学名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 09:28 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2012年5月) |
種の学名は種名(しゅめい、species name)と呼ばれ、[属名〈ぞくめい、generic name〉+ 種小名〈しゅしょうめい、specific name〉](細菌では[属名 + 種形容語〈しゅけいようご、specific epithet〉])の構成で表す。この表し方を二名法(にめいほう[1]、英: binominal nomenclature、二語名法[2])という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるカール・フォン・リンネによって体系化された。二名法による名称を二連名(にれんめい[1]、binomen, binominal name、二語名[2])という。
命名には一定の規則があり、語構成要素が何語に由来しようとも、あくまでラテン語の文法に則ったラテン語形で表記される。この規則は、生物学の3つに大別された分野ごとにある命名規約によって取り決められている。動物には「国際動物命名規約」があり、藻類・菌類と植物には「国際藻類・菌類・植物命名規約」が、細菌・古細菌には「国際原核生物命名規約」がある。日本語独自の和名(特に標準和名)などと異なり、全世界で通用し、属以下の名を重複使用しない規約により、一つの種に対して有効な学名は一つ切りでなければならない。ただし、過去に誤って何度も記載されていたり、記載後の分類の変更などによって、複数の学名が存在する場合、どの学名を有効とみなすかは研究者によって見解が異なる場合も多い。
- ^ a b 文部省・日本動物学会 1988, p. 586.
- ^ a b 国際動物命名規約 第4版 日本語版[追補] 2005, 用語集.
- ^ David, Normand & Gosselin, Michel (2002): The grammatical gender of avian genera. Bull. B. O. C. 122(4): 257-282.
- ^ a b 国際動物命名規約 第4版 日本語版[追補] 2000. 用語集
- ^ 国際動物命名規約 第4版 日本語版[追補] 2000. 条21
- ^ a b c 国際動物命名規約 第4版 日本語版[追補] 2000. 勧告22A
- ^ HHDB
- ^ a b 国際動物命名規約 第4版 日本語版[追補] 2000. 条45.5
- ^ 国際栽培植物命名規約 第7版「日本語版」国際園芸学会著、大場秀章日本語版監修、アポック社2008年2月10日,p18,p23,p106
学名と同じ種類の言葉
- >> 「学名」を含む用語の索引
- 学名のページへのリンク