ブローニングM2とは? わかりやすく解説

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【ブローニングM2】(ぶろーにんぐえむつー)

Browning's M2 .50cal Heavy Machinegun

1933年アメリカ軍制式採用された重機関銃
NATO諸国中心に幅広く採用され様々な用途向けの派生モデル多数存在している。
原型銃の開発から80年以上が経過したものの、何度かの近代化改修経ていまなお現役
目立った後継機種さえ現われておらず、汎用機銃の代表格として確固たる地位築いている。

本銃がこのように長く愛用されているのは、設計自体優秀ささることながら現代では重機関銃新規に開発する動機がほぼ存在しない点も大きい。
本銃で対処できない状況存在するなら、より優れた重機関銃開発するよりも機関砲分隊支援火器対戦車ミサイルなどを配備した方が有効である。

元々は第一次世界大戦戦訓から、装甲目標航空機撃破念頭に置いて開発された。
1921年採用から20年ほどの軍政空白期経て第二次世界大戦大量に発注
同大戦中だけでも200挺以上が生産され当時アメリカ製戦闘機軍用車両多く搭載されていた。

1982年フォークランド紛争では、アルゼンチン軍が本銃にスコープ取り付け狙撃銃として用いていた。

スペックデータ

全長:1,645mm
銃身長:1,143mm
重量:38.1kg(三脚なし)
ライフリング:8条右回り
使用弾薬12.7mm×99通常弾焼夷弾徹甲弾等)
装弾方式ベルト給弾(1帯110発)
作動方式ショートリコイル
発射速度:約400600発/分
銃口初速:853m/s
有効射程700~1,000m

バリエーション


ブローニングM2重機関銃

(ブローニングM2 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 22:38 UTC 版)

ブローニングM2重機関銃(ブローニングエムツーじゅうきかんじゅう, 英語: Browning Machine gun, caliber.50, M2)は、アメリカ合衆国20世紀戦間期に開発された重機関銃である。


  1. ^ 2011年には近代化改修のためにアラバマ州バイナム(英語版)にあるアメリカ陸軍アニストン補給廠(Anniston Army Depot (ANAD)(英語版)内にあるアニストン防衛軍需センター(Anniston Defense Munitions Center (ADMC)(英語版)に集められたM2の中から、1932年に製造された最初期ロット(シリアルナンバー No.324)のものが発見されている[1]。このM2は過去に一度もオーバーホールを受けた記録が存在しなかったにもかかわらず、検査の結果、各部の公差は軍の基準で「最良」と判定される状態であったという[1]
  2. ^ 例えば、陸軍の騎兵部隊は騎馬によって運搬することが容易で、発射速度が低く反動の少ない軽量型なものを求めたが、海軍は艦艇や沿岸要塞に設置する固定式対空砲とするため、重量があっても高発射速度で持続射撃能力が高いものを求めた。陸海軍ともに航空隊は空冷型で左右両用給弾が可能なこと(でなければ翼に搭載できない)と同調装置に対応していることを前提としてかつ軽量なものを求め、陸軍機甲部隊は車両内に搭載する必要上、空冷型で複合砲架と単装銃架の双方に簡易に搭載できるものを求めた。このように、装備を希望する部隊・兵科によって要求するものが異なっており、しかもそれらの要素は相反していた。
  3. ^ なおM2に先立ってM1921A1の改良型として Cal.50 T1を経て開発された Cal.50 T2 が「Cal.50 M1」として制式採用されているが、量産発注は続いて開発された改修型の Cal.50 T2E1 に与えられたため、.50口径機関銃としての"M1"はアメリカ軍の制式装備としては欠番になっている。
  4. ^ 二脚とピストルグリップを装備して射手1名で運用できる構成とした発展型は試作された例があるが、制式化はされていない[8]
  5. ^ 第二次世界大戦後では、ジェットエンジンの発達によって軍用航空機の高速化が進んだ結果、無誘導の銃弾や砲弾を命中させること自体が困難となり、「一発当たりの火力の大きさと、速射性のバランスがとれた対空火器」として機関砲が着目され、小口径の機関銃は弾薬の威力不足、大口径の高射砲は速射性の悪さからいずれも対空兵器としては力不足と見なされた。
  6. ^ なおこのB-52による撃墜記録は2022年現在に至るも「爆撃機が防御機銃で戦闘機を撃墜した記録」としては最新のものである。
  7. ^ 例として[17][18][19]
  8. ^ 例として[14][13][20][21][22][23]
  9. ^ 例として[17][19]
  10. ^ 例として[14][20][21][22][23][24]
  11. ^ 艦砲ミサイルでは小型船は一撃で沈んでしまう。また、威嚇射撃にしても対費用効果が高すぎる欠点があった。
  12. ^ 後継機種であるVADSの導入にともなって現在では実戦運用を外れており、予備装備として保管されるのみである。
  13. ^ 内部に冷却フィンが設けられた円筒形の部品で、ルイス軽機関銃の空冷銃身型と同様の構造と機構を持つ。
  14. ^ "AN/M*"の制式番号は口径ごとに与えられているため、単に"AN/M2"とのみ表記/呼称した場合、それが指し示すものは複数存在するので注意が必要である。正式には口径を示す数字を付けて表記され、アメリカ軍において"AN/M2"の制式番号の付いた航空機用機関銃には「.30 AN/M2」「.50 AN/M2」「20mm AN/M2」の3種類が存在する。
  15. ^ なお、アメリカ軍においてAN/M3も複数存在しており、".50 AN/M3"の他"20mm AN/M3"が存在する。
  16. ^ AN/M3 20mm機関砲が1947年のアメリカ空軍発足に伴って制式番号が変更されたもの
  17. ^ 銃本体 (64.5 ibs) + リコイルアダプター (4.5 lbs)[37]
  18. ^ "U.S. AIR FORCE>Browning M3 Machine Gun"[38]では“65 lbs(29.48 kg)”と表記。
  19. ^ 発射する弾種によって2,730-3,450 fps (832-1,052 m/s) の間で変動。



ブローニングM2(MGS、MGS4、MGSV: TPP)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:59 UTC 版)

メタルギアシリーズの装備一覧」の記事における「ブローニングM2(MGSMGS4MGSV: TPP)」の解説

天才銃器設計者である、ジョン・ブローニング設計した12.7mm口径重機関銃アメリカをはじめ、世界中で使用されている。車両銃座固定されているものを使用するM1エイブラムス銃座にM240Dと共に設置されている。ドレビンストライカー装甲車には自動照準機構併用して設置された物が搭載されている。また、月光にも搭載されている。

※この「ブローニングM2(MGS、MGS4、MGSV: TPP)」の解説は、「メタルギアシリーズの装備一覧」の解説の一部です。
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