「パンがなければ…」の発言とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「パンがなければ…」の発言の意味・解説 

「パンがなければ…」の発言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 05:15 UTC 版)

マリー・アントワネット」の記事における「「パンがなければ…」の発言」の解説

詳細は「ケーキを食べればいいじゃない」を参照 アントワネットは、フランス革命前民衆貧困食料難陥った際、「パンなければお菓子食べればいいじゃない」と発言した紹介されることがあるルイ16世叔母であるヴィクトワール王女発言とされることもある)。原文は、仏: “Qu'ils mangent de la brioche”、直訳すると「彼らはブリオッシュ食べるように」となる。ブリオッシュ現代ではパン一種扱いであるが、かつては原料小麦粉塩・水イーストだけのパンフランスパン)でなく、バターと卵を使うことからお菓子一種扱いをされていたものである。お菓子ではなくケーキまたはクロワッサンと言ったという変形もある。なおフランス代表するイメージであるクロワッサンコーヒーを飲む習慣は、彼女がオーストリアから嫁いだときにフランス伝えられと言われている。 しかし、これはアントワネット自身言葉ではないことが判明している。ルソーの『告白』(1766年ごろ執筆)の第6巻に、ワインを飲むためにパン探したが見つけられないルソーが、家臣からの「農民にはパンがありません」との発言に対して「それならブリオッシュ食べればよい」とさる大公夫人答えたことを思い出したとあり、この記事有力な原典のひとつであるといわれている。庇護者愛人でもあったヴァラン夫人ルソー気まずくなり、マブリ家に家庭教師として出向いていた時代1740年ごろ)のことという。 アルフォンス・カー(フランス語版)は、1843年出版した悪女たち』の中で、執筆の際にはこの発言はすでにアントワネットのものとして流布していたが、1760年出版のある本にトスカーナ大公国公爵夫人」のものとして紹介されている、と書かれている実際はこれは彼女を妬んだほかの貴族たちの作り話で、彼女自身飢饉の際に子供宮廷費削って寄付したり、ほかの貴族達から寄付金集めたりするなど、国民大事に思うとても心優しい人物であったとされるトスカーナ1760年当時アントワネットの父である神聖ローマ皇帝フランツ1世所有しており、その後ハプスブルク家受け継がれたことから、こじつけ理由一端になったともされる現代のフランスにおいて、この発言今なおアントワネット象徴するものだと信じられている。2016年保守派議員のジャンフランソワ・コペが「パン・オ・ショコラ」の価格について言い間違えたのを、現代アントワネットのようだ報じられた。

※この「「パンがなければ…」の発言」の解説は、「マリー・アントワネット」の解説の一部です。
「「パンがなければ…」の発言」を含む「マリー・アントワネット」の記事については、「マリー・アントワネット」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「パンがなければ…」の発言」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「パンがなければ…」の発言」の関連用語

「パンがなければ…」の発言のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「パンがなければ…」の発言のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマリー・アントワネット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS