ハイハマボッス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 16:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ハイハマボッス | |||||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2020年8月上旬
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Samolus parviflorus Raf.[1] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ハイハマボッス(這浜払子)[2] |
特徴
茎は細く、分枝し、斜上して、高さは10-30cmになる。全体に無毛。根出葉は長い葉柄がある。茎葉は互生し、葉身は倒卵形または広楕円形で、長さ2-6cm、幅1-2cm、先端は円く、縁は全縁、基部は狭まって細い葉柄となる。上部にいくにしたがって葉は小さくなる。葉質はやや膜質で、裏面に赤褐色の細点が散在する。大きい個体は倒伏する傾向がある[2][3][4][5]。
花期は6-8月。茎の先に総状花序をつけ、まばらに10-20個の白い花をつける。花柄は長さ1-2cmになり、細く、斜開し、途中に披針形の小苞がある。萼は鐘形で先は5裂し、子房と合着する。花冠は径2-3mmと小さく、5裂し、短い花筒がある。雄蕊は5個、花冠裂片と互生の位置に仮雄蕊が5個ある。果実は球形の蒴果で径2.5mmになり、先が5裂して種子を散らす[2][3][4][5]。
分布と生育環境
日本では、北海道(石狩地方以南)[2]、本州(東北地方、千葉県、日本海側)に分布し[3]、海岸付近の湿地だけでなく、内陸の山地の湖や池沼のほとりの湿地、渓流畔などに稀に生育する[3][4][5]。日陰でやや湿った環境を好む[3]。国外では、北アメリカに分布する[4][5]。
名前の由来
和名ハイハマボッスは「這浜払子」の意[2]。オカトラノオ属のハマボッス(浜払子)に似て、茎がやや地を這うのでいう[4][5]。
種小名(種形容語) parviflorus は、「小型の花の」の意味[6]。
- ^ a b c ハイハマボッス 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b c d e f g 『新北海道の花』p.115
- ^ a b c d e f 『絶滅危惧植物図鑑 レッドデータプランツ 増補改訂新版』p.203
- ^ a b c d e f 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.911
- ^ a b c d e f g h i 『改訂新版 日本の野生植物 4』p.201
- ^ 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1506
- ^ Samolus parviflorus, Flora of North America.
- ^ Samolus valerandi, The Plant List.
- ^ Samolus valerandi subsp. parviflorus, Tropicos.
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- 2 ハイハマボッスの概要
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