ターザンの双生児
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/13 21:47 UTC 版)
「ターザン・シリーズの登場人物と用語」の記事における「ターザンの双生児」の解説
少年向け作品で、ターザンの遠縁に当たる2人の少年、ディックとドックが主人公となる。"The Tarzan Twins"(第11章まで)と"Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion"(第12章以降)の2作からなる。実質的に2作に共通して登場するのは、他にはターザン(脇役に近い扱い)のみ。 ディック イギリス生まれの少年で、髪の色が黒いところから「ターザン・ゴ(黒)」と呼ばれる。「ターザンの双子」の一人。 ドックとは母同士が双子で、そのため2人もよく似ている。ディックの母はイギリス人と結婚し、イギリスへ移り住んだ。ディックの父が、ターザンの遠縁に当たる。 14歳の時、2人はイギリスの名門校に入ったが、ターザンの遠縁と判ると、髪の色が黒いディックは「ターザン・ゴ」、彼より明るいドックは「ターザン・タル(白)」とあだ名された。しかし、運動神経の鈍さから、それが揶揄となっており、2人は発奮してあだ名に相応しい運動能力を獲得した(木登りも得意)。しかし、学業は余り芳しくない。 冒険に出て早々、木から木へ飛び移る技術を覚える羽目となった。後に生肉も食べることになる。 第1部では、偶然とはいえ、ライオンを槍で仕留めている。戦利品として、尻尾を切り取り、携帯した。弓は性格に合わないと主張する。 第2部ではオパル人の捕虜となり、炎の神への生贄にされそうになる。 ドック アメリカ生まれの少年。髪の色はキャラメル色で、ディックより明るいため、「ターザン・タル」と呼ばれる。「ターザンの双子」の一人。 手品が得意で、これを使って人食い人種を煙に巻いた。一方、フランス語は相手に通用しないほど下手。 第2部では弓を使い、オパル人に逆襲していく。 ゾビンガ バガラ族の戦士。バガラ族は、ウガラ地方で最も強大な部族で人食い人種。ディックとドックは偶然、迷い込み、そのまま捕虜となった。 ガラ・ガラ バガラ族の酋長。欲深い性格で、ディックとドックの衣服を取り上げた。仕返しとして、ドックは万年筆を「飲み物」と教え、インクを飲ませた。 インタモ バガラ族のまじない師。ドックの手品をインチキと疑ったが、逆にやり込められる。 パァブ バガラ族の少年。一旦はドックらを殺そうとしたが、その報復としてナイフを頭の中に仕込む、という手品を仕掛けられる。インチキと疑ったインタモのため、頭を割られようとしたが、ドックの機転でインタモの頭に仕込んだ(手品で)。 命を救われたため、ドックらに恩義を感じ、ブララの処刑を少年たちに密告した。 ブララ ピジン英語を話す黒人。バガラ族の捕虜。ディックとドックに自分達の言語を教える(バガラ族ともほぼ同じ)。 無知で迷信深いが、純朴で友情には厚い。 ウクンド ピグミー族。バガラ族の捕虜。成人だが、ディックらの肩より身長が低い。 頭が良く、ジャングルの知識に豊富。 ムヴィロ、ワジリ族についてはワジリ族と関係者を参照。 "Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion"編 グレートヘン(クラー) ドイツ人の少女で金髪。グルムらに捕らえられ、クラー(「新しいラー」という意味)として女性司祭長にされそうになった。 英語を話すことができる。また、2ヶ月の間に、オパル人(類人猿)の言語を習得している。 グルム オパル人の男性で司祭。カジの追従者だったが、ラーが復権したため(第9巻)、20人の部下を率い、オパルから逃走した。 最後はジャド・バル・ジャに襲われ、死亡。残りの男たちは、ターザンに諭されてオパルへと帰った。 ウルプ グルムの部下。最も嫌われているため、最初に生贄に選ばれそうになった。クラーを快く思わず、ライオンに襲わせようとした。 ドックに追撃され、弓で射られて死亡。 カール・フォン・ハーベン グレートヘンの父。ウランビ地方の宣教師で博士。ターザンも「立派な業績」と称えている。グレートヘン捜索中、ターザンとジャド・バル・ジャに遭遇する。 ジャド・バル・ジャについては動物のパートナーを参照。 ラー、カジ、オパル人についてはオパル人を参照。
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