トゥーンレンダリング
(セルルック から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 01:50 UTC 版)
トゥーンレンダリング(toon rendering)とは、コンピュータグラフィックスにおいて手描きアニメーション、あるいは漫画やイラスト風の作画(アニメ絵)でレンダリングする手法のことである[1]。セルシェーディング(英: Cel shading)、セルルックとも呼ばれる[1]。非写実的レンダリングの一種である。
注釈
- ^ この要出典記述は、「この呼称はコナミ社が独自に命名したものである」という点と「『この呼称が"トゥーンシェーディング"等の専門的な呼称よりも本記事名として相応しい』とするほどに市民権を得たのは、他でもないこの作品の影響力のため」という点の出典及び根拠を、それぞれ要するものである。
- ^ 「色」ですね。トゥーンシェーダの結果として明暗ができますが,その明暗に,どこか単調な印象を受けたんです。陰になった箇所に単色の陰色を乗算で載せちゃうだけの,単純なトゥーンシェーダ処理だと,そこの素材感に説得力や豊かさが不足しているように感じたというか。 [2]より引用
- ^ 色彩設計や色指定で作成されたカラーパレットをもとにレンダリング処理を行い、カラーパレットで指定した色がそのままレンダリング画像に反映されるようなフローとなっています。 [3]より引用
- ^ もちろん,セルアニメのように事細かく個別設定するわけにはいかない。そこで,系統立てて実装するための研究を進めた結果,テレビアニメの色彩設計担当は本能的に,「そのシーンの環境光色」と「表現対象の材質の光の透過率」を吟味して,設定する色を決めているのではないか,という推論に辿り着いたそうだ。 [2]より引用
- ^ ポリゴン・ピクチュアズではセルルックCGの作品を継続して制作していくなかで、徐々にワークフロー上の課題に取り組み、現在ではカラーパレットを使わずに、それと同様な機能を合成時にカラーコレクションとして行うことでワークフローを改善し、コストを低減させていているといった話が会合内でありました。 [4]より引用
出典
- ^ a b “セルシェーディングとは”. Digital Hollywood. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b 西川(2014)"西川善司の「試験に出るゲームグラフィックス」(1)「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」で実現された「アニメにしか見えないリアルタイム3Dグラフィックス」の秘密,前編" 4Gamers.net
- ^ 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ / スタジオフォンズ "2017年までのセルルック表現の基礎の振り返り"
- ^ 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ / スタジオフォンズ. "セルルックCGパイプラインとその課題"
- ^ まつもとあつし (2021年10月17日). “「このままでは日本のアニメが世界で負ける」は的外れ? 海外で広がる“日本風“アニメ”. Yahoo!ニュース. 2021年10月31日閲覧。
- ^ セルルック:アニメ新手法の可能性 3DCGの女の子は可愛くなるのか? - MANTANWEB(まんたんウェブ). 2015年5月6日. 2021年10月31日閲覧
- 1 トゥーンレンダリングとは
- 2 トゥーンレンダリングの概要
- 3 脚注
- セルルックのページへのリンク