源姓足利氏一門とは? わかりやすく解説

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源姓足利氏一門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 06:12 UTC 版)

石橋氏」の記事における「源姓足利氏一門」の解説

足利泰氏庶長子斯波家氏の子広沢義利上野国広沢郷を伝領し広沢太郎称したその子吉田義博三河国吉田郷に移り住み吉田三郎称したその子石橋和義初め尾張次いで石橋称せられる。和義足利尊氏従い尊氏西走の時、備前国三石城守備任された。和義脇屋義助包囲されながらも城を守りきり、戦功上げた。これにより、伯耆国備後国若狭国などの守護歴任したほか官途奉行引付頭人評定衆などと幕府重役歴任した。しかし貞治2年1363年)、再従兄弟である斯波高経対立し、全役職解かれ失脚してしまう。 また、足利政権から正式に守護選ばれたのは、一族和義最初であったが、在国一年程度では国人被官化には繋がらず、それが勢力急速に落とした要因にもなっている。 貞治5年1366年)、斯波高経失脚する将軍義詮和義の子棟義を抜擢して奥州管領斯波直持吉良貞経協力して吉良治家を追討させた。棟義は治家を没落させた後も軍事指揮権維持したまま、土着化する。さらに父和義奥州下向し、棟義の支配助けた盛んに安堵状発給し、その量は奥州管領斯波詮持をも凌駕した。しかし至徳3年1386年)を境に消息途絶える。 塩氏の伝承拠れば奥羽まで管轄下に置く事になった鎌倉公方足利氏満によって明徳3年1392年)に宇都宮氏が塩入部してきたが、反発する奥州探題大崎詮持応永7年1400年)に葛西満信とともに宇都宮氏追討同氏討った大崎氏は詮持の叔父大崎持義を塩持義として入部させる。数年後十数年後とも)、持義も没してしまったため、同族に当たる石橋満博(棟義の子)が持義の女婿として入部したとされるその後正長永享期に嫡流思しき石橋左衛門佐入道」が在京すると共に正長元年1428年)の『満済准后日記』に「奥篠河殿、並伊達蘆名白河田川俣塩松石也」と登場し安達郡東方を分郡に塩名字とする庶流を分出していた。 この正長永享期に吉良氏渋川氏とともに足利一門名門 御一家として幕府内において一目置かれるうになる御一家守護大名衆の列からは外れていたものの、格式としては三管領よりも上と位置づけられ、永享3年1431年)にはかつて斯波義将足利義満より着用許された「絹直綴」の着用許可石橋信乗が足利義教から認められたことを知った斯波義淳激しく反発する騒ぎ起きている(『満済准后日記永享3年3月30日5月16日条)。これに対して石橋氏斯波氏と同じ三管領細川氏との関係を強めてこれに対抗している。また、長禄2年1458年)に死去した関白二条持通の母が「石橋殿」と呼ばれていることから、信乗の姉妹であった可能性が高いとされる。信乗ー祐乗 - 治義は将軍家から信任厚く二条家幕府奉行人飯尾氏婚姻を結ぶことでその立場維持することに成功した。その反面守護大名になれなかった石橋氏尾張国富田荘などのわずかな所領しか保持できず、公家寺社所領押領図って度々トラブル起こしている。 しかし、明応の政変足利将軍家が力を失うと、石橋氏急速にその立場弱めていき、明応9年1500年)に京都石橋邸を火災失った(『和長卿記』明応9年7月28日条)後は、尾張に退かざるを得なくなった。しかし、後に織田信長対立して所領奪われ没落し最後当主追放後キリシタンになった伝えられている(『フロイス日本史』)。

※この「源姓足利氏一門」の解説は、「石橋氏」の解説の一部です。
「源姓足利氏一門」を含む「石橋氏」の記事については、「石橋氏」の概要を参照ください。

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