正解するカド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 00:35 UTC 版)
登場人物
声の表記は「日本語版 / 英語版」。
主要人物
- 真道 幸路朗(しんどう こうじろう)
- 声 - 三浦祥朗 / イアン・ミード・ムーア
- 本作の主人公。総務省 情報通信国際戦略局 交渉官(半年間出向)→外務省 総合外交政策局 国連政策課 首席事務官。30歳。外務省が誇る交渉の切り札、国内最高のネゴシエーター。国際会議へ海外出張するために乗った飛行機が立方体に飲み込まれる。ただの簡単な零細企業の土地買収事案を、自身の持つ経験とコネクションを活かして革新的なメッキ技術を生み出す功績へと大発展させた経歴を持つ。折り紙が趣味。自らの意思でカド側の代表交渉官として立つことになる。
- ザシュニナの野望を知ってからは、徭と共に彼を止めるべく奔走する。
- 真道(複製体)
- ヤハクィザシュニナが作り出したコピー。真道がカドに入る数十分前作られた複製体であるが、ザシュニナの行動に疑いを持たずナノミスハインの提供を奨めていた。
- ヤハクィザシュニナ
- 声 - 寺島拓篤 / ジェイソン・リープレヒト
- 本作のもう1人の主人公。カドから出現した謎の存在。真道と最初にコンタクトを取り、日本政府との対話を要求。無限に電力を供給できるワムやサンサ、ナノミスハインを譲渡する。自分は宇宙の外から来たと言い、世間では「異方存在」と呼ばれている。当初は裸だったが、真道に服を着るよう勧められ、黒いタイツスーツに白いマントという姿になった。夜店に出かけたときは浴衣に狐の面を被せられている。読書が趣味で様々な本を読んでおり、真道からしおりをプレゼントされている。
- 真の目的は情報が不足する異方に人類を連れ出すことだったが、真道との交流で人間的な感情が芽生え始め、彼に対し特別な感情が芽生え始めた。ナノミスハインの件で意見が分かれてしまったがため、自分を拒絶する真道を削除し、真道の複製体を作りそれを傍に置こうという非情な考えに至ってしまった。その後、真道と真っ向からぶつかり彼を殺してしまった後、真道の娘=幸花の登場には度肝を抜かれ、取り乱した状態で幸花に襲い掛かるが力及ばず敗北してしまう。
- 徭 沙羅花(つかい さらか)
- 声 - M・A・O / ミカエラ・クランツ
- 本作のヒロイン。外務省 国際交渉官。24歳。日本国代表として交渉役となる。真面目な性格で根は優しいが、ちょっと融通の利かないところがある。異方存在であるヤハクィザシュニナに人間の自然な営みを破壊されるのではと警戒している。異方側の真道に対しては、自分の実家に連れていくなどして、自身の考えを理解してもらおうとしている。独特なセンスの持ち主でプライベートでは栗の絵と「くり」と書かれたTシャツを着ていた。
- 実は異方存在であるこの世界(繭)の管理者であり、覚醒する際に「操のようなもの」と言っていた右薬指に付けた指輪が弾け飛んだ。
- 花森 瞬(はなもり しゅん)
- 声 - 斉藤壮馬 / Kyle Igneczi
- 総務省 情報通信国際戦略局 国際機関係(半年間出向)→外務省 総合外交政策局 国連政策課 事務官。26歳。真道の部下。若さ故か気弱なところが目立つことがあるが、根は真面目で勤勉。真道と同じく立方体に飲み込まれた。日本国異方担当特使に任命され、埼玉県の狭山湖にカドが移転してからは『異方存在現宇宙滞在用仮設住宅一号棟』で徭と共に雑務をこなしている。
- 幸路朗と沙羅花の計画を知らされた後、幸花の育ての親になる。16年間共にいたため、最終話では42歳になっていた。
日本国政府
- 浅野 修平(あさの しゅうへい)
- 声 - 赤羽根健治 / Clay Wheeler
- 警察庁長官官房 国家公安委員会 会務官補佐官。30歳。真道とは大学の同期にして、親友。真道の乗った飛行機がカドに取り込まれてからは、彼を助けようと力を注いでいた。その後、彼の無事を確認したら対面時、お互い抱き合うという過激な行動をしている。
- 夏目 律(なつめ りつ)
- 声 - 伊藤静 / クリスティ・シムズ
- 内閣官房 国家安全保障局 情報班。30歳。浅野と同じく真道の大学の同期。仕事上一緒になる事はあるが、それとは別に特別な感情を抱いており、カドに真道の乗った飛行機が取り込まれた時、彼の安否を心配していた。その後、異方側の交渉官になり一緒にいる時間が少なくなり、ちょっと切ない思いをしていた。
- 漫画版では沙羅花に対し嫉妬するようなシーンもある。一方アニメ本編では真道は好きだが自分では手に負えないと評している。
- 犬束 構造(いぬづか こうぞう)
- 声 - 中博史 / マーク・ストッダード
- 内閣総理大臣。56歳。国連からの制裁決議が下る中、ワムの全世界への拡散を決断する。
- 国連のワムに対する考えに、核すらまともに扱えないばかりか夢のエネルギーを与えられても絶望的に後ろ向きな意見しか出せない国連に疑問を抱いている。
- 羽深 清鷹(うぶか きよたか)
- 声 - 斎藤志郎 / マイケル・ジョンソン
- 内閣官房長官。50歳。真道とも面識があり、内閣官房参与に推薦したいとまで言っている。
- 笹内 直己(ささうち なおみ)
- 声 - 菊池正美 / ソニー・ストレイト
- 外務審議官 政務担当 首席交渉官。61歳。
- 五十嵐 英治(いがらし えいじ)
- 声 - 村治学 / ジム・ホワイト
- 内閣府事務次官。刑部鍍金の用地買収を真道に依頼する。刑部とは旧知であり、余生の足しにと思っていた。
日本学術会議
- 品輪 彼方(しなわ かなた)
- 声 - 釘宮理恵 / タビサ・レイ
- 御船の助手で理論物理学者。26歳。科学者として立方体の解明の指揮を取る。確かな知識と解析能力を持つ一方、幼児向けのお絵かきボードを常に小脇に抱えており、幼く節操のない言動が目立つ。ワムを解き明かしその製法を全世界に向け発信した。またサンサを得たのち、フレゴニクスに干渉する可能性も閃いている。最終話では、ボードに「ちょっといってきます」と書き残して姿を消し、異方に旅立ったことが示唆されている。
- 御船 哲人(みふね てつと)
- 声 - 後藤哲夫 / ケニー・グリーン
- 日本学術会議会員 物理学者。統合科学研究所所属。ノーベル賞受賞。66歳。助手の品輪を総理官邸にカドの解明の担当として入れた人物。
マスコミ
- 言野 匠(ごんの たくみ)
- 声 - 桐本拓哉 / Christopher Bevins
- NNK報道部 ディレクター。35歳。
- 第2話では、ヘリで羽田空港に現れたカドの全体を報道。その後は、カド絡みの報道に全力を尽くし、世界の情勢がどうなっていくのか楽しみにしている。
- アダムにヘッドハンティングされ、SETTENのプレスとなり、カドの中でザシュニナと真道の2人の取材に成功。そしてそこでサンサと呼ばれるワムに続く第2の恩恵を目にし、全世界に発信することを後押しする。
- 最終話では、自分達の報道姿勢を「良いか悪いかではない、放送すべきものは事実だ」と切って捨て、カドの暴走をヘリコプターで撮影した。
- 歌丸(うたまる)
- 声 - 阪口大助
- NNK報道部。ビデオエンジニア兼照明。33歳。慎重派。言野を慕って共にSETTENに移籍する。
- 画美(えみ)
- 声 - 菅沼久義
- NNK報道部 カメラマン兼ドライバー。28歳。言野を慕って共にSETTENに移籍する。楽天家。
- 深水 ソフィー(ふかみず そふぃー)
- 声 - 甲斐田裕子 / ドーン・M・ベネット
- NNKニュースキャスター。32歳。
自衛官
- 阿方 篤彦(あがた あつひこ)
- 声 - 小山剛志 / Chris Wehkamp
- 陸上自衛隊自衛官 二等陸曹。31歳。10式戦車に搭乗。カドの現地対策にも当たっている。
- 大石 哲男(おおいし てつお)
- 声 - 半田裕典
- 陸上自衛隊自衛官 三等陸曹。28歳。
旅客機乗員
- 飛高 幸雄(ひだか ゆきお)
- 声 - 星野充昭 / ジェフ・ジョンソン
- 日本エアライン(NAL)256便 機長。カドに取り込まれてからは、乗客の安全を守るため、乗務員を指揮する。状況の把握をするために、真道に協力を頼む。
- 篠原 秀彦(しのはら ひでひこ)
- 声 - 利根健太朗 / カイル・フィリップス
- 日本エアライン 256便 副操縦士。
- 由利 縞子(ゆり しまこ)
- 声 - 白石涼子
- 日本エアライン 256便 チーフパーサー。
SETTEN
- アダム・ワード
- 声 - 堀川仁 / ジョン・バーグマイアー
- SETTEN CEO。言野達をヘッドハンティングするため、日本にやってきた。そして、言野にヤハクィザシュニナの取材を依頼、全世界に向けサンサの発信に協力する。
- ビショップ
- 声 - 園部啓一
- SETTENの重役の一人。
常任理事国 国連大使
- アメリカ大使
- 声 - 魚建
- 日本に与えられたワムをすべて国連の管理物として扱うと決断を出すが、品輪博士のワム製造方法を公開されたことで面食ってしまう。
- ロシア大使
- 声 - 青山穣
- アメリカ大使と同じようにワムは国連管理が妥当と考えているが、品輪博士のワム製造方法を公開により、日本から提出される196対のワムの接収などもうなんの意味もないと激怒。
- 中国大使
- 声 - 伊丸岡篤
- アメリカやロシアと同じく、ワムを国連管理することに賛成していたが、品輪博士のワム製造方法を公開でこれは日本の暴走と発言。世界秩序が崩壊すると考えている。
刑部鍍金
- 刑部 一徳(おさかべ)
- 声 - 龍田直樹
- 相模原市にある刑部鍍金 社長。かつては政府と協力しあって新技術の開発をしていたが、今は時代に置いて行かれた自分の会社の用地買収を迫られる。自分もそろそろ潮時なのかなと考えていたが、真道の発案と助言により、新しい鍍金加工=スーパーメタルの製造に成功し、工場稼業を再開。
- 野村 三彦(のむら みつひこ)
- 声 - 村田太志
- 刑部鍍金 従業員。真道の発案、新しい鍍金加工技術に挑戦を社長に進言。新しい鍍金加工=スーパーメタルの完成までいろいろと苦労していた。
その他の人物
- 真道 美晴(しんどう みはる)
- 声 - 上村典子
- 真道の母親。調布商店街で小料理屋を経営している。
- 徭 仁平(つかい にへい)
- 声 - 沢木郁也
- 沙羅花の父親。飾り金具を作る彫金師。
- 徭 悟(つかい さとる)
- 声 - 前野智昭
- 沙羅花の兄。父親同様、彫金師。
- 沙羅花の母
- 声 - 久川綾
- 沙羅花の母親。
- ト / ワ / ノ / サ / キ / ワ'
- 異方存在。地球の生命を見守るために降り立っている。
- 真道 幸花(しんどう ゆきか)
- 声 - 芹澤優
- 真道幸路朗と徭沙羅花の娘。相対時間をずらし特定の空間で16歳まで花森瞬に育てられた。人類と異方存在の特異点であり、ザシュニナよりも高次元の存在。ザシュニナとカドが消滅したあと異方の力を世界から消し姿を消した。
- 『KADO:Beyond Information』には登場していないが、その存在についてはシーンによっては(沙羅花の部屋などから)名残が見られる。
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