水野良樹
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生誕 |
1982年12月17日(41歳) 日本 静岡県浜松市 |
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出身地 | 日本 神奈川県海老名市 |
学歴 | 一橋大学社会学部卒業 |
ジャンル | J-POP |
職業 |
作詞家 作曲家 ギタリスト |
担当楽器 |
ギター コーラス ピアノ キーボード |
活動期間 | 1999年 - |
共同作業者 | いきものがかり |
公式サイト | 公式ウェブサイト |
神奈川県立厚木高等学校卒業、明治大学政治経済学部中途退学、一橋大学社会学部卒業。
来歴
生まれは静岡県浜松市で、5歳まで東京都昭島市で過ごし、その後神奈川県海老名市へ移住[3]。
幼稚園から高校までピアノを習っていた。ギターは、小学校の担任がピアノを弾けずギターで音楽の授業をしていたことから「かっこいいなぁ」と興味を持ち演奏するようになった[4]。小学6年生のお別れ会の時に「CROSS ROAD」(Mr.Children)をギターで弾き語りした時が自身の初舞台である[5]。
中学校では野球部に所属、3年生で部長になったが、顧問の教師とぶつかって退部した[6]。
山下穂尊とは小学・中学・高校まで同じ学校に在籍していたが、同じクラスになったのは小学1年生時と中学1年生時だけ(中学1年生時に同じクラスであったことは両者ともに覚えていなかった[7])で高校入学まであまり接点がなかったが、高校生になって同じ中学出身で実家が近かったこと、2人とも部活動に参加していなかったことから一時的に一緒に帰宅するようになる[8]。その頃はデビューしたばかりのゆずが注目された影響で路上ライブが流行っていたこともあり、ゆずにはまった山下が水野に話を持ちかける形でいきものがかりを結成した[9][10]。結成後、水野の高校2年の11月に加入した吉岡聖恵は、2人の同級生の妹である。
高校時代はいきものがかりとは別に6人編成のバンド「Groovy★Jack」(グルービージャック)を率いており(担当はサイドギター)、2000年のヨコハマ・ハイスクール・ミュージックフェスティバルで準決勝まで進んだ[11][12]。いきものがかりで発表された楽曲のうち、「うるわしきひと」「流星ミラクル」「君と歩いた季節」の3曲はGroovy★Jack時代に制作した曲に改良を加えたものである[5]。
大学受験では現役で明治大学政治経済学部に合格しいったん進学するも、「一度立てた目標を中途半端にするのが嫌だった」という理由で仮面浪人という形で再度受験勉強をして、明治大学を中途退学し、当初志望の一橋大学社会学部へ入学した[13]。大学では労働問題の依光正哲ゼミに所属し、卒業論文では「音楽産業における権利」を研究。2006年に卒業し一橋大学社会学学士の学位を取得[14]。
2013年8月17日、いきものがかり公式ファンクラブサイトにて一般女性と結婚していたことを発表[15]。「ひとりの人間としては、より背筋を伸ばし、ひとりのソングライターとしては、より優しく、より強い歌が書けるようになれればと思います」とコメントしている[15]。
音楽活動
- いきものがかりのメインソングライターとしてメジャーデビュー以降「SAKURA」「ブルーバード」「じょいふる」「ありがとう」など数々のヒット曲を世に送り出しており、吉岡が作詞・作曲を担当した「キミがいる」「GOLDEN GIRL」、山下が作詞・作曲を担当した「いつだって僕らは」「ハルウタ」を除くすべてのシングルA面曲の作詞・作曲は水野によるものである。
- ライブではストラトキャスターやテレキャスターなどのフェンダー製ギターや[20]、20歳頃に購入したレスポール、2010年のツアー中に購入したギブソン・ES-335などを使用する[21]。特にデビュー時からメインで使用しているストラトキャスターの使用率は高く、2010年の年末にはファンと公言するジョン・メイヤーモデルのストラトを購入し翌年以降のライブで使用している[22]。
- ある一定の範囲の音楽が、政治的な主張とともに成り立ってきた事を理解しつつも「ポップミュージックをひたすら信じてる」という立場から自身が楽曲に政治的な主張や社会的なメッセージを込めることには否定的な考え方を持っている[23]。また、2011年3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)発生後に多数のミュージシャンが復興支援のための楽曲を制作していたが、「安易に作ると普段の曲作りの意義があやふやになってしまう」という理由から制作しない考えを示しており、事実いきものがかりから復興支援を目的とした楽曲は制作されなかった[24]。ただし、『東日本大震災復興祭』など復興支援を目的としたイベントには出演している。
- ^ いきものがかり スペシャルコンテンツ - ナタリー・2008年12月26日
- ^ ジョン・メイヤー - いきものがかり吉岡聖恵のオールナイトニッポン・2010年5月12日
- ^ 「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 全国あんぎゃー!! 〜ハジマリノウタ〜」のツアー・パンフレットより。
- ^ a b 総力特集 Vol.8 いきものがかり - 音楽的価値観 水野良樹 01 - Excite Music・2007年2月20日
- ^ a b c よっちゃんのつぶやき78 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2007-12-01
- ^ a b c 朝日新聞EduA 2021年12月号
- ^ 「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 〜なんでもアリーナ!!!〜」のツアー・パンフレットより
- ^ よっちゃんのつぶやき76 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2007-11-20
- ^ 総力特集 Vol.8 いきものがかり - 音楽的価値観 山下穂尊 02 - Excite Music・2007年2月20日
- ^ いきものがかり インタビュー/音楽情報サイト:hotexpress
- ^ 当時の大会で藍坊主が準優勝を果たしている。
- ^ なお、前年の大会で吉岡の兄が率いていたバンド「HotSpring」が決勝進出を果たしており、水野はソロでテープ審査に臨んだが落選した(モバイルサイト『いきもばいる』内のコンテンツ「イキペディア」より)。
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年9月21日のツイート
- ^ 「ソングライター、ギタリスト、いきものがかりリーダー水野良樹氏」HQ vol.57 冬号(Junuary 2018)
- ^ a b “いきものがかり・水野が一般女性と結婚”. ORICON STYLE(オリコン) (2013年8月17日). 2013年8月18日閲覧。
- ^ “いきものがかり水野良樹に第1子誕生「息子も、つむじが二つありました」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2017年2月8日) 2017年2月8日閲覧。
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年1月18日のツイート
- ^ 「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2012 〜NEWTRAL〜」のツアー・パンフレットより。
- ^ 2012年4月23日放送のテレビ朝日系『ゲストとゲスト』における本人の発言より。
- ^ よっちゃんのつぶやき99 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2008-3-21
- ^ ライブビデオ『いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 〜なんでもアリーナ!!!〜』の特典映像「大反省会 〜コメンタリーでごめんタリー〜」より。
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2010年12月28日のツイート
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年4月11日のツイート1
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年4月1日のツイート
- ^ 『イキスポ』(2011年7月に開催した横浜スタジアム公演のパンフレット)より。
- ^ よっちゃんのつぶやき86 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2008-2-03
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年3月8日のツイート1
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年3月8日のツイート2
- ^ よっちゃんのつぶやき84 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2008-1-26
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年3月4日のツイート
- ^ a b よっちゃんのつぶやき74 - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2007-11-06
- ^ 2012年4月30日放送のテレビ朝日系『ゲストとゲスト』より。
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年2月17日のツイート
- ^ 新春特別企画 ロングよっちゃんのつぶやき - いきものがかり「よっちゃんのつぶやき」・2008-01-03
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年12月29日のツイート1
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年12月29日のツイート2 - なお、このツイートで吉岡の年齢を28と書いているが正しくは27である。
- ^ 紅白歌合戦 :いきものがかり「リレーできてうれしい」松下奈緒演奏後に登場 - 毎日新聞まんたんウェブ・2010年12月29日
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2012年1月18日のツイート
- ^ 水野良樹 (mizunoyoshiki) on Twitter 2011年9月30日のツイート
- ^ “めくるめくたとえの世界へようこそ NHKの謎のバーでまさかのたとえが連発! たとえBAR”. NHK_PR. NHK. 2019年3月30日閲覧。
- ^ “たとえトーク番組第2弾 想像力を刺激する大人の遊び場へようこそ。桜井日奈子、岩井ジョニ男もご来店! たとえBAR”. NHK_PR. NHK. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “いきものがかり・水野良樹“めざまし”で情報番組初プレゼンター”. 産経ニュース. (2020年2月28日) 2020年2月28日閲覧。
- ^ いきものがかり・水野良樹、J-WAVEの新番組「SONAR MUSIC」木曜日レギュラー出演決定 - Musicman-NET(2016/09/27)
- ^ ro69 (2017年5月8日). “関ジャニ∞、新アルバム『ジャム』詳細発表。ニセ明も楽曲提供”. ロッキング・オン. 2017年5月8日閲覧。
- ^ “「おかあさんといっしょ」横山だいすけお兄さんソロデビュー、曲制作はいきもの水野良樹”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2017年6月23日) 2017年9月9日閲覧。
- ^ “一青窈、水野良樹書き下ろしのニューシングル発売”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2017年7月24日) 2017年8月6日閲覧。
- ^ “バカリズム×水野良樹コラボ曲は「白が人気」 ファッション業界に影響!?”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年9月16日) 2017年9月17日閲覧。
- ^ a b “山本彩、10・4新アルバム『identity』 水野良樹・阿部真央ら楽曲提供”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年9月4日) 2017年9月17日閲覧。
- ^ “井上苑子と水野良樹がラブワゴンの旅を応援”. ナタリー. (2017年10月6日) 2017年12月9日閲覧。
- ^ “大原櫻子、水野良樹作詞作曲のニューEP「さよなら」11月22日発売”. BARKS. (2017年10月10日) 2017年12月9日閲覧。
- ^ “『アイドリッシュセブン』のRe:valeが、1stアルバム『Re:al Axis』を発売 いきものがかり・水野良樹による新曲も収録”. SPICE (2018年10月27日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ “DAOKO×中田ヤスタカがコラボ。新曲“ぼくらのネットワーク”11/17配信スタート-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/181415”. rockinon.com. 2022年2月3日閲覧。
- ^ News, Pony Canyon (2019年3月9日). “待望の最新ベストDVD!『NHK「おかあさんといっしょ」最新ソングブック ぴかぴかすまいる』のPVが公開! | PONYCANYON NEWS”. news.ponycanyon.co.jp. 2022年2月3日閲覧。
- ^ “いきものがかり水野良樹がつづる自伝本「いきものがたり」発売”. 音楽ナタリー. (2016年8月25日) 2016年8月25日閲覧。
- ^ “水野良樹ソロプロジェクトHIROBAが初のフルアルバム発表、曲制作を見学できるキャンペーンも実施(動画あり)”. 音楽ナタリー (2022年10月26日). 2022年10月28日閲覧。
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