サイボーグクロちゃん サイボーグクロちゃんの概要

サイボーグクロちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 04:02 UTC 版)

サイボーグクロちゃん
ジャンル アクション・ギャグ
漫画
作者 横内なおき
出版社 講談社
掲載誌 月刊コミックボンボン
レーベル 講談社コミックス
発表号 1997年9月号 - 2001年12月号
巻数 全11巻
話数 全56話
漫画:サイボーグクロちゃん 番外バトル
原作・原案など 横内なおき
作画 内田じゅんた
出版社 講談社
掲載誌 月刊コミックボンボン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2002年12月号 - 2005年12月号
巻数 全2巻
アニメ
原作 横内なおき
監督 高本宣弘
シリーズ構成 山本優
キャラクターデザイン 島袋美由紀
メカニックデザイン 飯村一夫
音楽 若草恵荒川敏行
アニメーション制作 スタジオボギー
製作 テレビ愛知パブリック&ベーシック
放送局 テレビ東京系列
放送期間 1999年10月2日 - 2001年1月6日
話数 全66話[注 1]
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

概要

コミックボンボン増刊号での読み切り連載を経て、後に本誌で本格的に連載となった。二足歩行も出来るうえに手先も器用なネコがサイボーグ化したことでさらなるポテンシャルを手に入れ、かかわった事件を解決するはずが、自分自身が武器を片手に町を破壊し、暴れ回るというハチャメチャギャグコメディが主な売りである。この横内流スタンスやギャグは次作である連載版『ウッディケーン』にも引き継がれた。他方で、時折幼年誌の枠を超えたハードなシリアス展開があり、特に登場人物の過去や生い立ちは普段の漫画のノリからは想像できないほどシビアで悲しい者が多く、人間のエゴや差別的姿勢などを描いている部分もある。原作は全56話、単行本全11巻。また、原作者監修の下、内田じゅんたによって『サイボーグクロちゃん 番外バトル』(サイボーグクロちゃん ばんがいバトル)という番外編的漫画(開始当初は4コマ漫画だったが後に普通の漫画になる)を連載していた。単行本全2巻。

本作品は、コミックボンボンの中でも数少ない完全オリジナル作品であり、一時期は看板キャラクターのような扱いを度々されていたほど人気が高かった。連載が終了し、クロちゃんが雑誌でほとんど取り上げられなくなった後も、度々イラストコーナーではクロちゃんのイラストが投稿されていた。他のボンボン作品(タモリはタルの『ロボットポンコッツ』など)に度々ゲスト出演しており、クロちゃんが本来関係ないはずのボンボン関連ゲームにおいても、隠し要素として登場していた。

各種展開

1998年頃から、本作品関連のフィギュアやキーホルダーなどが発売されるようになり、翌1999年にはテレビアニメ(以下、テレビシリーズ)の放送も開始(詳細は後述)。アニメ化以降はさらにその商品の規模を拡大し、着ぐるみショーを開催するところまで存在していた。またテレビマガジンでもアニメ化以前に、フィギュアを使用した絵本調の物語が連載された。原作の連載末期に当たる2001年4月には、奥村遊機から本作品を題材にしたパチンコ機『CRサイボーグクロちゃん』がリリースされている。

原作終了からおよそ10年が経過した2012年1月には、『復活!サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション』、同年7月に『復活!サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション リローデッド』が発売。いずれも新作のストーリーが掲載されており、後述の新装版にも3巻と5巻に収録された。2015年11月には、作中(第1巻のみ作後)の出来事に至るまでを描いた新作を収録した、新装版の刊行も開始[1]。第1巻の帯には、同じ名前であるお笑い芸人のクロちゃんがコメントを寄せている。この新装版刊行に当たっては、作中にスヌーピーのぬいぐるみが登場するシーンではぬいぐるみにモザイクがかけられており、ミーの台詞も改変されている。2016年1月23日には新装版発売を記念したイベントも開催され、古澤徹や大本眞基子、坂本千夏らテレビシリーズのキャスト陣も複数出演。放送当時を振り返ってのトークの他、原作の最終回「みんな一緒に‥‥」の朗読も行われた。

この他、2014年にはLINEのスタンプも発売された。

あらすじ

雑種黒猫クロ」は生意気な暴れん坊だが、飼い主の老夫婦への恩返しを忘れない忠誠心の持ち主。ある日ドクター剛がクロを使って世界征服をしようと企み、勝手にサイボーグにしてしまう。それから次々と一癖も二癖もあるキャラクターが出てきて、クロをトラブルに巻き込んだり、逆に巻き込まれたりしていく。そんな毎日をうんざりしたり楽しんだりしながら、サイボーグクロちゃんは今日も暴れ回る。


注釈

  1. ^ 他、未放送分が数話存在。
  2. ^ 同話数のみ、水曜7:30 - 8:00にて放送。
  3. ^ 同話数よりデジタルアニメに移行。
  4. ^ 番組最終回。
  5. ^ 同話数まで、「テレビマガジン」に劇中イラストが掲載されている。

出典

  1. ^ 復活ボンボンシリーズPR公式アカウントによる2015年6月25日16:37のツイート2016年12月26日閲覧。
  2. ^ 2017年現在、シリーズ物ではないテレビ愛知制作の単一タイトルのテレビアニメとしては、本作品が最も話数が多い。
  3. ^ “ファンド組合を設立 人気コミックのコンテンツ制作で 県内でも出資呼び掛け”. 琉球新報 (琉球新報社). (1999年9月4日) 
  4. ^ 古澤 徹 (2006年9月24日). “松浦さんのこと”. 声優 古澤徹公式ぶろぐだらだら日記(gooブログ. NTTレゾナント. 2013年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月26日閲覧。
  5. ^ パブリック&ベーシックは同作品以外にも、『へろへろくん』(NHK教育テレビ)の制作を並行して手がけていたが、こちらは2001年2月に予定通り終了している。
  6. ^ 古澤の事務所サンプルボイス・本人ブログより[要文献特定詳細情報]
  7. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』2001年8月号、学研、115頁。 
  8. ^ 第53話のみ未収録。
  9. ^ テレビ愛知では時差ネットであるしゅごキャラシリーズの後番組として放送された。当初は2011年4月3日で終了予定だった。
  10. ^ “『サイボーグクロちゃん』初の電子書籍化決定!!&ボンボンTVにてアニメ全話無料配信決定!”. PR TIMES. (2016年12月16日). https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001195.000001719.html 2021年10月2日閲覧。 
  11. ^ 福田瑠千代 (2016年12月19日). “ぐるぐるヤーッぐるぐるニャーッ アニメ「サイボーグクロちゃん」がYouTubeで全話配信!”. ねとらぼ (ITmedia). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1612/19/news070.html 2016年12月26日閲覧。 
  12. ^ “あの「コミックボンボン」がWeb雑誌として復活! アニメ『サイボーグクロちゃん』『くつだる。』全話がYouTube公式チャンネル【キッズボンボン】にて、夏休み期間限定で無料配信中!!”. CNET Japan. (2017年7月21日). https://japan.cnet.com/release/30200812/ 2021年10月2日閲覧。 
  13. ^ サイボーグクロちゃん 第1巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  14. ^ サイボーグクロちゃん 第2巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  15. ^ サイボーグクロちゃん 第3巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  16. ^ サイボーグクロちゃん 第4巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  17. ^ サイボーグクロちゃん 第5巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  18. ^ サイボーグクロちゃん 第6巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  19. ^ サイボーグクロちゃん 第7巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  20. ^ サイボーグクロちゃん 第8巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  21. ^ サイボーグクロちゃん 第9巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  22. ^ サイボーグクロちゃん 第10巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  23. ^ サイボーグクロちゃん 第11巻”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  24. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(1)』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  25. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(2)』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  26. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(3)』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  27. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(4)』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  28. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(5)』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  29. ^ 『新装版 サイボーグクロちゃん(6)<完>』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  30. ^ 『サイボーグクロちゃん番外バトル(1)』(内田 じゅんた,横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  31. ^ 『サイボーグクロちゃん番外バトル(2)<完>』(内田 じゅんた,横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  32. ^ 『復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  33. ^ 『復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション リローデッド』(横内 なおき)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2021年9月24日閲覧。
  34. ^ サイボーグクロちゃん激爆大図鑑 1”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  35. ^ サイボーグクロちゃんーデビル復活!!-公式攻略ガイド”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
  36. ^ サイボーグクロちゃん2~ホワイトウッズの逆襲~公式攻略ガイド”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。






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