カレル・ドールマン (統合支援艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カレル・ドールマン (統合支援艦)の意味・解説 

カレル・ドールマン (統合支援艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/13 03:12 UTC 版)

カレル・ドールマン
基本情報
建造所 ガラツィ 造船所, ルーマニア
艦種 統合支援艦(JLOS)
艦歴
発注 2009年
起工 2011年6月7日
進水 2012年10月17日
就役 2015年4月29日
要目
満載排水量 28,250 t
全長 204.7 m
最大幅 30.4 m
吃水 7.8 m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
主機
  • ディーゼル主発電機×4基
  • ディーゼル非常発電機×1基
推進 スクリュープロペラ×2軸
出力 30,575馬力
速力 18ノット
航続距離 10,000海里 (15kt巡航時)
乗員 個艦乗員175名
兵装
搭載艇 LCVP×2隻
搭載機
レーダー IM-400統合センサー・システム
テンプレートを表示

カレル・ドールマン英語: HNLMS Karel Doorman)は、オランダ海軍の統合支援艦(Joint Logistiek Ondersteuningsschip: JLOS)。揚陸艦補給艦を兼務するものである[1]

能力

補給機能

貨物庫1,000 m2、弾薬庫730 m2を確保し、貨油は8,700 m3を搭載可能である[2]。また一日あたり125 m3の造水能力を備えている[1]

洋上移送装置としては、上部構造物直後に門型ポスト1基を設置している[2]

病院船機能も充実しており、手術室2室とX線撮影装置のほか、MRI装置も搭載される[2]

輸送揚陸機能

2,350 m2の車両甲板を設置しており、100トンの耐荷重を備えたランプによってRO-RO機能を発揮できる[2]

固有の搭載艇として、ダビットに2隻のLCVPを搭載しているほか、艦尾の係留スペースや力量40トンのクレーンを用いて機動揚陸艇(LCM)への物資の搬出・搬入も可能である[1]

航空運用機能

後甲板はヘリコプター甲板とされており、長さ80×幅30 m、発着スポット2個を設定している。またハンガーは1,060 m2を確保した[2]

NH90ヘリコプター6機を搭載可能であり、またCH-47の運用にも対応している[2]

電子装備

センサーは、ホラント級哨戒艦でも採用されたIM-400統合センサー・システムが搭載される。これは下記の各種センサー等を統合している[3]

参考文献

  1. ^ a b c 大塚好古「注目の新型揚陸艦 (特集 世界の揚陸艦)」『世界の艦船』第792号、海人社、2014年2月、 88-93頁、 NAID 40019927939
  2. ^ a b c d e f Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 481. ISBN 978-1591149545 
  3. ^ Thales Nederland B.V.. “IM 400 (PDF)” (英語). 2013年2月17日閲覧。
  4. ^ Thales Nederland B.V.. “SEA MASTER 400 (PDF)” (英語). 2013年2月17日閲覧。
  5. ^ Thales Nederland B.V.. “SEA WATCHER 100 (PDF)” (英語). 2013年2月17日閲覧。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、カレル・ドールマン (統合支援艦)に関するカテゴリがあります。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カレル・ドールマン (統合支援艦)」の関連用語

カレル・ドールマン (統合支援艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カレル・ドールマン (統合支援艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカレル・ドールマン (統合支援艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS