索餅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 00:44 UTC 版)
索餅(さくべい)とは、唐代の中国から奈良時代に日本に伝わった[1]唐菓子の1つで素麺の祖となったとも言われている食品のこと。縄状の形状より麦縄(むぎなわ)とも呼ぶ。江戸時代中期に姿を消したともいわれるが、現在でも奈良など各地で、しんこ菓子(しんこ、しんこ団子、しんこ餅)に姿を変えて存続している[2](※ただし現在しんこ餅と呼ばれるものはほとんどが小麦粉ではなく上新粉を用いて作られたものである)。現代のチュロスがその形態が近い。また中国大陸では大型化し油条という揚げパンに発展した。
- ^ 『正倉院文書』に記録があり、長屋王遺跡からも索餅を記した木簡が発掘されている。
- ^ 松本忠久 『めんと和菓子の夜明け-索餅の謎を解く』 丸善プラネット、2011年10月、ISBN 978-4863450950。
- ^ 奥村 2014, p. 52.
- ^ a b 五島邦治「索餅」『平安時代史事典』角川書店、1994年、p.1002 ISBN 978-4-04-031700-7
- ^ 奥村 2014, pp. 91–97.
- ^ a b 奥村 2014, pp. 83, 173–180.
- ^ 「7月7日七夕はそうめんの日と聞いたが、その由来は? この日、江戸でそうめんを食べる慣習はあったか?」 国立国会図書館 2015年6月16日閲覧
- ^ 奥村 2014, pp. 57–61.
- ^ 『生駒市デジタルミュージアム』 生駒市、2015年8月19日。
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