原子力推進 原子力推進の登場する作品

原子力推進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/08 01:08 UTC 版)

原子力推進の登場する作品

原潜が登場する創作のほか、原子力推進による宇宙船や巨大ロボットが登場するSF映画アニメSF小説SF漫画が多数ある。

2001年宇宙の旅
ディスカバリー号はアーサー・C・クラークの小説版によると原子炉をエネルギー源としたプラズマ駆動である(映画版では特に推進機関についての言及はない)。続編の小説『2010年宇宙の旅』では、ミューオン触媒を使用した核融合推進で、推進剤は液体水素が理想だが沸点が高くタンクからの流出ロスが少ないという理由で液体アンモニアが用いられている。映画版原案段階では上記の「核パルス推進」が採用される予定だったが、核兵器に対する世論が激しさを増していたため、変更されたという。情景があまりにも滑稽な上、スタンリー・キューブリック監督の前作『博士の異常な愛情』の通り、彼が水爆を本気で愛するようになったのではないか?という噂を懸念した[17]
ディープ・インパクト (映画)
アメリカとロシアが共同で開発した大型宇宙船「メサイア」が実験的な原子力推進システムを搭載しているという設定になっている。劇中でも「オライオン計画」に関する台詞が見られる。
マクロスシリーズ
可変戦闘機は熱核反応(核融合)タービンエンジンを搭載し、大気圏内外での飛行を可能にしている。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀作品に登場するほとんどの宇宙船やモビルスーツは核融合炉を動力源としている。またスペースコロニーの移動時や一部の小惑星は核パルスエンジンを搭載している。宇宙世紀作品ではない『機動戦士ガンダムSEED』では、核分裂反応を起きなくするニュートロンジャマーが登場する。
プラネテス
木星往還船「フォン・ブラウン号」がタンデム・ミラー型D-3He核融合エンジンを搭載。また火星との往復にサーキット・コイル型核融合エンジンが実用化されている。
ARIEL
女性型の巨大ロボット兵器「ARIEL」は核融合炉と可変サイクル式スクラムジェットエンジンを組み合わせる事により、垂直離着陸および超音速巡航能力を実現している。
ラジヲマン
あさりよしとおによるギャグ漫画作品。原子力カー、原子力ミサイルなど様々なアイテムが登場する。なお、放射線漏れの問題は解消していない。
サンダーバード
第1話、12話、21話に原子力超音速旅客機「ファイヤーフラッシュ号」が登場する。最高速度マッハ6で亜成層圏を飛行することができる原子力ターボジェットエンジンを搭載しているが、このエンジンは、約2時間おきに安全カバーを交換しないと放射能漏れを起こす。
2001夜物語
星野之宣によるSF漫画作品。彗星核爆発させて加速する播種宇宙船「オズマⅢ」や、核融合パルス推進無人探査機「ディスカバリー」が登場する。
宇宙戦艦ヤマト2199
地球艦隊の主機関は、イスカンダル星から波動エンジン技術を提供される前は核融合動力であった。核融合では超光速航行は不可能で、当然だがワープもできない。また、ガミラス艦艇に実体弾以外で有効打を与えられる陽電子衝撃砲も核融合機関の生み出す電力では完全に補えず、無理して連射すると最悪の場合は機関部が暴走するなど、ガミラスのゲシュタム機関に比べると技術的にかなり劣っていると描写されている。光速域での航行もしくは陽電子衝撃砲の主力兵器化は、波動エンジンが搭載されるまで待たねばならなかった。ただし、2199年時の地球の科学技術は現代を大きく上回っており、亜光速の核融合艦艇でも火星から冥王星軌道まで(金剛型宇宙戦艦のスペックで)約3週間ほどで到着できる(ガミラスのゲシュダム機関推進はワープなしで2週間)。ヤマトにも、扱い慣れてない波動エンジンを補うため核融合機関が2基装備されている。

  1. ^ a b 原子力推進ミサイル「成功」 プーチン氏 現時点の核使用否定産経新聞』朝刊2023年10月7日2面(2023年11月8日閲覧)
  2. ^ 沈没したロシア原潜から80万倍の放射線 ノルウェー沖BBC(2019年7月12日)2023年11月8日閲覧
  3. ^ SNAP-10A :- Systems Nuclear Auxiliary Power Program - YouTube
  4. ^ SNAP Aerospace Safety Program (1963) - YouTube
  5. ^ Interstellar for Real Meet the Nuclear-Powered Spaceships of the Future - Sputnik International”. sputniknews.com (2018年4月22日). 2018年4月22日閲覧。
  6. ^ Onward to Mars! (1988) russian - YouTube”. youtube.com (2015年11月2日). 2015年11月2日閲覧。
  7. ^ この推進剤は、(核分裂の場合は)燃料とは無関係(エネルギー源ではない)ので、噴射速度ができるだけ大きくなるように、なるべく軽いものが望ましく、結果として水素が好適ということになる。
  8. ^ Nuclear Systems - YouTube
  9. ^ Nuclear Propulsion In Space 1968 NERVA Manned Mars mission NASA video - YouTube
  10. ^ DARPA Kicks Off Design, Fabrication for DRACO Experimental NTR Vehicle” (英語). DARPA (2023年7月26日). 2023年8月2日閲覧。
  11. ^ В В Роскосмосе задумались о создании ракетоплана с ядерным двигателем” (ロシア語). РИА Новости (2019年3月6日). 2019年3月6日閲覧。
  12. ^ 映像 - YouTube
  13. ^ 参考記事:Atomic Wings : A new mini-reactor revives the dream of a nuclear-powered aircraft, page 1
  14. ^ PDF資料:Analysis of the Application of a Triggered Isomer Heat Exchanger as a Replacement for the Combustion Chamber in an Off-the-Shelf Turbojet
  15. ^ Крылатая ракета с ядерным двигателем «Буревестник» - YouTube
  16. ^ Russia Says New Weapon Blew Up in Nuclear Accident Last Week - Bloomberg”. Bloomberg (2019年8月12日). 2019年8月13日閲覧。
  17. ^ アーサー・C・クラーク『失われた宇宙の旅2001』(早川書房ハヤカワ文庫SF1308〉、2000年4月30日)215頁-216頁


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