風林火山 (NHK大河ドラマ)
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エピソード
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- NHKのラジオ番組で放送された脚本家らを集めた座談会で、プロデューサーが内野聖陽に勘助役を打診したところ、「(僕じゃ)かっこよすぎないですか?」と尋ね返された。小道具としての眼帯も複数製作された。時代劇では刀の鍔を利用することが多いが、本作の場合、山国の甲斐では藁製を、海がある駿河では鮑の貝殻を利用するなど細部にまで拘られている。眼帯は遠近感を失わせ演技上支障があることから、内野が撮影時に使うものには、うっすらと透けて見えるよう作られたものもある。内野は「眼帯を長時間装着しているため、その分左目が小さくなった。左足をひきずっての演技のため右足の筋肉だけが鍛えられてしまい、クランクアップ後に左眼同様左足についてもリハビリをしている」と述べている[要出典]。
- 内野聖陽は楽屋に誰よりも早く入り準備していた。印象に残った共演者に千葉真一・市川亀治郎・GACKT・貫地谷しほりを挙げている[22]。
- なかでも千葉真一について内野聖陽は「僕も殺陣が非常に好きで、普段から稽古しているんですが、千葉さんといえば、世界的にも有名で、アクションもすごいじゃないですか。そういう方と殺陣ができるのが、うれしくてしょうがなかった。千葉さんは『どっからでもかかっていらっしゃい』という感じでどっしりと構えている。僕もこの大きな胸を借りて、思いっきりやってやれという感じで、やらせていただきました。千葉さんはすごく情熱的な方で、収録が終わっても若い人を集めて酒を飲みながら演技について語っているんですよ。その仲間に僕も入れていただいて、電気が消えて『早く出て行ってください』と言われても、ひたすら飲んで語っていました(笑)。殺陣の極意をいろいろ聞かせていただいて、楽しかったですね。視聴者の方にはお教えできないテクニックも教わって、いろんな意味で勉強になりました(笑)[7][22]」と語り、本作における一番の思い出も「千葉さんとの殺陣(第4回「復讐の鬼」)」を挙げている[7][22]。
- 市川亀治郎は撮影時の様子を「(本作に出演するまで)テレビドラマに縁がないと思っていたけど、現場がよかった。千葉真一さんは僕に付きっきりで、映像のことを教えてくれた。従兄の香川照之は大河ドラマのスタッフさんを知ってるから、1日付いてくれて各部署に頭を下げてくれた」と振り返っている[23]。
- 第16回「運命の出会い」の収録時、由布姫役の柴本幸は激しい思いを演じるべくエネルギーを注ぎ込み、熱演のあまり意識を失ってその場に倒れこんでしまった[要出典]。
- 第42回「軍師と軍神」での勘助と景虎の殺陣は、段取りが分かっていたら迫真感に欠けてしまうという内野聖陽の考えで、ほぼ段取りなしの殺陣が収録され[24]、第43回「信玄誕生」では出家をした人物の演者(内野、市川亀治郎、宍戸開)、さらにはプロデューサーやスタッフまでもが実際に頭を剃り、丸坊主になった。佐々木蔵之介は他局ドラマの撮影と重なっていたため、カツラを装着している。
- 内野聖陽のクランクアップ時の会見では「この作品を誇りに思っています」と語って男泣きした。内野から翌年の『篤姫』の主人公・宮崎あおいへの、主役バトンタッチの儀式が行われた。これは唐沢寿明(『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』)から市川新之助(『武蔵 MUSASHI』)へのバトンタッチ以来五年ぶりだった。
- 同年12月31日の『第58回NHK紅白歌合戦』に出場したGacktは、本作で使用した上杉謙信の甲冑を着込んで出場、歌唱中の映像には本作の映像も一部使用された。謙信を演じたことでその生き方に共感して大ファンとなり、2007年以降(2009年を除く)の謙信公祭でも謙信役として参加して乗馬を披露している[25]。本作では使われなかったが、Gacktは「RETURNER 〜闇の終焉〜」というイメージソングを作り、歌っている。
- 2008年4月に演劇になり、ドラマで信玄を演じた二代目市川亀治郎が勘助と信玄の二役、千葉真一がドラマと同じ板垣信方役で出演した( ⇒ 詳細は#風林火山 晴信燃ゆを参照)。
注釈
- ^ 千葉真一は放送前の『プレマップ』で「ひさびさの男のドラマ」と発言。脚本を読んで感動し、すぐに大森寿美男を飲みに誘った[1]。
- ^ 制作統括の若泉久朗はスポーツ報知の取材で、「男性の支持が高かった」、「10代が視聴したNHKの少ない番組の一つだった」としている[2][3]。
- ^ ジャニーズ事務所のタレントや民放の連続ドラマに出演している俳優がキャスティングされず、内野聖陽・千葉真一・竜雷太・仲代達矢・加藤武など、実力派を揃えた配役と内容が渋くて王道路線である[8]。
- ^ 大河ドラマ特別展「風林火山 信玄、謙信、そして伝説の軍師」。山梨県博ほか新潟県立歴史博物館、大阪歴史博物館に巡回。同展では山本勘助に比定される可能性のある「山本菅助」の名が記された市河家文書がはじめて公開された。なお、2009年には「山本菅助」文書を含む市河家文書は山梨県博に収蔵され、「山本菅助」新出資料も発見されている。
- ^ 2009年の第84回は、同年放送の『天地人』との関係から、同作で上杉景勝を演じた北村一輝をゲストとして招へいした。
- ^ 2008年〔第83回〕は8月23日、2010年〔第85回〕は8月22日、2011年〔第86回〕は8月21日の1日のみ。
- ^ a b 武田勝千代と諏訪勝頼の二役。
- ^ 1988年の『武田信玄』では父・宍戸錠が原虎胤を演じている。
- ^ 当初マキ役は松山愛佳の予定だったが、怪我で降板したため松山の撮影済み部分は無名の侍女役に変更された。
- ^ 第一話のアバンタイトルでは「上杉謙信」とクレジットされた。
- ^ 第一話のアバンタイトルのみ「Gackt」とクレジットされたが、6月以降の放送では「ガクト<Gackt>」とクレジットされている。
- ^ a b 岡部親綱と岡部元信の二役。
- ^ 地元住民の要望により放送。学説上は有力ではない。
出典
- ^ 「NHK大河ドラマ・ストーリー 風林火山 前篇」(NHK出版、2006年)p31
- ^ 2年ぶり20%割れ…NHK大河「風林火山」平均視聴率(スポーツ報知 - 2007年12月18日)(左記オリジナルURLの2008.2.1時点のアーカイブ)[リンク切れ]
- ^ 雑誌・ステラの風林火山特集ページ 若泉のインタビューを参照。
- ^ 「大河ドラマ 風林火山完全ガイドブック」(東京ニュース通信社、2006年)「脚本家インタビュー 大森寿美男 □戦国という時代の中で人々はどう生きていくかを描きたい」p102-p105
- ^ 「「風林火山」大河史上初の1話延長」『Sponichi Annex』スポーツニッポン、2007年9月27日。2007年9月27日閲覧。オリジナルの2007年10月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b ビデオリサーチ NHK大河ドラマ 過去の視聴率データ
- ^ a b c 奥野史子. “【内野聖陽さんインタビュー】 その生き様に感動!内野聖陽が大河ドラマ「風林火山」の魅力を語る。”. 銀河☆ナビ > 7月のおすすめ番組. チャンネル銀河. 2010年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月9日閲覧。
- ^ 『日経エンタテインメント!2007年5月号』記者評 。
- ^ 日刊ゲンダイ、「『風林火山』の掘り出し物は“貫地谷しほり”」、2007年1月14日。
- ^ 日刊ゲンダイ、「好調『風林火山』を支える市川亀治郎“こってりした演技”」、2007年2月22日。
- ^ 地方紙「山梨日日新聞」の記事より
- ^ 『過去最高の20万3千人』(上越タイムス-タイムスニュース、2007年8月28日)(左記オリジナルURLの2012.8.3時点のアーカイブ)
- ^ 『ガクト謙信、大きな経済効果』(上越タイムス-タイムスニュース、2007年9月28日)(左記オリジナルURLの2012.8.4時点のアーカイブ)
- ^ 『謙信公祭の謙信役にGACKTさん。2年連続4回目』(上越タウンジャーナル、2011年5月31日)(左記オリジナルURLの2013.8.26時点のアーカイブ)
- ^ 孫子 計篇
- ^
(中国語) 莊子/山木, ウィキソースより閲覧。 荘子 山木
- ^
(中国語) 莊子/逍遙遊, ウィキソースより閲覧。 荘子 逍遙遊第一
- ^
『史記/卷113』。ウィキソースより閲覧。 史記 南越列傳第五十三
- ^ NHK大河ドラマストーリー 風林火山 前編(ISBN 4-14-923345-4) 7ページ
- ^ NHK出版『風林火山・後編(大河ドラマストーリー)』ISBN 4149233462 インタビューより。
- ^ 再放送情報「風林火山」 - NHK
- ^ a b c "「風林火山」内野聖陽インタビュー". 銀河☆ナビ. 4 July 2010. チャンネル銀河。
- ^ “市川猿之助、香川照之の助力に感謝「1日付いて頭を下げてくれた」<アナザースカイ>”. ザテレビジョン. 芸能ニュース バラエティー. KADOKAWA (2021年4月16日). 2021年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月18日閲覧。
- ^ 『<風林火山>スペシャル対談 内野聖陽×Gackt』(NHKウイークリーステラ、2007年10月26日号)p8
- ^ 歴史秘話ヒストリア2013年10月16日放送分の冒頭より。本人も放送内でインタビューに応じている。
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