1996年の阪神タイガース 1996年の阪神タイガースの概要

1996年の阪神タイガース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/19 19:49 UTC 版)

1996年の阪神タイガース
成績
セントラル・リーグ6位
54勝76敗 勝率.415
本拠地
都市 兵庫県西宮市
球場 阪神甲子園球場
球団組織
オーナー 久万俊二郎
経営母体 阪神電気鉄道
監督 藤田平
柴田猛(代行)
選手会長 和田豊
スローガン
3F(フレッシュ、ファイト、フォア・ザ・チーム)
« 1995
1997 »

テンプレートを表示

1996年の阪神タイガースは、藤田平監督の2年目のシーズンである。シーズン終盤に藤田監督が休養し、柴田猛が監督代行を務めた。

概要

最下位からの脱出を図るチームだが、この年はオリックスから移籍の平塚克洋の他は、これといった戦力補強はなく、下馬評では最下位が予想された。前年オフにはケガや成績不振にあえいだ新庄剛志藤田平監督との確執から引退宣言し(後に撤回)、また、グレン・デービススコット・クールボーの両外国人が起用法を巡って藤田監督と対立するなど、開幕前から不穏な動きが続く中、チームは巨人との開幕戦で投打ともに振るわずの大敗スタート。その後も4月、5月と1勝2敗ペースでで借金を重ね、最下位を独走(この時点で首位の広島とは18ゲーム差)。打線では両外国人の途中退団があったものの、この年は主に1番に起用の新庄が19本塁打を放って復活。また、前年から台頭した桧山進次郎が4番を務め、移籍1年目の平塚も5月10日の巨人戦(甲子園)で逆転満塁本塁打を放つなど活躍し藤田監督の期待に応えた。投手陣では前年からローテ入りした郭李建夫が5月後半から抑えに回り、チームトップの15セーブを記録した。チームは桧山・郭李などの活躍もあり夏場以降盛り返し、一度は横浜に代わって5位に浮上したが、9月13日に藤田監督の解任が発表されると再び最下位に転落。後半戦は健闘したものの、特に春先からのヤクルト戦の同一カード15連敗を含む前半戦の借金を取り返せず、最後は優勝の巨人に23ゲーム差を付けられて全日程を終了。甲子園での最終戦となった10月9日対中日戦で新庄剛志塩谷和彦が初回にそれぞれ満塁ホームランを放ち、試合後は1985年の優勝バッテリー中西清起木戸克彦の引退セレモニーが行われた。シーズン終了後、1985年の優勝監督・吉田義男が再び監督に就任した。

レギュラーシーズン

開幕オーダー
1 新庄剛志
2 久慈照嘉
3 桧山進次郎
4 石嶺和彦
5 平塚克洋
6 クールボー
7 和田豊
8 関川浩一
9 藪恵壹
1996年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 横浜 -- 中日 -- 広島 -- 広島 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 中日 2.0 広島 0.0 中日 5.5 中日 4.0 広島 1.0 広島 2.5 中日 5.0
3位 広島 5.0 巨人 3.0 ヤクルト 7.5 巨人 5.0 中日 4.5 中日 3.5 広島 6.0
4位 ヤクルト ヤクルト 4.5 巨人 11.0 ヤクルト 5.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 12.5 ヤクルト 16.0
5位 巨人 7.0 横浜 5.0 横浜 12.0 横浜 12.0 横浜 15.5 阪神 20.5 横浜 22.0
6位 阪神 8.0 阪神 11.5 阪神 18.0 阪神 15.5 阪神 17.5 横浜 21.0 阪神 23.0


1996年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 読売ジャイアンツ 77 53 0 .592 ---
2位 中日ドラゴンズ 72 58 0 .554 5.0
3位 広島東洋カープ 71 59 0 .546 6.0
4位 ヤクルトスワローズ 61 69 0 .469 16.0
5位 横浜ベイスターズ 55 75 0 .423 22.0
6位 阪神タイガース 54 76 0 .415 23.0

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団

選手名 背番号 前所属 備考
投手
中ノ瀬幸泰 34 西濃運輸 ドラフト2位
船木聖士 35 NKK ドラフト1位
林純次 43 東海理化 ドラフト3位
高橋顕法 69 広島 自由契約
内野手
清水義文 53 西武 金銭トレード
広沢好輝 57 ヤクルト 自由契約
外野手
横谷彰将 4 横浜 自由契約
曽我部直樹 33 サンジルシ醸造 ドラフト4位
平塚克洋 54 オリックス 金銭トレード

退団

選手名 背番号 退団区分 去就
投手
山沖之彦 43 自由契約 引退
仲田幸司 34 FA移籍 ロッテ
中川申也 53 自由契約 引退
多岐篤司 54 自由契約 引退
山本幸正 61 自由契約 引退
内野手
山脇光治 4 自由契約 引退・一軍外野守備コーチ
外野手
真弓明信 7 自由契約 引退・野球解説者
金子誠一 29 自由契約 引退
南牟礼豊蔵 35 自由契約 引退・野球解説者
中谷忠己 66 自由契約 引退

シーズン開幕後

本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。

入団

選手名 背番号 前所属 備考
投手
クレイグ 28 テキサス・レンジャーズ 新外国人
マース 32 新外国人

退団

選手名 背番号 退団区分 去就
内野手
グレン 28 自由契約
クールボー 32 自由契約



「1996年の阪神タイガース」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1996年の阪神タイガース」の関連用語

1996年の阪神タイガースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1996年の阪神タイガースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1996年の阪神タイガース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS