かん‐がく【漢学】
漢学
漢学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 22:22 UTC 版)
『誤訳・愚訳 漢文の読めない漢学者たち!』で、『唐詩選』をはじめとする唐詩の誤訳や原文の間違い、意境の至らなさなどを痛烈に批判した。同書の目次を一部列挙すると、下記のとおり非常に挑戦的である。 漢詩の韻も知らない○○の訳者 鬼女を美女と訳す漢学者たち 文法を知らないからこんな訳になる 奇妙きてれつな地上最低の○○訳 漢詩の区切りも知らない訳者たち ○○訳にかかると名詩も大掃除の詩になる 正訳と誤訳のまじった○○唐詩選 特に批判の対象となったのは、吉川幸次郎の「新唐詩選」や、前野直彬の『唐詩選』など、岩波書店から出版された漢詩の翻訳であり、張は激しい調子で王翰の「涼州詩」などに対する吉川らの解釈を否定した。発表当初は中国文学界からは黙殺されたが、後になって漢詩解釈の専門家である松浦友久が張の説を取り上げ、吉川の解釈と比較して検証をしている[要出典]。松浦の検証によれば、王翰の「涼州詩」に対しては吉川の解釈も張の解釈もいずれも歴史的に見て正しく、解釈として成立するものだという[要出典]。 さらに『間違いだらけの漢文』(1971年久保書店)では、唐詩の他に、『周易』の解釈や、『紅楼夢』など白話文の誤訳についても言及している。特に『周易』については、『周易の真実』(1998年)で、当時の漢字つまり甲骨文や金石文で使われている漢字の意味で解釈するべきであるとし、その順序も坤卦から始まり乾卦で終わるように改めるべきと主張する。これについては、漢学者からの反応は全く見られない。 また、『魏志』「倭人伝」を正しく読めば、邪馬台国の位置は出水平野にあったと自説を展開するが[要出典]、これについても『誤読だらけの邪馬台国』(1992年久保書店)には反響が乏しく、これといった賛同も反論もない[独自研究?]。
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