日産ディーゼル GE13
国内大型トラック初のユニットインジェクタ採用エンジン。最大燃料噴射圧200MPaを可能としたツインバルブコントロール式ユニットインジェクタの採用により大幅にPMを低減した。また、世界初の尿素SCRシステムとクールドEGRシステムの組合わせによりNOxの大幅な低減を実現した。これにより、日本で2005年10月に施行された世界で最も厳しいとされる新長期排ガス規制を1年前倒しでクリアすると同時に燃費の向上を図った。車両運行燃費で比較すると、EGR+DPFシステムで新短期排出ガス規制・超PM適合させた場合に対して+10.5%向上させることができた。 |
保管場所 | : | - |
製作(製造)年 | : | 2004 |
製作者(社) | : | 日産ディーゼル工業(株) |
資料の種類 | : | 量産品 |
型式 / 製作 |
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諸元 |
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性能 |
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燃料噴射方式 | : | ユニット インジェクタ- |
排気ガス対応 | : | 新長期規制対応 超高圧燃料噴射 排気ガス再循環装置(EGRクーラー付き) 尿素選択還元型触媒システム(SCR) |
装置 |
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その他 | : | ブローバイ・ガス還元装置:クローズド ベンチレイション システム |
エピソード・話題性 | : | ユニットインジェクタによる超高圧燃料噴射と世界初の尿素SCRシステムを組み合わせた「FLENDS」システムを採用 |
特徴 | : | ツインバルブコントロール式超高圧ユニットインジェクタ、OHC 4バルブ、ベッドプレート構造、クールドEGRシステム、可変翼ターボチャージャ(TD、TE、TF) 構造上の主な特徴は、 (1)高剛性設計 ①CV鋳鉄採用のカムジャーナル一体型シリンダヘッド ②2重壁構造+ベッドプレート構造によるシリンダブロック (2)低フリクション設計 ①ローラロッカアームの採用 ②クランク及びカムシャフトへのスーパフィニッシュの採用 ③3連ギヤ式省エネオイルポンプの採用 ④ボールベアリング式ターボチャージャ(GE13TA、TB、TC) (3)エンジンバリエーション |
参考文献 | : | 笠原 則彦、三上 隆史、鈴木 彰 「新長期排ガス適合GE13エンジンの開発」日産ディーゼル技報 No.65(2006) 程塚 正夫、小林 信裕 「新長期排出ガス規制適合GE13エンジン」山海堂 エンジンテクノロジー No.42 |
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