サザエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/28 02:58 UTC 版)
食材
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貝の出口側に筋肉質な部位があり、ビラビラした帯状のはかまとはかまの周りに青色の砂袋や胃がある。その奥には生殖腺(雄は灰色、雌は緑色と性別で色が違う)がある。生殖腺は独特の苦みを持つと思われているが、実は苦くなく甘い。わたのビラビラから渦巻き柄のあたりまでの間、胃のあるあたりに苦みがある。
貝類は光過敏症などを引き起こすことや貝毒や重金属が蓄積することがある。
日本
日本では主に刺身、壺焼きで食べるが、地方によっては寿司で食べたりサザエカレーにする事もある[5]。日本では一般に市販ルートでは貝毒検査を経たものが取り扱われているが、これらは、プランクトンを食する二枚貝が対象であり、サザエは検査対象ではない。また日本では冬から春が旬で、夏は産卵期に当たるため身が痩せる。
主な栄養素
タンパク質 | 19.4 g |
脂質 | 0.4 g |
カリウム | 250 mg |
亜鉛 | 2.2 mg |
ビタミンB12 | 1.3 µg |
陸揚げ漁港
日本
2002年3月初めから2003年4月末まで
水揚げ量の多い順 | 漁港 |
---|---|
第1位 | 下関漁港(山口県) |
第2位 | 藍島漁港(福岡県) |
第3位 | 八幡浜漁港(愛媛県) |
第4位 | 宮窪漁港(愛媛県) |
第5位 | 佐田岬漁港(愛媛県) |
文化
語源
「さざえ」は殻を小さい家に見立てた「ささ」(小さいの意)「え(い)」(家の意)の意味であるとされる[2]。「栄螺」は大きくなった渦巻状の貝、「拳螺」は渦巻状の拳のようであるとの意味である[2]。
ことわざ(日本)
- 夏のサザエは口ばかり
- 「口先だけの人」の意。旬を過ぎたサザエは身が痩せてしまって、大きさの変わらない殻の口が相対的に大きく見えることから。
- サザエに金平糖
- 互いにツノを突き合せて理屈を並べて、自説を譲らない者同士を皮肉った言葉
- ^ a b Hiroshi, Fukuda (2017-05-16). “Nomenclature of the horned turbans previously known as Turbo cornutus [Lightfoot], 1786 and Turbo chinensis Ozawa & Tomida, 1995 (Vetigastropoda: Trochoidea: Turbinidae) from China, Japan and Korea”. Molluscan Research (AOP). doi:10.1080/13235818.2017.1314741.
- ^ a b c フリーランス雑学ライダーズ 編 『あて字のおもしろ雑学』永岡書店、1988年、53頁。
- ^ a b c d e f g h “驚愕の新種! その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜 - 国立大学法人 岡山大学”. 岡山大学. 2017年5月20日閲覧。
- ^ a b “船橋中央卸売市場「サザエ」”. 船橋市. 2009年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月23日閲覧。
- ^ “サザエ/軟体/市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャク. 2022年7月27日閲覧。
- ^ 『食材健康大辞典』314頁
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