アルティメイタム

実用日本語表現辞典

ultimatum

別表記：アルティメイタム

「ultimatum」とは、ある人に対して改善を要求するときなどに行われる「最終的な申し出」や「最終通告」を意味する言葉であり他にも「究極点」や「根本原理」という意味でも用いられる英語表現である。

「ultimatum」とは・「ultimatum」の意味

「ultimatum」とは、「最終通告」や「最後の申し出」「究極点」「根本原理」などといった意味で用いられる英語表現である。「最終通告」や「最後の申し出」は、人や国に対して改善を要求するために行われる知らせのうち、最後に通告されるもののことである。これまでに様々な取引や話し合いがされているが、なかなか話し合いが進まなかったり相手に改善する気が見られなかったりする時に「この知らせで最後」、「改善しなかったらどうなっても知らない」というニュアンスで使用されており、この知らせで改善されなかったら関係を断つ、交渉決裂する、相手を酷い目にあわせるなどの脅しが含まれていることが多い。最終通告は、交渉決裂も辞さないという強い意味を持って行われることから口頭ではなく文章等に記載して相手に提示される。ビジネスシーンでは、「この要求を聞き入れなければ取引を辞める」または「改善されなければクビにする」などと言うことを相手に伝える際に使用される。また、日常生活の中で身に覚えがない出来事に対して「最終通告」されるハガキやメールなどが届くことがある。これは架空請求詐欺の手口であるため、身に覚えがない出来事に関する請求のハガキやメールが届いたときには、最寄りの警察署などに相談することをおすすめする。

「ultimatum」には「究極点」という意味もある。究極点とは、物事を極めたときに達成する最後の到達点のことである。あまり耳にする機会が少ない言葉だが、永井荷風の「虫干」や萩原朔太郎の「詩の原理」など文学作品に登場している。また、「ultimatum」には「根本原理」という意味もある。根本原理とは、物事の根本にある事実や真理のことである。行為や考え方の基準となっているものなので、考察や解明を行うための基礎となり、そこから他の答えが導き出される。

「ultimatum(マーベル)」とは

「ultimatum(マーベル)」とは、アメリカの出版社であるマーベル・コミックから発表された漫画のひとつである。アイアンマンやスパイダーマン、アベンジャーズなどの人気ヒーローたちをリブート＆アップデートさせて作られた漫画のインプラントであるが、登場するキャラクターたちはそれぞれオリジナル設定とは違った新たな生い立ちがあり、オリジナルとはまた違った世界観やストーリーを楽しむことができる。

「ultimatum game」とは

「ultimatum game」とは、最後通牒ゲームのことである。提案者と応答者に分かれた2人のプレイヤーが、提案者が出した分配条件に対して応答者がOKを出せばその提案通りに分配されるが、拒否すればお互いに何も得られないという条件で駆け引きが行われる。提案者から提示された条件を応答者が受け入れるか受け入れないかは、個人の考えだけでなく、地域や民族、宗教などによっても影響を受けるため、行動経済学や心理学の分野で様々な研究が行われている。

「ultimatum」の語源

「ultimatum」の語源は、「最後になった」という意味があるラテン語の「ultimatus」であるとされている。

「ultimatum」の発音・読み方

「ultimatum」の読み方は「アルティメイタム」であり、発音記号は「ʌ̀ltəméitəm」である。

「ultimatum」の使い方・例文

・President should give him an ultimatum.(社長は彼に最終通告をしなければならない）
「ultimatum」を「最終通告」という意味でも使用した例文である。社長は彼に対して再三改善を申し入れていたようだが、ついに最後の手段に出なければならないほど彼に改善する様子が見られないことが分かる文章である。

・ultimatum game which they perform is interesting.（彼らが行う最後通牒ゲームは興味深い）
「ultimatum game」は「最終通牒ゲーム」という意味を表している。2人のプレイヤーが最後通牒ゲームで取引をしており、2人が駆け引きしている様子を興味深く見ていることがわかる文章である。

・Ultimatum Marvel is a comic of my favorite.（"ultimatumMarvel"は私のお気に入りの漫画である）
この文章が指す「ultimatum Marvel」はマーベルコミックのことを指している。マーベルの漫画が大好きなことが伝わる例文であり、誰かにお気に入りの本を紹介する際に使用できる例文である。

（2023年4月6日更新）

デジタル大辞泉

アルティメータム【ultimatum】

読み方：あるてぃめーたむ

最終提案。最後通牒。

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アルティメイタム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/11/06 12:41 UTC 版)

「マイルズ・モラレス」の記事における「アルティメイタム」の解説

2012年のミニシリーズ『スパイダーメン』において、主流のマーベル・ユニバース（アース616）に所属するピーター・パーカーは一時アルティメット・マーベル・ユニバースを訪れ、マイルズ・モラレスと出会った。その続編である2017年のミニシリーズ『スパイダーメンII』には、アース616本来のマイルズ・モラレスが初めて登場する。このマイルズはすでに成人しており、かつて刑務所にいたころギャングの殺し屋ウィルソン・フィスクの命を救って腹心の友となっていた。刑務所を出てからはフィスクの下で働き、暴力的な手段でニューヨークの犯罪王に成り上がるのを助けた。その後マイルズがバーバラ・サンチェスという女性と恋に落ちると、フィスクはマイルズが裏の世界から足を洗えるように検索できる限りの記録から存在を消し去った。数年後にバーバラは亡くなり、悲しみにくれるマイルズはフィスクからバーバラが生きているかもしれない平行宇宙の存在を知る。『シークレット・ウォーズ』で消滅したはずのアルティメット・ユニバースだったが、実はひそかに存続していた。マイルズは恋人と再会するためアルティメット・ユニバースに移り、若いマイルズとは住む世界を交換する形になる。 2019年から2020年にかけて描かれたストーリーでは、マイルズはアルティメイタムという犯罪者となっており、ジャイアントマン（英語版）の巨大化技術を組み込んだコスチュームを獲得し、アルティメット世界のグリーンゴブリンを引き連れて616世界に戻ってくる。アルティメイタムは地域を支配するためフィスクと手を組む。さらに計画の障害となる若いマイルズとアーロン・デイヴィスを捕え、アルティメット・ユニバースに放逐しようとする。二人は仲間とともに、アルティメイタムとゴブリンをアルティメット世界に送り返すことに成功するが、その過程でアーロンが犠牲になる。