和歌山県第1区 和歌山県第1区の概要

和歌山県第1区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 23:20 UTC 版)

和歌山県第1区
行政区域 和歌山市紀の川市岩出市
(2024年1月1日現在)
比例区 近畿ブロック
設置年 1994年
2022年区割変更)
選出議員 林佑美
有権者数 39万9987人
1.764 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2023年9月1日)
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区域

現在の区域

2022年令和4年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。岩出市と紀の川市は2区から移入した。

2022年以前の区域

1994年(平成6年)公職選挙法改正から2022年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3][4]

  • 和歌山市

歴史

和歌山県県庁所在地、和歌山市がそのまま区割りとなった選挙区で、中選挙区制時代は旧和歌山1区に含まれていた。保守王国として知られる和歌山県ではあるが、定数3に対して3人自由民主党の候補が当選するのも珍しくないほどの非常に強固な保守地盤を誇った旧和歌山2区に比べると、旧和歌山1区は無党派層の増加により1980年代以降は自民党といえども定数3に対して1つしか取れないという状況が続いていた。

設置された当初、この選挙区を地盤としていたのは旧和歌山1区時代から6選中であったものの旧制度末期に長男の大麻所持によって議員辞職した中西啓介(自民党→新生党新進党)で、1996年第41回衆議院議員総選挙において当選し議員に返り咲いた。しかし、2000年第42回衆議院議員総選挙では連立与党である保守党に所属していた中西に対して、自民党和歌山県連が選挙協力を拒否し、中西推薦を決定した党本部に反旗を翻して独自に谷本龍哉(表向きは無所属)を擁立。保守分裂の様相を呈した選挙で中西は谷本に2万票近い差を付けられて落選し、2年後に他界した。

その後、正式に自民党に入党した谷本が2003年第43回衆議院議員総選挙2005年第44回衆議院議員総選挙を制して3期連続で当選を続けていたが、政権交代の2009年第45回衆議院議員総選挙では谷本は民主党岸本周平に5万票近い大差を付けられて惨敗し議席を失った。以前この区を地盤としていた中西啓介は生前、元財務官僚の岸本に目をかけてきたとされ、中西のかつての支援者らは岸本の支援に回った[5]2012年第46回衆議院議員総選挙では与党民主党への逆風の中で岸本は自民党の擁立した新人、門博文の猛烈な追い上げを受けたものの僅差で議席を死守した。 その後、3回の選挙においても岸本が当選を重ねた。 2022年9月、岸本が同年秋の和歌山県知事選挙へ立候補するため議員を辞職。自民党は、同県選出の参議院議員の世耕弘成経済産業大臣和歌山2区選出の石田真敏総務大臣が門を推し、和歌山3区選出の二階俊博元自民党幹事長が世耕と同じ同県選出の参議院議員の鶴保庸介沖縄及び北方対策担当大臣を推したことで調整が難航し、最終的に門を擁立することを決め、和歌山県知事となった岸本も門を支援することを表明した。 この対応を取ったことで、鶴保が擁立された場合は擁立を見送る方針を示していた日本維新の会が独自候補の擁立を決定。 2022年8月の和歌山市議会議員補欠選挙で初当選した林佑美を擁立した。 選挙戦では門の出陣式に二階、世耕、石田、鶴保、岸本、そして尾花正啓和歌山市長が揃い踏みするなど、自民党は県連を挙げて総力戦で臨み、日本維新の会も、統一地方選挙で躍進した勢いを和歌山にもつなげるべく維新幹部が連日応援に駆けつけた。投票の結果、林が門に約6000票差をつけて初当選し、日本維新の会として初の和歌山県の小選挙区の議席をもたらした。

小選挙区選出議員

選挙名 当選者 党派 備考
第41回衆議院議員総選挙 1996年(平成8年) 中西啓介 新進党 旧区域
第42回衆議院議員総選挙 2000年(平成12年) 谷本龍哉 無所属
第43回衆議院議員総選挙 2003年(平成15年) 自由民主党
第44回衆議院議員総選挙 2005年(平成17年)
第45回衆議院議員総選挙 2009年(平成21年) 岸本周平 民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年(平成24年)
第47回衆議院議員総選挙 2014年(平成26年)
第48回衆議院議員総選挙 2017年(平成29年) 希望の党
第49回衆議院議員総選挙 2021年(令和3年) 国民民主党
第49回衆議院議員補欠選挙 2023年(令和5年) 林佑美 日本維新の会 ※岸本周平の和歌山県知事選挙出馬による議員辞職に伴う。



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