自由研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 05:30 UTC 版)
テーマの例
実験
家庭でできる科学的な自由研究
- 錆びた十円玉を調味料に漬けてどんな変化があるか
- 油と水の変化(振る、放置するなど)
- 酸性とアルカリ性の違い
研究
研究のテーマは身近なところにある。
- 公園にいるセミやアリ、チョウはどんな種類か、時間帯によってどんな活動をするか、どのように羽化するか。
- 校庭の植物の名前は何か、植物の生えている環境はどうか、花はどんな形をしているか。
- 海岸にある貝殻や岩石の名前は何か。
- しらす干しや干しサクラエビには、小さなイカやハダカイワシなども混じっている(ただし最近はこれらを「異物」として取り除いてしまったものも多く、入手がやや困難)。
- 植物などの煮出し汁に布をつけてからミョウバンの水溶液につけると色染めができる。なかには想像もつかない色に染まるものもある。
- 地元に残る遺跡・古墳・石仏などの調査。
たとえばセミの羽化の観察などはデジタルカメラで簡単に記録ができる。羽化の観察に数時間、まとめに数日あればよいのでセミが多い7月下旬ならば手軽な自由研究である。
これらを本格的に調べるには複数の図鑑や専門家の協力が不可欠だが、正確さについては子どものできる範囲でもかまわない。
採集
昆虫採集のように、昆虫類、植物、貝殻、岩石、化石などを採集し、標本をつくる。
- 昆虫標本は展翅板や虫ピン、標本にした後の消臭剤や防虫剤などがいる。
- 植物標本はできるだけ花や胞子のうがあるものを採取して標本にする。イネ科植物やシダ植物などは、葉だけでは専門家でも種類がわからないものもある。また、標本にすると色が黒くなる植物もあるので、生きていた時の写真があればよい。
- 貝殻、岩石、化石などの標本は堅いし腐る心配もないが、状態によっては専門家でも分類が難しい。
どの標本も、収納するための標本箱が必要である。標本には種名、科名、採集地、採集日時、採集者などを記入したラベルを必ずつけるようにする。博物館や動物園などは「分類会」「同定会」を開く所もあるので、標本の種名などがわからない場合はそこに持ちこんで専門家の鑑定をうけることができる。
なお、この手の採集や標本作製は、昭和後期までは夏休みの課題の定番であった。その成果から、科学的にも新しい発見が多数あった。
工作
工作もテーマや必要性は身近なところにある。ペットボトルなどをリサイクルしたり、日常生活のちょっとしたことで役に立つもの、伝統的で科学性の高いおもちゃなどを作るよい機会である。
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