誤解語 誤解語の概要

誤解語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/10 04:06 UTC 版)

サイエントロジーの創始者であるL・ロン・ハバードが『勉強の技術』で述べた3つの勉強の障害、「勉強の壁」のうちの最も重要なもの。

誤解語の現象

誤解語をとおり過ごすと、空っぽな気分、疲れ切った気分、そこにいないような気分、愚かさなどの現象が現れる。 また、なにかの勉強をはじめて、やめてしまったり、離れてしまうただ一つの原因だという。ハバードは、学年が上がるにつれて、勉強していることを理解しない生徒が増えるのは、生徒が「誤解語」の上に「誤解語」を積み重ねることが原因だと指摘している。

L・ロン・ハバードは、学習者が誤解語を読み飛ばすと、眠気をもよおしたり、頭が空っぽになった感じになるなど、心身に特定の症状が現れることを発見し、その解決策として、ワード・クリアーと呼ばれるメソッドを開発した。学習者はワードクリアーの技術を使うことで、通り過ごした誤解語を素早く見つけ出し、その誤解した言葉を概念として理解することができる。またその誤解語を見つけ出すことで、前記のような諸症状は即座に解消することがわかっている。

誤解語の定義

L・ロン・ハバードは、誤解語について次のようにしてきしている。「誤解されているものとは、明らかに知らないもの、すなわち「理解されていない」ものである。大部分の人はそう思っています。「理解されていない」ものは、誤解されているもののひとつですが、人が単語を理解する場合には、その他にも誤解の仕方があるのです。」

間違った定義

まったく違った意味に解釈する。 <例>「」という字を気球船のことだと解釈する。 『親子で楽しむ学び方』より引用

捏造された定義

間違った意味を自分でつくりあげる。 <例>「竹馬」という言葉をでつくったのことだと解釈する。 『親子で楽しむ学び方』より引用

不正確な定義

正しくはないが、近い意味に解釈する。 <例>「」という言葉をのことだと解釈する。 『親子で楽しむ学び方』より引用

不完全な定義

意味の理解が不十分である。 <例>「フクロウ」がだということは知っていても、「フクロウ」についてそれ以上知らなければ、十分ではない。 『親子で楽しむ学び方』より引用

不適当な定義

文章で使われている用法に当てはまらない意味に解釈する。 <例>「明るい人」というのをまぶしく光っている人だと解釈する。

同音異義語

発音が同じで意味が異なる言葉(同音異義語)と取り違える。 <例>「あめがふってきた」ということばを「が降ってきた」と解釈する。 『親子で楽しむ学び方』より引用

代用された定義

ある言葉の代わりに、別の言葉(類義語)を使って解釈する。 <例>「助ける」という言葉を「手伝う」という意味を使って解釈する。この2つの言葉は必ずしも同じ意味ではない。 『親子で楽しむ学び方』より引用

省略された定義

いくつかの意味を持つ言葉で、そのうちのひとつを知らない。 <例>「別の手を使おう」と言われたとき、「手」という言葉を「手足」という意味でしか知らず、「手段・方法」という意味があることを知らなかった。

定義をもたない

言葉の意味をまったく知らない。 <例>「パソコン」と聞いて、何のことかさっぱりわかならい。 『親子で楽しむ学び方』より引用

拒否された定義

その言葉が何を意味しているのか、知りたくもないと思う。 <例>「算数」という言葉は、「見たくもない」と思う。

参考文献






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