カレル・デュジャルダン
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カレル・デュジャルダン
Karel Dujardin |
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自画像 (1657年)
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生誕 | 1622年9月27日 オランダ,アムステルダム |
死没 | 1678年11月20日 イタリア,ヴェネツィア |
カレル・デュジャルダン(Karel Dujardin、1622年9月27日 - 1678年11月20日)は、17世紀のオランダの画家である。オランダ、イタリアで活動し、肖像画や宗教を題材にした作品も描いたが、主にイタリアの農民や家畜のいる風景を描いた。
略歴
アムステルダムに生まれた。18世紀初めにアルノルト・ホウブラーケンによって書かれた、オランダ絵画黄金時代の画家たちの伝記『大劇場』の記述によれば、アムステルダムの画家、ニコラース・ベルヘムの弟子であったとされる[1]。
1646年から1652年の間にイタリアに滞在したされ、1648年または1649年ごろ、借金から逃れるためにリヨンに移り、借金を肩代わりしてくれた女性と結婚したという話が残っている[2] が信頼性は低いとされる。フランスで結婚した後、1650年にアムステルダムに戻り、1655年には、デン・ハーグの画家の組合「Confrérie Pictura(絵の兄弟信心会)」のメンバーになって、ハーグで働いた。1658年か1659年にアムステルダムに戻った。
1675年にローマに移り、ローマのオランダやフランドル出身の画家達のグループ、「Bentvueghels」のメンバーとして活動し、仲間からは「ヤギ髭(Barba di Becco)」のあだ名で呼ばれた[2]。1678年にヴェネツィアに移りそこで病没した。
主にイタリアの風景を描き、風俗画や宗教を題材にした作品も描いた。
作品
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『イタリアのペテン師』 (1657)
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『自画像』 (1662年)
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『犬と遊ぶ羊飼いのいる風景』 (1660/1665)
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『ローマの田舎の風景』
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『乳搾りする農家の女』 (1657)
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『ハガルと荒野のイシュマエル』 (c.1662)
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『ルストラで不具者を癒す聖パウロ』 (1663)
脚注
- ^ Bolton, Roy (2009) The Collectors: Old Master Paintings, "Karel Dujardin: A Horseman Holding a Roemer of Wine with an Ostler Tending the Horses", London, Sphinx Books. ISBN 978-1-907200-03-8.
- ^ a b Karel de Jardyn biography in De groote schouburgh der Nederlantsche konstschilders en schilderessen (1718) by Arnold Houbraken, courtesy of the Digital library for Dutch literature
参考文献
- Cornelis de Bie, Het Gulden Cabinet, 1662, p. 377
- Godefridus Johannes Hoogewerff, De Bentvueghels, 's-Gravenhage, 1952.
- Arnold Houbraken, Groote Schouwburgh der Nederlantsche konstschilders en schilderessen, 1718-1721.
- Jennifer M. Kilian, The Paintings of Karel Du Jardin, 1626-1678 : Catalogue Raisonné, John Benjamins, Amsterdam, 2005 ISBN 90-272-5338-2.
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