正解するカド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 00:35 UTC 版)
正解するカド | |
---|---|
ジャンル | SF |
アニメ | |
原作 | 東映アニメーション |
総監督 | 村田和也 |
シリーズディレクター | 渡辺正樹 |
シリーズ構成 | 野﨑まど |
脚本 | 野﨑まど |
キャラクターデザイン | 有坂あこ(原案)、真庭秀明 |
音楽 | 岩代太郎 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | 東映アニメーション 木下グループ、東映 |
放送局 | TOKYO MX・MBS・BSフジ・AT-X |
放送期間 | 2017年4月7日 - 6月30日 |
話数 | 全12話+総集編+未放送話 |
漫画 | |
原作・原案など | 東映アニメーション |
作画 | 奥橋睦 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | モーニング・ツー |
レーベル | モーニングKC |
発表号 | 2017年5号 - 2018年3号 |
発表期間 | 2017年3月22日 - 2018年1月23日 |
巻数 | 全3巻 |
漫画:正解するカド 青い春とレールガン | |
原作・原案など | 東映アニメーション |
作画 | 落合更起 |
出版社 | ノース・スターズ・ピクチャーズ |
掲載サイト | WEBコミックぜにょん |
レーベル | ゼノンコミックス |
発表期間 | 2017年5月6日 - 7月7日 |
巻数 | 全1巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ、漫画 |
ポータル | アニメ、漫画 |
『正解するカド12.5話 KADO:Beyond Information』は、2018年5月1日と5月4日、Anifilm 2018 : International Festival of Animated Films(チェコ共和国)にてワールドプレミアとして上映された。その後、2018年5月22日から東映アニメーション公式YouTubeチャンネルで2週間無料公開された[1]。テレビ版の総集編だが映画的に再構成されている[2]。
製作
東映アニメーションが手がけるオリジナルCGアニメーションプロジェクトとして2015年11月2日に第2四半期決算のプレゼンテーション資料で発表された[3]。また、東映アニメーションとしては初めてTVシリーズでセル調のフルCGキャラクター表現に挑むプロジェクトでもある[4]。各話の冒頭のナレーションは俳優の上川隆也が担当する[5]。
「楽園追放 -Expelled from Paradise-」を手掛けたプロデューサーの野口光一は、本作ではセルルックの手法を使い、今敏監督の「妄想代理人」のように10年先に見ても面白い作品を目指したという。CGではキャラクターの服の表現が難しく、ヤハクィザシュニナのマントは当初現場から抵抗があった[6]。
作中に登場する「カド」の表面は幾何学的な模様が常に動いているという設定のため、当初はHoudiniでマンデルバルブなどを計算し描写したが、負荷が高すぎ制作に支障をきたすため、外観はMayaに内蔵された3Dフラクタルのプリセットモデルをベースに制作し、アニメーションと内部空間の描写にゲームエンジンのUnityを使用することになった[4]。
2017年度 映画テレビ技術協会 映像技術賞、VFX-JAPANアワード 2018 優秀賞を受賞した。
あらすじ
羽田空港の滑走路に突如として1辺が2キロメートルを超す謎の超巨大な正立方体が出現し、出現場所に居合わせた旅客機256便(ボーイング777型)が、乗員乗客もろとも立方体に飲み込まれた。政府が関係各省と連携を取り合い、この立方体「カド」の調査と飲み込まれた乗員乗客の救命に奔走する中、立方体上部にヤハクィザシュニナと名乗る存在と、偶然256便に乗り合わせていた凄腕の交渉官・真道 幸路朗が現れる。
「異方」から来たというザシュニナは、真道を交渉官として活動を開始し、電力を無限に取り出す「ワム」、睡眠を不要にする「サンサ」などを人類に提供し、日本のみならず世界に衝撃を与える。それにより日本は世界から危険視され、異方から与えられた力を国連に譲渡するよう、アメリカを始めとした大国から強い圧力をかけられる、そして、日本国代表として交渉する徭沙羅花はザシュニナを警戒し、真道に自分の考えを伝える。
さらにザシュニナは、重力制御、慣性制御、質量制御を行える「ナノミスハイン」を人類に与えようとする。それは空間と時間をも操作して、世界の再創造さえも可能になる神の力であった。やがてザシュニナの目的が、人類を異方に送ることであることが明らかになる。ザシュニナは真道を異方に誘うが、「異方存在の転生者」だった沙羅花に止められる。
真道と沙羅花は、ザシュニナの野望を阻止すべく策を練るが、真道はザシュニナとの戦いに敗れてしまう。しかし真道と沙羅花の娘であり、相対時間をずらし異空間で16歳まで花森瞬に育てられたユキカが、ザシュニナを倒す。ユキカはワム、サンサなどを無効化して、姿を消した。
世界は元に戻ったが、異方の存在を知るという結果を得た。
- 正解するカドのページへのリンク