世界的な評価、海外進出の頓挫の数々とは? わかりやすく解説

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世界的な評価、海外進出の頓挫の数々

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 07:43 UTC 版)

内山高志」の記事における「世界的な評価、海外進出の頓挫の数々」の解説

ノックアウト・ダイナマイト』の異名通りハードパンチャーぶりに加えて豊富なアマチュア経験裏打ちされ巧み試合運びとディフェンス・テクニックにスピード兼ね備え世界王座11度連続防衛成功したリングマガジンのパウンド・フォー・パウンドランキングにて、山中慎介続いて日本人史上二人目となるランク入り果たした。 しかし、その一方で日本国内だけでしか戦ったとがないため、海外ファンの間での知名度低く内山の名前を知っていても「ああ、日本からは決し出ていかない王者だろ」という認識とどまった内山本人は「ボクシング聖地であるアメリカラスベガスか、アジアのビッグマッチが開催される場所になってきた中国マカオ試合がしたい」「メジャー4団体世界王座統一するために他団体世界王者対戦したい」「ニコラス・ウォータースミゲル・アンヘル・ガルシアユリオルキス・ガンボアワシル・ロマチェンコアメリカ主戦場とするスター選手対戦したい」と海外進出希望する発言を度々繰り返したが、謙虚な人柄ゆえに海外進出のためのマッチメイク強く自己主張することは少なく所属するワタナベボクシングジム渡辺均会長マッチメイク全権委任した。そのため、渡辺会長に対して宝の持ち腐れだ」といったファンからの批判の声後を絶たないまた、内山防衛戦中継してきたテレビ東京との放送日程兼ね合いアメリカ進出実現しない一因となった後述)。 2014年3月12日世界的なボクシング・プロモーターであるトップランク社社長ボブ・アラムは、5月17日ロサンゼルス予定していたミゲル・アンヘル・ガルシアユリオルキス・ガンボア戦が、高額なファイトマネーをガンボアが要求したことによって交渉決裂したことを発表すると共にガルシア新たな対戦相手候補として内山の名前を挙げた。この試合放映予定するアメリカボクシング中継最大手テレビ局HBOアメリカで知名度が低い内山ガルシア相手となることに難色示しているものの、アラムは「ウチヤマベリー、ベリー・グッドファイター。彼は4年チャンピオン君臨している。私は彼とガルシア試合実現させたい。おそらくマカオ候補地だ」、「私がプロモーターとして望むのはマイキーと、恐らくは世界一130ポンド(スーパーフェザー級)であろう日本人王者との一戦だ。HBO興味を持つかは知らない。彼らに聞いてくれ。マイキー内山との試合望んでいる。これに勝てば彼は世界中から最高の130ポンドだと認められるだろう。内山陣営一週間後に私に会いやって来る。彼らは戦いたがっているよ」とコメントした。ところが2014年4月15日ガルシアトップランク社対し、「2000年設定され選手プロモーターマネジャーとの関係を規定する『モハメド・アリボクシング改革法』にトップランク社違反している」と主張して契約の無効訴え法廷訴訟起こし結局この裁判決着する2016年4月まで丸2年間も試合ができなくなり、さらに訴訟決着した後は階級スーパーライト級上げて復帰することを表明したため、内山との対戦消滅した2015年5月7日これまで内山インタビュー海外進出希望する発言そしてきたものの、渡辺会長立場配慮して過去防衛戦マッチメイク会長全権委任してきたが、前日世界王座10連続防衛成功して一夜明け会見にて、2防衛という区切り迎えたのを機に渡辺会長初め海外進出させてほしいと直談判すると明言し、「海外で名前のある選手やってみたい。この機会会長とじっくり話すつもり。WBO王者ローマン・マルチネスニコラス・ウォータースユリオルキス・ガンボアなどとの見たとがない対戦カードがいい」とコメント。それを受けて渡辺会長も「今まで文句言わず試合受け入れてくれた。海外でやるメリット、デメリット説明し希望実現できる方向で動く」と秋頃11度目の防衛戦での海外進出目指すコメントした。しかし、ワタナベジムテレビ東京中継の元で内山防衛戦メインイベントとした大晦日興行2011年から毎年開催しており、内山秋に試合をすると日程的に大晦日への参戦難しくなり、テレビ東京難色示したため、次戦は大晦日国内開催となった2015年12月21日大晦日11度目の防衛戦を10日後に控えた公開練習にて、渡辺会長が「2016年春にアメリカでニコラス・ウォータースとの対戦実現向けて、ウォータースのプロモーターであるトップランク社と既に交渉行っている」「今回試合怪我をしなければ決まるのではないか可能性は高い」と明言。さらに、内山2011年1月3度目の防衛戦で右拳を負傷して以来、右の強打全力で打つことが出来ないまま戦い続けてきたが、その右拳も2014年年末回復し、さらに長年苦しんできた左肘の怪我2015年5月手術受けたことで痛み消え、「どこにも痛みのない状態で戦えるのは5年ぶり」と内山コメントしたことを受けて渡辺会長は「これまで内山海外進出躊躇していたのは怪我影響今回試合強さ証明して次の話に入りたい態勢整っている」と説明した。そして10日後に内山はほぼノーダメージの3回KO勝ちで11度目の防衛成功遂に海外進出阻む障害無くなった2016年1月15日東京スポーツインタビューにて渡辺会長は、2000年代~2010年代における世界ボクシング最大スーパースターであるマニー・パッキャオ引退試合が行われる2016年4月9日トップランク社主催興行セミファイナル内山vsウォータース戦が行われるという破格待遇でのビッグマッチが行われる可能性があることを明かしたものの、渡辺会長は「パッキャオと同じ興行とかは避けたい内山後援会の人達が応援行きたくても、チケット取れなくなってしまうから」とコメントしたことで、日本ボクシング史上最大規模のビッグマッチの機会後援会のためだけに潰すことに対してバッシング起きたパッキャオ引退興行での実現なくなったものの、ウォータースとの対戦交渉継続され、「かなりの段階まで進展していた」と渡辺会長強調していたが、試合放送する米国最大手テレビ局HBO内山vsウォータース戦に難色示し加えてHBOスポーツ部門責任者交代したばかりで予算年々縮小されいってい最中にウォータースが高額なファイトマネートップランクHBO要求したことによって交渉難航。そして最終的に1月28日WBAからWBA世界スーパーフェザー級正規王者ハビエル・フォルトゥナドミニカ共和国)と統一戦を行うよう指令され30日以内交渉がまとまらなければ入札を行うと通達されたため、仮にウォータースとの対戦交渉成立したとしてもフォルトゥナとの統一戦を拒否してウォータースとの対戦強行した場合WBAとの交渉次第ではあるが世界王座剥奪される可能性有り得るため、ウォータースとの対戦消滅した。なお、ウォータースは内山との対戦消滅した後は同じくトップランク傘下ワシル・ロマチェンコとの対戦浮上したが、ここでもウォータースはファイトマネー100万ドル要求したため、交渉決裂している。 ウォータースとの対戦こそ一旦消滅したものの、代わりに浮上したハビエル・フォルトゥナ地味ながらテクニシャンとして知られており、2016年2月12日行われた2015年年間表彰式にて年間MVP受賞した際に内山も「フォルトゥナ先にやって、次にウォータースがいい。フォルトゥナテクニシャンやりづらい。ウォータースはかみ合うと思うけど、身体能力が高いし、野性的な動き読みづらい。比較できないが、うまさと強さ両方撃破すれば海外での評価上がると思うし今年中二人戦いたい。やれるのならラスベガスで。ビッグマッチをやりつつ、具志堅さんの持つ日本人世界王座最多防衛記録13度超えられれば最高」と前向きに捉え渡辺会長は「フォルトゥナとの交渉優先している。内山の夢を叶えられるなら、ファイトマネー多少安くてアメリカで防衛戦行えるよう努力したい」と日本開催こだわらない考え示したが、その一方でフォルトゥナ側が再提示するファイトマネー一定条件を満たさなければ試合日本開催となる可能性が高い」と矛盾する姿勢示したまた、フォルトゥナプロモーターであるサンプソン・ボクシング社のサンプソン・リューコーイッツは、WBA内山vsフォルトゥナ対戦指令をまだ出していなかった2015年10月1日時点インタビューにて自身長年プロモートしたアンセルモ・モレノ山中慎介挑戦した試合を例に挙げて明らかにモレノ勝っていたにも関わらず酷い地元判定モレノ勝利盗まれた事に失望したフォルトゥナ内山対戦させることに問題は無いが、絶対に日本ではやりたくない。やるならアメリカ国内であればどこでも戦う。ドミニカ人のフォルトゥナ日本人内山中立国アメリカで戦うのが一番だ」とコメントしていた。 その後アメリカで対戦することを前提交渉進めたものの、交渉決裂渡辺会長具体的な内容明かさなかったものの、こちらもテレビ局ハードルクリアできなかったとコメントした。そのため日本開催切り替えて再交渉したものの、日本ジャッジに強い不信感を抱くフォルトゥナ陣営が「ジムが潰れるような高額ファイトマネー要求された」(東スポ報道では35ドル=約4千万円)ため、再び交渉決裂。両陣営による通常であれば興行権入札が行われるが、渡辺会長内山先に暫定王者ジェスレル・コラレス対戦させ、コラレス戦後再度フォルトゥナ対戦交渉を行う事をWBA申請し許可されたため、日本でコラレスと対戦することになったボクシングマガジン2016年3月号の巻頭インタビューにて「今回アメリカ進出逃したら、ちょっともう何を目指し練習したらいいのか分からない」とまで吐露していた内山は、世界的にも全く無名のコラレスとの日本での12度目の防衛戦が発表され会見でも「正直、モチベーション下がった」と初め公の場自身マッチメイクへの不満を露わにした。また、内山世界戦中継してきたテレビ東京は、具志堅用高の持つ最多連続防衛記録更新が懸かった14度目の防衛戦を大晦日日本国内実現させたい意向であるため、2016年内のアメリカ進出チャンスはコラレス戦に勝利した後の9月頃までの4カ月程度しか残されておらず、11月には37歳となり肉体衰え引退の時は近づいている。これまでマッチメイク文句言わず戦ってきた義理人情に厚い内山に対して「コラレスに勝利した後は念願アメリカ進出のために我が侭通してもいいのではないか」と指摘する声もある。 2016年12月29日同年4月27日ジェスレル・コラレスとの間で行われたWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦がファイトニュース・ドットコムの2016年度のアップセット・オブ・ザ・イヤーに選出された。

※この「世界的な評価、海外進出の頓挫の数々」の解説は、「内山高志」の解説の一部です。
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