コンピュータソフトウェア倫理機構
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団体種類 | 一般社団法人 |
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設立 | 2009年4月1日 |
所在地 |
東京都港区芝浦三丁目11番13号 SUDOビル5階 北緯35度38分35.25秒 東経139度44分59.96秒 / 北緯35.6431250度 東経139.7499889度座標: 北緯35度38分35.25秒 東経139度44分59.96秒 / 北緯35.6431250度 東経139.7499889度 |
法人番号 | 7010405007979 |
起源 |
コンピュータソフトウェア倫理機構 (任意団体、1992年-2009年3月31日) |
主要人物 | 理事長 鈴木昭彦 |
活動地域 | 日本 |
主眼 | 倫理審査によるコンピュータソフトウェア等の健全な制作・販売活動の促進 |
活動内容 |
コンピュータソフトウェア等の倫理審査 倫理審査に基づくレイティングの交付 |
会員数 |
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ウェブサイト |
www |
概要
本団体(ソフ倫)による審査は法的拘束力はない自主規制のための審査で、審査を通さなくともアダルトゲームは発売できる(成人向けの同人ゲームは対象外)。しかし、ソフ倫側は審査を通さないソフト[注 1]は流通させないよう流通業者に通達しており[2]、また青少年保護育成条例が施行されている46都道府県のうち21府県でゲームの販売規制を行う際の指定審査団体としてソフ倫を指定していることから、全国的に見てもアダルトゲームの発売において、ソフ倫または日本コンテンツ審査センター(JCRC、旧コンテンツ・ソフト協同組合→映像倫理機構)などによる審査が事実上必須となっている。
上述のとおり、ソフ倫は「自主規制団体」で、行政指導や法律改正による規制強化を防ぐことを前提に活動している。
家庭用ゲームソフトウェアの審査はコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)が行う[注 2]。
役員
役名 | 氏名 | 所属 | 備考 |
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理事長 | 鈴木昭彦 | 株式会社ネクストン 代表取締役 | 在任期間 2003年3月 - |
専務理事 | 髙田一三 | 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構 事務局 | |
理事 | 白木慶喜 | 株式会社チャンピオンソフト 代表取締役 | |
竹ノ内端史 | 株式会社KiNOME 代表取締役 | ||
監事 | 吉田徹 | 吉田徹公認会計士事務所 代表 |
注釈
- ^ ソフ倫と覚書を取り交わしているJCRCの審査済みソフトに関してははその限りではない。
- ^ ただし、非アダルトPCゲームの一部においてもCEROの審査を受けているものがある。
- ^ 『電脳学園I』で指定を受けたガイナックスが最高裁まで争ったが、敗訴した。
- ^ 添付に際して特に条件はなく、企業の自主判断により添付されていた。
- ^ ソフ倫がDVD審査について当初に覚書を交換した団体は日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)であった。ビデ倫が2008年に刑法175条違反で摘発された事件を受け、後継組織として設立された日本映像倫理審査機構(日映審)がCSA他の団体と審査業務を統合したことにより、結果的にJCRCへ覚書が受け継がれている。
- ^ もともとEOCS R-18ソフト(Windows版)として発売された『夜明け前より瑠璃色な』のコンシューマーゲーム移植(PS2版)が『夜明け前より瑠璃色な-Brighter than dawning blue』であり、そのPCゲーム(Windows版)への再移植が、『夜明け前より瑠璃色な-Brighter than dawning blue fo PC』である。R-18ソフトであったオリジナル版から性的描写をすべてカットしたPS2版はCERO 15才以上対象にレーティングされたが、その内容をそのまま移植した『~ for PC』は、2009年当時のEOCSのレーティングには「15歳以上推奨」に相当する区分がなかったことから、EOCS R指定(15歳未満への販売禁止)にせざるを得なかった。
- ^ 事例として、アクアプラスが発売している『WHITE ALBUM -綴られる冬の想い出-』のPS3版がD(17歳以上対象)に区分されているのに対し、Windows版は「12歳以上推奨」とされ、対象年齢の幅が広くなっている。
- ^ コンテンツ・ソフト協同組合(CSA)は2010年に映像倫理機構へ審査業務を移譲し、2015年に解散した。
- ^ Z(18才以上のみ対象)の区分であっても、性的描写の表現は禁止されている。
- ^ アクアプラスでは家庭用ゲーム(PS2・PS3・PSP)のソフトに対しCEROへの審査を依頼しているが、PCゲーム(一般ソフト作品)に対しては依然ソフ倫への審査を依頼し続けている(ソフ倫の規程による)。
- ^ 旧CSA系の日本コンテンツ審査センターは審査業務のみに特化しており、違法コピー対策などの業務は関連組織の知的財産振興協会の所管となっている。
出典
- ^ “会員一覧”. 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構. 2023年9月1日閲覧。
- ^ 「青少年の健全な育成のためのコンテンツ流通研究会報告書」 経済産業省、2006年4月18日、5頁。
- ^ “役員一覧”. 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構. 2023年6月17日閲覧。
- ^ ゲームラボ. 三才ブックス. (1995年4月1日). p. 52
- ^ a b “公式名称「R18ゲーム」について”. コンピュータソフトウェア倫理機構 (2009年9月18日). 2010年5月23日閲覧。
- ^ “会員外作品(加盟会社様以外が制作した作品)審査の開始について”. 一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構. 2023年6月17日閲覧。
- ^ https://moepedia.net/news/2022/0401/4/
- ^ 『PC Engine FAN 通巻71号』徳間書店、1994年10月1日、16,17,18,頁。
- ^ レーティングの紹介 - コンピュータソフトウェア倫理機構
- ^ 「ネットコンテンツも「18禁」など明確化を、経産省の研究会が報告」 INTERNET Watch(Impress Watch)、2006年4月19日。
- 1 コンピュータソフトウェア倫理機構とは
- 2 コンピュータソフトウェア倫理機構の概要
- 3 設立経緯
- 4 問題点
- 5 脚注
- コンピュータソフトウェア倫理機構のページへのリンク