城の人々
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「美女と野獣 (1991年の映画)」の記事における「城の人々」の解説
ルミエール (Lumière) フランス人の城の給仕頭で、城にかけられた魔法で燭台付きの蝋燭の姿になっている。スマートで陽気、ダンスと歌に加えてゲストへのもてなしも得意。 城の中に敷かれた規則を気にしない大らかな性格から几帳面で律儀な性格のコグスワースとは度々ぶつかっているが、なんだかんだで気は合う様子。焦ると蝋燭が溶ける。フェザーダスターの恋人である。家財道具に姿を変えられたことを利用し、本物の家財道具に成りすまして侵入者を撃退することを提案するなど、いざという時には機転も利く。 呪いが解ける前の短編集『美女と野獣 ベルのファンタジーワールド』の短編の一つ『ルミエールとフィフィの記念日 (Fifi's Folly) 』ではフィフィ(フェザーダスター)と主役になっている。『ハウス・オブ・マウス』では常連客として登場する他、お店の評論家として出たり、自分と同じく蝋燭にされた家族を連れてきている。 コグスワース (Cogsworth) 城の執事頭で、生真面目で口うるさい性格で、城にかけられた魔法で時計の姿になっている。感情に応じて時計の針がくるくると回る。涙もろい一面も持つ。ポット夫人とは夫婦のような仲であり、チップのことも可愛がっている。人間の姿では鬘を着用している。 陽気でノリのよいルミエールとは度々衝突するがそれなりに馬は合うようで、ル・フウに追い詰められたルミエールを救い出す活躍も見せた。 ミュージカル版『美女と野獣』では「コッグスワース」と呼ばれている。 2002年に公開されたアイマックス版の追加映像では、コグスワースが自ら進んで野獣とベルの仲を深めるための環境づくりをしようと提案した。また、追加された曲『人間に戻りたい (Human Again) 』のミュージカルシーンでは城にかけられた魔法が解けたら執事を引退しようと思っていることを告白している。ただし、1997年の『美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント』では呪いが解けた後も執事を続けている。 映画のフランス語版では、コグスワースの名前は「ビッグ・ベン (Big Ben) 」に変更されている。ロンドンにある時計塔の大時鐘の愛称ビッグ・ベンに由来しているものと思われる。 ジョン・クリーズは同時期に制作されたユニバーサル映画『アメリカ物語2/ファイベル西へ行く (An American Tail: Fievel Goes West) 』の声優をやりたがっていたのでコグスワース役のオファーを断っている。また、パトリック・スチュワートも『新スタートレック』の非常に過密なスケジュールがあったので、この役のオファーを断っている。 ポット夫人 (Mrs. Potts) 城のメイド頭で、チップの母親。城にかけられた魔法でティーポットの姿になっている。優しく温かい性格で、ベルに母親のように接する。使用人の中では古株で、野獣も頭の上がらない唯一の人物。料理上手である。穏やかで温かく優しいが、城と主人を脅かすものに対しては容赦がなく、熱湯を注いで撃退する過激なところもある。また、時に主人の命令を顧みずに行動することもある。人間の姿はふくよかな体型の白髪の老婆(ミュージカル版ではプラチナブロンドに近い髪色)。 作中で最も有名なベルと野獣のダンスシーンで、アカデミー歌曲賞を受賞した主題歌『ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣 』の歌い手を務めている。 『美女と野獣 ベルのファンタジーワールド』2003年発売のスペシャル・エディションに追加された短編『ポット夫人のパーティー (Mrs. Potts's Party) 』では、日頃城の住人を元気づけている彼女が元気を失ってしまう様子が見られる。また、『傷ついた小鳥 (The Broken Wing) 』では野獣がポット夫人の忠告には素直に従ったり、ポット夫人がコグスワースに代わって召使いを仕切ったりする場面があり、城の住人に信頼されていることがわかる。 チップ (Chip Potts) ポット夫人の息子。城にかけられた魔法でティーカップの姿になっている。ベルを好いておりいつも傍にいたがる。同じ姿の兄弟が何人もいるが、チップは縁が欠けている。人間の姿では6歳ほどの子供で髪は金髪(海外含むミュージカル版では役者により髪色が変わる場合が多い)。足掛けに変えられていた白い犬と一緒にいた。 ミュージカル版ではカップの中にコーヒー豆が入っている。 フェザーダスター / フィフィ / バベット (The Feather Duster / Fifi / Babette) 城のメイドで、ルミエールの恋人。城にかけられた魔法で羽根ばたきの姿になっている。人間の姿では黒いメイド服を着たセクシーな女性。ラストでベルと人間の姿に戻った王子がダンスをしているとき、羽根ばたきでルミエールの顔をくすぐりながら目の前を横切っていく。 フェザーダスターはミュージカル版『美女と野獣』で「バベット(Babette)」と名付けられた。しかし、後に発売されたOVA『美女と野獣 ベルのファンタジーワールド』でこの名称は採用されなかった。このOVAおよび2002年に発売された映画のDVD特典では「フィフィ(Fifi)」と呼称された。その他のイベントやキャラクターグッズに彼女が使われるときにはこれら三つの名のいずれかが選ばれるが、その基準は不明。 ワードローブ / タンス婦人 / マダム・ド・ガルドローブ (The Wardrobe / Madame de la Grande Bouche / Madame de galdrove) 城の着付け係で、元有名なオペラ歌手。城にかけられた魔法で洋服ダンスの姿になっている。元の姿はラストシーンの後姿のみしか出てきていないが、ミュージカル版ではドレスを着たふくよかな女性である。出番も多く、ポット夫人らと共にベルを元気づけたりした。町民との戦闘ではその体を生かして相手を押しつぶし、扉や引き出しで殴って昏倒させたり、一時的に町民の男性を自分の中に閉じ込め、ドレスをきてきちんと化粧を決めた女性に変身させるなどして戦った(変身させたのは戦意喪失のため)。ミュージカル版ではバイキングメットに槍を装備して村人を追いかけ攻撃した。 フットスツール / サルタン (The Footstool / Sultan) 大型犬。城にかけられた魔法で足置きの姿になっている。人懐っこい性格。実際は白い犬で、小柄な少年の姿に戻ったチップを背中に乗せていた。 コートラック (The Coat Rack) 城の使用人で、バイオリニスト。城にかけられた魔法でコート掛けの姿になっている。緑色のシルクハットをかぶっている。手先が器用で、王子の散髪やバイオリン演奏を担当している。ずぶ濡れになったモーリスに毛布を掛けたり、城に襲撃しに来た町民に連続パンチを繰り出す等、出番が多い。 シェフ・ブーシュ (Chef Bouche) 城の料理人。城にかけられた魔法でコンロの姿になっている。ベルが晩餐に来なかった事で愚痴をこぼしていたが、ベルが厨房に訪れたときは張り切って火を起こした。ガストン達が城に襲撃しに来た時は強火にしたコンロの炎で脅かし、彼らを追い返した。
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