエン酸」の解説

ライム等の柑橘類にはクエン酸は多く含まれているが、ブドウ中では、酒石酸の量の約1/20とわずかしか見られない一般的にワイン中に含まれるクエン酸は、発酵スクロース溶液由来する酸を人工的に加えたのであるこのような安価な添加物は、ワインの酸性度を上げるためによく用いられるが、ワイン柑橘系風味がついてしまうため、クエン酸は酒石酸やリンゴ酸ほど頻繁に用いられない酵母はクエン酸を酢酸変えてしまうため、クエン酸の添加は、一次アルコール発酵の後に行われる欧州連合では、ワインの酸性化のためにクエン酸を用いることは禁止されているが、フェロシアン化カリウム使えない時に除去する目的では限定的に使用認められている。

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クエン酸

出典:『Wiktionary』 (2021/07/04 04:25 UTC 版)

別表記

名詞

クエンくえんさん

  1. (生化学) 示性式 C(OH)(CH2COOH)2COOH分子式 C6H8O7表される有機酸無色無臭結晶酸味を持つ。

発音(?)

く↗えんさん

翻訳


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