探偵業
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「探偵業の業務の適正化に関する法律」の記事における「探偵業」の解説
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探偵業
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本来の小五郎はお世辞にも優秀とはいえない探偵だったが、コナンが阿笠博士からもらった腕時計型麻酔銃と蝶ネクタイ型変声機を使い、小五郎に成り済まして事件を解決してきたため、「眠りの小五郎」と呼ばれて一躍全国的に有名になった。名前の由来はうつむいた状態で淡々と推理をするため、まるで眠っているように見えることから付けられた。しかし、事情を知らない人からは「居眠り小五郎」「煙の小五郎」「踊りの小五郎」など呼び名を間違われたことも多々ある。自分が眠らされている間に勝手に事件が解決するというあまりにも不自然過ぎることに関しては、時に疑問は抱きつつ、「自分が無意識に本当に解決しているのだ」と得意気になっており、有名になってからは何かと「この名探偵・毛利小五郎が」と自称してはしゃぐ一方、エルキュール・ポアロにちなみ「毛利ポア郎」とまで自称する始末である。劇場版第17作『絶海の探偵』では、金ピカ(金メッキ)の名刺を大量に持ち歩き、その後のアニメオリジナルストーリーでも使用している。 事件に遭遇した時は、行き当たりばったりかつ見当違いな推理で頭ごなしに犯人を決め付けてしまうことが多い。また、犯人が意図的に残したミスリードを真に受けて普段よりも饒舌(じょうぜつ)になり、刑事たちが立てた推理の可能性を消してしまう捜査妨害に等しい行為をすることもある。その性格が災いし、密室殺人などの不可能犯罪に遭遇した場合は大抵、自殺か事故死と即断して捜査を打ち切るといった、ずさんな傾向もある。仮に周囲から不自然な点を指摘されても、「細かいことでいちいちうるさい」や「ただの偶然」などの理由で片付けてしまい、それでも言われると逆ギレして怒鳴るなど、非常に質(たち)の悪い振る舞いが多々ある。また、元刑事という経歴にもかかわらず、足を使った捜査を嫌うことをコナンに心の中で指摘されている。火災担当の刑事だった若手の頃には、現場に乗り込んで放火の可能性を執拗(しつよう)に捜査していたため、消防関係者から疎ましがられていた。その一方、コナンに影から補佐されつつ小五郎が事件を解決することもある。コナンが解けなかった謎や正しく推理できなかった部分までも完璧に解いている場合すらある。そういった場合、解決する事件は旧友や妻など自身にとって重要な人物が関わる他人事ではない事件が多いことから、本人にやる気さえあれば、これまでコナンが解決した事件も自力で解決できた可能性があり、コナンもそれを指摘している。実際に「眠りの小五郎」が誕生する前、つまりコナンと出会う前に、探偵として自力で殺人事件のトリックを暴いたこともある。 コナンが探偵事務所に同居するようになってから、小五郎が行く場所では何かしらの事件がよく起こるため、目暮警部らからは「疫病神」「死神」呼ばわりされることが多くなる。青函トンネルで起きた殺人事件では、北海道警察の田村刑事に「行く先々で事件が起きる呪われた探偵」と呼ばれた。また、コナン(新一)や平次と違って自分とは無関係な事件に興味本位で首を突っ込んだりはしないことが信条と述べており、蘭に対してもそれをしないよう戒めている。その一方、コナン(新一)や平次同様、自己顕示欲・英雄願望が強く、作中世界の民放の日売テレビから番組出演の依頼を易々と受け、カメラの前で堂々とVサインをしたりとほかの出演者よりも目立っており、高校時代の同級生がそれを理由に小五郎には頼まず安室透に依頼したこともある。しかし、尾行や偽名で調査対象の家に侵入するなどの本来の探偵としての仕事は正体が気づかれないことも多くあり、探し物や素行調査などの業務は無難にこなしている。ちなみに「眠りの小五郎」として、睡眠薬のCMの出演依頼が来ることがたびたびある。原作では話を聞くなり憤慨して断っていたが、劇場版第10作『探偵たちの鎮魂歌』では1千万円のギャラを提示され、「ぜひ!やらせていただきます!」と快諾していた。 かつて警視庁捜査一課強行犯係に勤めていた刑事時代には庁内でも有数の拳銃の腕前だったとの証言がある。しかし刑事時代も的外れな推理で捜査を混乱させることが多かったらしく、目暮警部からは「お前のおかげでほとんど迷宮入りになったがな」と呆れられている。ただし阿笠博士は、「あれでも昔は敏腕刑事じゃったんじゃから」と評している。刑事時代の経験から捜査の基本は熟知しており、大体の死因や死亡推定時刻は鑑識・司法解剖を待たずに自力で特定できる。また、携帯電話と盗聴の関連性について説明したこともあるほか、事件が起きたと見るや「全員その場を動くな!」と叫ぶなど、刑事としての基本的な知識や業務遂行能力は備えている。 以上のことから、お調子者で的外れな推理を繰り返すことはあるものの、落ち着いて真面目に推理した時はそれなりの成果を見せることもあり、所轄署の刑事から本庁の捜査一課にまで上り詰めた経歴も含めて一概に無能とは決め付けられない優秀な面がある。また、物語に世良真純や安室透、沖矢昴といった推理力に優れた面々が登場するにつれ、「眠りの小五郎」を披露する場面はやや少ない傾向になっている。それに伴い、小五郎が落ち着いて真面目に推理する場面も増えてきている。 初登場時は無精ひげを伸ばしてほぼ酒浸りの毎日だった。その上、無名だった頃は名乗っても誰だかわかってもらえなかったり、明智小五郎や毛利衛と間違われたりすることもあった。また、知名度が上がっても依頼が来ない日が続いた際には、コナンに「暇なんだなおっちゃん…」と突っ込まれたこともある。有名になってからは多数のテレビやメディア出演により、かなりの収入を得ていることもあって金遣いは荒くなっており、酒やギャンブル、遊興などへの浪費ぶりで家計がさほど潤わないのは蘭の悩みの種になっている。そのため蘭から小遣いを厳しく管理されているようで「やりくりが大変」とたしなめられたり、沖野ヨーコの関連商品をこっそり買った時などは「わたしがどんな気持ちで生活費を切り詰めてると思ってるの?」と叱られることもあった。別居している妻の英理からは、彼女の弁護士としての手腕と人脈にて金銭や収入面で助けられることもある。コナンがやってくるまでや以後の収入面は『コナンドリル』において報酬についての話があまりなく、調査料やメディア出演や講演などの副業収入の推計を連載年数(週刊少年サンデー2003年2号まで)で割ると少なすぎるため、事務所は2、3階が内部で繋がるメゾネットタイプながらそれぞれ別に玄関がある特殊な造りであることからこの建物は持ちビルで親から相続してテナント収入を得ていたとする考察があり、また家計は別居しているとはいえ英理くらいしか管理していると思われる人物はおらず、怠惰な生活を送っていたのは報酬を得ても一旦英理のところへいってから小遣いが渡されているためである説を提唱、仕事嫌いの小五郎が警察を辞めて探偵として独立したのも上司であった目暮から自分も辛いだとか英理の弁護士としてのキャリアに傷がつくなどでも言われて心情を分かり辞職、黒木昭雄が話す「家が商売をしているなど収入のアテがある刑事が辞めさせやすい」ことから目暮もそれに触れて別の道へ進むのを促した可能性を挙げた。 劇場版でも的外れな迷推理をすることが多く「眠りの小五郎」を披露しない作品も多いが、第1作『時計じかけの摩天楼』の冒頭、第2作『14番目の標的』、第17作『絶海の探偵』、第21作『から紅の恋歌』で披露している。また、第9作『水平線上の陰謀』では途中で少し脱線してしまったが、普段の小五郎からは想像できない見事な名推理を披露している。 犯人と対峙する探偵という立場上、何度か生命の危機に瀕している。2020年現在、一度だけ黒の組織に誤解されて命を狙われたことがあるが、小五郎本人にその自覚がないままFBIの赤井秀一らによってその計画は阻止されたため、助かっている。また、小五郎に恨みを持つ脱獄犯が雇った殺し屋にワイヤーで首を吊られて殺されかけたこともあるが、コナンにより間一髪で救出されている。劇場版第3作『世紀末の魔術師』では、ラスプーチンの悪口を言ったことが原因で犯人から狙撃されたが、未遂に終わっている。
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