賞金王決定戦競走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 01:40 UTC 版)
歴史
- 1986年(昭和61年) - SG「賞金王決定戦」・一般戦「賞金王シリーズ戦」(当時の正式名称は「賞金王シリーズ○○大賞」)を創設。賞金王決定戦は彦坂郁雄が優勝。
- 1988年(昭和63年) - 「賞金王シリーズ戦」をGIIへ格上げ。
- 1991年(平成3年) - 「賞金王シリーズ戦」をGIへ格上げ。
- 1997年(平成9年) - 「賞金王シリーズ戦」をSGへ格上げし「○○大賞」の呼称を廃止。
- 1998年(平成10年) - 「競艇王チャレンジカップ」の新設により、出場資格の基準が変更された。
- 2010年(平成22年) - 「賞金王シリーズ優勝戦」と「順位決定戦」の施行順を入れ替え。
- 2014年(平成26年) - 通称を「グランプリ」とし、これに併せて「賞金王決定戦」は「グランプリ優勝戦」、「賞金王シリーズ(優勝戦)」からは「グランプリシリーズ(優勝戦)」にそれぞれ呼称を変更。グランプリの出場枠を18人に拡大し、2段階トライアル方式を採用(方式上述)[4]
- 2020年(令和2年) - 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止の為、開催地・ボートレース平和島が立地する東京都及び、隣接する神奈川県・埼玉県・千葉県の在住者を対象とした事前抽選による入場制限を実施[19]。
- ステージ上での開会式等のイベントを全て中止し、映像によるイベントに代替[20]。
- 一般戦開催節同様、ニコニコ生放送・YouTube Liveのボートレース平和島公式チャンネルによるライブストリーミング配信を実施(MC・こんせいそん)。
- 2021年(令和3年)
- 前年同様、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、開催地・ボートレース住之江が立地する大阪府及び、隣接する兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県の在住者を対象とした事前抽選による入場制限を実施[21]。
- グランプリ優勝戦において峰竜太が1周1マークで瓜生正義のツケマイを浴びターンマークに激突し(妨害失格)、後続の3艇(丸野一樹、平本真之、毒島誠)を巻き込む形となり、完走したのは優勝した瓜生と白井英治の2艇だけとなり、三連単・三連複がグランプリファイナル初の不成立となってしまい、本来の売上42億7752万6800円のうち96%をこえる41億1426万3700円が返還となり、2002年に行われたSG第12回グランドチャンピオン決定戦での24億3513万3800円[22]を大幅に上回るボートレースにおける1レースでの返還額の最高記録となった[23]。またこの1つ前に当たる「グランプリシリーズ」優勝戦でも西山貴浩が1周1マークでターンマークに激突し篠崎元志を巻き込んでの妨害失格。どちらもスタート事故によるものではなかった(全艇スタートは正常だった)為、峰や西山に対するスタート事故での斡旋停止やSG・PGI・GI競走の出場停止こそなかったが、妨害失格による15点の事故点が記録された。また一年の見納めであるグランプリとグランプリシリーズの優勝戦でどちらも妨害失格艇が出たのはボートレース界史上初である。
- 2022年(令和4年)
- この年からボートレースバトルチャンピオントーナメントへの優先出場選手決定戦として開催される。
- この開催は4日目までは通常通りの先着入場方式だが、5・6日目についてはコロナ対策のため10-11月に事前の申し込み(ウェブ、またはボートレース場備え付けの応募用紙)[24]により、応募多数時は抽選で3500人(応募地制限なし)を対象に当選葉書(1枚で2名まで入場可能。代表者自体は20歳以上のみだが、未就学乳幼児を含む20歳未満も同伴者扱いで入場可能)を発送するやり方を行った。
注釈
- ^ ただし23日が金・土曜日と重なる場合はその週の日曜日、23日が日曜日と重なる場合は振替休日の月曜に当たる24日に優勝戦が組まれた。
- ^ ボートレース住之江では2006年から主に夏季・秋季を中心としたナイター競走(住之江シティー・ナイター)を行っているが、2015年までは冬季は日中開催が中心であり、グランプリは長らく日中開催だったものの、大阪のこの時期の日没が概ね16時40分前後であるため、広義の薄暮競走とほぼ同じものだった。2016年から原則として年末最後、および年始最初の日中開催(2022年のクィーンズクライマックスは17時40分を最終とする薄暮開催)を除き、通年でナイターを行っており、2019年に初のナイターグランプリが実現の運びと相成った。
- ^ 2023年。なお、KEIRINグランプリでは、本賞金とは別に毎年副賞として500万円が贈呈されており、一般的にニュースで報じられる金額は副賞込みの賞金である。
- ^ 年度によりグランプリ節の最終日と重なる、日本中央競馬会のGⅠ競走・有馬記念(中山グランプリ)は2022年度のみ1着馬本賞金が4億円、2023年度以後は5億円(有馬記念が1着賞金5億円へ(朝日新聞))が贈呈されるが、そのうちの8割が馬主、管理した調教師に1割、騎手・厩務員にはそれぞれ5分の割合で配分されるため、騎手が手にできる賞金は本賞金の5%に当たる2000万円→2500万円である(競馬の賞金配分の仕組みと賞金ランキング(デイリーブックメーカー))
- ^ ただし、グランプリ優勝戦で選手責任によるフライングや出遅れが発生した場合は1年間のSG選出除外となり、優先出場権も消滅する。詳細は「競艇#スタート」を参照
- ^ 正式には「選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づき出場停止処分を受けたため」である。
- ^ 実例として、2013年は篠崎元志が丸亀競艇場で行われたSG第59回モーターボート記念競走の優勝戦で、2019年は峰竜太が大村競艇場で行われた同じくSG第65回ボートレースメモリアルの準優勝戦でいずれもフライングで返還欠場になったものの、賞金王決定戦には選出されている。
出典
- ^ a b c d e “令和6年度SG競走及びプレミアムG1競走等の開催地決定”. BOATRACE OFFICIAL. 2023年7月5日閲覧。
- ^ “SG競走等に使用する通称名称の使用及びSGコミュニケーションロゴのリニューアルについて”. BOAT RACE official web (2013年10月22日). 2013年10月27日閲覧。
- ^ a b c 第28回賞金王決定戦ルールブック(What is「賞金王決定戦」) - ボートレース住之江、2014年12月23日閲覧
- ^ a b c d e f g h 住之江競艇場・第30回グランプリ「グランプリとは」
- ^ 2019年度SG及びプレミアムGI等の開催地決定~グランプリは初のナイター開催~ BOAT RACE OFFICIAL WEBSITE (2018年07月10日)
- ^ 世界最高額!レース優勝賞金「1億円」が消えた!?謎を解き、犯人の潜伏場所を突き止めろ! - ラッシュジャパン、2014年12月24日閲覧
- ^ グレード競走見直し等に係る概要について - BOAT RACE OFFICIAL WEB SITE、2014年12月23日閲覧
- ^ “SG競走開催要綱”. www1.g-reiki.net. 2020年12月6日閲覧。
- ^ 第29回賞金王決定戦(シリーズ戦含む)出場選手決定 - 競艇オフィシャルサイト、2014年12月24日閲覧
- ^ “グレード競走において選手責任事由によるスタート事故を起こした選手に対する罰則強化について”. BOAT RACE オフィシャルウェブサイト. 2023年3月25日閲覧。
- ^ SG、GIおよびGII競走開催要綱の一部改正について - 競艇オフィシャルサイト、2014年12月23日閲覧
- ^ a b 来年度のSG、G1“大改革”発表 「賞金王決定戦」18人に出場権 2013年7月1日 06:00 (スポーツニッポン)
- ^ a b c 出走表(2014年12月18日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b 出走表(2014年12月19日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b c 出走表(2014年12月20日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b 出走表(2014年12月21日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b 出走表(2014年12月22日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ a b c d 出走表(2014年12月23日) (PDF) - BOAT RACE平和島、2015年1月9日閲覧[リンク切れ]
- ^ イベント情報 | 第35回グランプリ - BOAT RACE平和島 2020年11月24日
- ^ 「SG第36回グランプリ」事前抽選による入場制限の実施について - BOAT RACE住之江 2021年10月30日
- ^ 2002年6月30日に宮島競艇場で行われたSG第12回グランドチャンピオン決定戦競走優勝戦で西島義則と熊谷直樹という人気の2艇が揃ってフライング返還欠場となった為。
- ^ 【ボートレース】グランプリ優勝戦は大波乱 4艇失格で史上ワーストの約41億円を返還…住之江 SGグランプリ - スポーツ報知・2021年12月19日
- ^ 事前抽選入場!!
- ^ 8月28日に行われたSG第68回ボートレースメモリアル(総務大臣杯争奪 モーターボート記念競走)の優勝戦でフライング返還欠場となっていた為、本来なら1年間の出走停止になるが、本競走は『SG競走の優勝戦におけるスタート事故者への罰則』から除かれている為、初日に当たる12月13日時点で賞金ランキング7位に入っていた事もあり特例で出場が認められた。
- ^ 第23回賞金王決定戦トピックス(オール1着での完全制覇は) - BOAT RACE OFFICIAL WEB SITE、2014年12月23日閲覧
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