スウェーデン語 スウェーデン語の概要

スウェーデン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/08 06:47 UTC 版)

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スウェーデン語
svenska
話される国 スウェーデンフィンランドなど
地域 北ヨーロッパ
話者数 930万人
話者数の順位 89
言語系統
インド・ヨーロッパ語族
公的地位
公用語 スウェーデン (2009年から)、
フィンランド (フィンランド語と共に)、
オーランド自治州(単独)
欧州連合(他の欧州連合の公用語とともに)
統制機関 Språkrådet (semi-official status).
言語コード
ISO 639-1 sv
ISO 639-2 swe
ISO 639-3 swe
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長らくスウェーデンに支配されていたフィンランドでも国語としてフィンランド語と併用されている。ただし、公的表記はほとんど両語併記されるが、フィンランドでのスウェーデン語話者(スウェーデン語系フィンランド人)は6%以下である。フィンランド領のオーランド自治州ではスウェーデン語のみが公用語である。

インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群ノルド語の一種に分類されている。同じ古ノルド語にはデンマーク語ノルウェー語も属する。この古ノルド3語の言語は、違いはあるものの非常に近く、それぞれの話者は他の言語をことさら学習していなくてもある程度理解できる。

ウクライナヘルソン州クリミア半島の北)にあるGammalsvenskbyスウェーデン語版ウクライナ語版英語版(「古いスウェーデン語の村」の意)には、エストニア沖の島々からロシア帝国によって18世紀初頭に強制移住させられた人々の子孫が住むが、ウクライナ語ロシア語に押されてスウェーデン語を話す者は減りつつある。

歴史

8世紀、スカンジナビア地方のゲルマン語(原ノルド語)から古ノルド語が成立した。次いで東西2つの良く似た方言、古西ノルド語(ノルウェーおよびアイスランド)と古東ノルド語(デンマークおよびスウェーデン)に分かれた。12世紀初めごろから、デンマークとスウェーデンの方言が分かれ始め、13世紀にはほぼ確立したと考えられる。

もともとルーン文字で書かれていたが、キリスト教化にともなってラテン文字で書かれるようになり、またギリシャ語ラテン語からの大量の借用語がもたらされた。13世紀末から14世紀にかけてハンザ同盟が勢力を増し、中期低地ドイツ語(低ザクセン語)の影響を受ける。4格3性あった名詞の語形変化は、16世紀までに現在の2格2性に単純化した。

共通語・標準語としてのスウェーデン語が通用するようになったのは20世紀のことである。1906年の改綴によりほぼ一貫した正書法が確立した。1960年代にdu-reformenと呼ばれる2人称代名詞にまつわる改革があった。

音素

母音

a, e, i, o, u, y, å, ä, ö の9文字。この内、 a, o, u, å を硬母音、 e, i, y, ä, ö を軟母音と呼ぶ。これらは後述する発音の際に重要になってくる事柄なので注意。

発音上の要注意点

全般的に、強弱アクセントのほかに、2種類の高低アクセントをとる単語が多いという事には注意しておく必要がある。その上で、以下に示すようなスウェーデン語に特異的な要注意点がある。

  1. g : g の後にアクセントのある軟母音をとる場合は [j] 、 g の後に硬母音をとる場合は [g] となる。
    Göteborg /'jøːtːebori/ (イェーテボーリィェ、イェーテボーリィ[1]):イェーテボーリィ(都市名)
    gå /ɡoː/ (ゴーァ、ゴー[2]):行く
  2. k : k の後にアクセントのある軟母音をとる場合は [ç] または [ɕ] 、 k の硬母音をとる場合は [k] となる。
    kyss (シュス[3]):キス
    katt (キャッツ[4]):猫(ねこ)
  3. sk : sk の後にアクセントのある軟母音をとる場合は [ɧ] 、sk の後に硬母音をとる場合は [sk] となる。
    sked(フエダ/フィード[5]):スプーン
    Skåne(スケオーネ、スコーネ[6]):スケオーネ(スコーネ)(地方名)
  4. skt : skt の場合の k は黙字となる。
    dramatiskt(ドゥラマーティスッ[7]):ドラマティックな
  5. 語末の -rg/-lg は [-rj] 、 [-lj] となる。
    berg /bɛ́ɾɡ/bɜː(ɹ)ɡ/ (( berg 単独の時)バリィァ、バリィ、バリ、( berg が単独でない時)バイ[8]):en:wikt:mountain(s), 山
  6. 語頭に dj、gj、hj、lj がある場合、j のみを読む。
    djup(ユープ[9]):en:wikt:deep, 深い 
    hjul(ユール[10]):en:wikt:wheels, 車輪
  7. r + { d, l, n, s, t } の場合、 r が舌子音に同化し、そり舌音になる。
    pärla(パアラッ[11]): en:wikt:pearl(sg.), 真珠
    Anders(アンダアッシュ、アンダッシュ[12]): 英語の en:Andrew に相当する人名
  8. -tion, -sion, -xion が語尾の場合、ti, si の部分は [ɧ] 、xiの部分は [kɧ] と発音する。
    lektion(レクウヌッ[13]):en:wikt:lesson、授業
    passion(パホーン[14]):en:wikt:passion、熱意
    reflexion(レフレクスーン[15]):en:wikt:reflection、反射



注釈

  1. ^ 例として日本でも著名な小説『ムーミン』シリーズ(原語はスウェーデン語で書かれている)に出てくる種族に「ヘムル」と「ヘムレン」表記が混在するものがいるが、これは不定形の「Hemul」と定形の「Hemulen」(英語風に言うと「The Hemul」)をそのまま表記しているため。
  2. ^ スコーネは歴史的にはデンマークの一部だった地域で、スコーネ方言はスウェーデン語とデンマーク語方言連続体の中間に位置するが、一般的にはスウェーデン語の方言として扱われることが多い。“R”や“O”の発音に標準スウェーデン語との差異が大きい。
  3. ^ 現代のゴットランド語(ないしゴットランド方言)は標準スウェーデン語の強い影響を受けている。

出典



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