ゾラウシャルド一派
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「魔装機神シリーズの登場人物」の記事における「ゾラウシャルド一派」の解説
グレイブ・ゾラウシャルド 声 - 谷口節 シュテドニアス連合の大統領であり、またケイブンシャ刊の『スーパーロボット大戦EXを一生楽しむ本』によると同連合を構成する国家の一つレスデン共和国の与党・共和改革党の党首でもあり、年齢は58歳。大統領らしく上等そうなスーツ姿の壮年男性。ラングラン王国で推進されていた「魔装機計画」が近隣諸国への武力侵攻のための軍備増強ではないかという懸念を抱き、特殊工作隊のラセツを通し反ラングラン派のテロリストを支援し戦争工作を行っていた人物。 また巨大軍事産業複合体「トリニティ」をバックに持ち、その利益のために神聖ラングラン王国に戦争を仕掛ける。つまり、彼がラングラン動乱を引き起こした張本人である。 表向きは「国家のために」を強調し、それを体現するべく自らエウリードに乗り込んで戦うといった一幕もあった。ルートによっては死なないまでも失脚することとなる。また、ラセツに謀殺されてしまうこともある。 政治的な手腕に優れてはいたものの、独善的で政治上の敵が多かった。そのため、前述のエウリードに乗って戦う展開の際に死亡した後、反大統領派が巻き返したことで、ラセツは後ろ盾を失うことになる。 『ROE』では死亡したルートの続きとなっており、結果的にシュテドニアスが南北に分裂することになり、ロドニーから「良くも悪くも重しだった」と評された。 専用BGMは「巨大な闇」。 ラセツ・ノバステ 声 - 成田剣 シュテドニアス連合軍大佐。男性。年齢は『LOE』第2章の時点で33歳。特殊工作部隊「デオ=シュバイル」の隊長。「第1章」当時は神聖ラングラン王国に潜入、反政府ゲリラ「ラングラン解放戦線」を支援(この際、マスクを着用したため、素顔が判明するのは「第2章」からである)。 智謀とカリスマ性に長け、士官学校を首席で卒業後同隊に配属。工作活動等で成果を挙げて4年で大佐にまで昇進。特殊工作隊の功績は表沙汰に出来ないため10年以上階級が大佐止まりだが、中将クラスの発言力を有し、政財界にもコネクションを持つ。ゾラウシャルド大統領からも絶大な信頼を得ているらしく、白紙委任状を与えられていた。ルート次第ではクーデターを起こし軍部を掌握し、さらに別のルートではゾラウシャルドを暗殺し、シュテドニアスの覇権を完全に握り、トリニティを解体させる。 野心が強く冷徹だが、恵まれない子供や女性には優しい一面も併せ持ち、慈善事業や基金設立などに積極的で愛国心は強い。また、「ラングランとの戦いが終われば戦争は不要」としてトリニティを解体させるなど、決して純粋な悪人ではない。そのためか、ムデカなど妄信する人物もいる。ウェンディからは「自分に従うものに対しては情け深いが、そうでないものに対しては非情な男」と評される。また、女性に紳士的で、シュテドニアス軍の虜囚だったシモーヌを解放し、その行動を黙認した。 切れ者とされるが、人の顔を覚えるのが苦手という欠点を持ち、ロドニーとの面識がないシモーヌを除きひょっとこ仮面の正体を見抜けなかった唯一の人物である。また、第1章でマスクを着用しただけで完璧な変装だと思い込んでいた。 乗機はバフォーム、ダイオン、ジンオウ、エウリード、デュラクシール、イスマイル、バイラヴァ。専用BGMは「巨大な闇」だが、『LOE』の「第1章」時点ではプレイヤー側のBGMが優先される。 カンツォート・ジョグ 声 - 目黒光祐(PS版『EX』)、金野潤(PSP版『LOE』) 初出は『EX』。シュテドニアス連合軍少佐。男性。26歳。第102特殊工作小隊の隊長。上司同様、部隊の特性から少佐で小隊長を務める。『LOE』「第2章」当時はラセツの指揮下に入り、彼の副官的立場に就いていた(SFC版ではこの際、中佐に昇進しているが、DS版では少佐のままになっている)。プロ意識の強い根っからの職業軍人的気質の持ち主だが、血の気が多く、噛ませ犬的な敵役といった役まわりで、登場回数が多い。彼のフルネーム「カンツォート・ジョグ」は姓・名の順。これはラ・ギアス内でも珍しい彼の出身国だけの慣習で、これを疎ましがっている為、フルネームで呼ばれるのを極度に嫌う。 敗北続きだが処罰されずに前線の指揮官として登用を続けられ、共に行動することも多く、ラセツからは絶対の信頼を置かれていたようである。一方、ジョグはラセツの奸智に長けた部分については何処か冷めた視線で見ていた。もっとも戦闘好きの性格に加え、魔装機神打倒に躍起になっているために、結局はラセツの手駒として利用されている。最終的には後戻りの出来ない結末を迎えることとなったが、「逆襲のラセツ」「悲しみを越えて」での最後では、「楽しかった」と納得して散っていった。好みのタイプはテュッティらしい。SFC版『EX』と『LOE』で顔を比較するとかなり顔が細めになって美形になった。 乗機はバフォーム、移動要塞、ギルドーラ、ダイオン、ジンオウ、エウリード、デュラクシール。 ルビッカ・ハッキネン 声 - 長嶝高士 テュッティと同時期に魔装機操者候補としてラングランに召喚された地上人。男性。銀縁の眼鏡をかけ頬の突き出たやや神経質そうな顔つきをしている。典型的な快楽殺人者であり、地上にいた頃テュッティの両親と兄を殺した張本人で、催眠術の使い手でもある。魔装機操者候補としてラングランに召喚されるものの、彼と面識のあるテュッティによって、彼の本性を暴露されたことで地上に強制送還されることになったが、警備兵2名を殺害し逃走後にシュテドニアスに流れ着き傭兵になった。 地上時代は会計士として事務所を営んでおり、職業的暗殺者としての仕事と、会計士としての仕事どちらにも手を抜かなかった。また、「報酬と仕事は常に対価であるべき」という信念を持ち、良くも悪くも仕事については極めて生真面目に取り組む性質である模様。 戦争をビジネスと割り切る冷血漢で、持ち前の催眠暗示を駆使した非道な策略も平然と実行する。「第1章」でリカルドを殺したのも彼で、大切な人をルビッカに奪われ続けたテュッティは「第2章」で彼と雌雄を決することとなる。ルートによっては決着が付かず行方不明になるが、続編『ROE』には登場していない。別ルートではデュラクシールに脱出装置が付いていないことを知らずに乗り込んでしまい、脱出出来ずに死亡。テュッティの想い人であるリカルドを殺した彼が、テュッティのもう一人の想い人であるフェイルが脱出装置を取り外したデュラクシールによってトドメを刺されるというある意味皮肉的な結末を迎えた。前述の通り、快楽殺人鬼ではあるが、殺人行為に対し一種の美学のようなものを持ち合わせており、殺す対象は誰でも良いというわけではないようだ。また、ゲーム中ではテュッティに対して鬱屈した愛情を抱いている節が見られた。 乗機はダイオン、トゥルーク、エウリード、デュラクシール。専用BGMは「巨大な闇」。
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